仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

「お寺離れ」どう対応?

2018年09月20日 | 都市開教
今日(2018.9.20)『産経新聞』生活面に「お坊さんたちが緊急シンポー檀家の「お寺離れ」どう対応?」という記事が出ていました。半分ほど転載します。

 23日は秋分の日。次の3連休は菩提寺でご先祖さまにお参りする人も多いだろう。ただ、檀家の「お寺離れ」は近年、ますます進んでいる。この現状をどう考えるか、率直な意見を交わすシンポジウムが東京都内で開かれ、宗派を超えた住職たちが、お寺の現場で起きていることを報告した。
      
 苦しいお寺経営
 シンポジウムは「お寺の今後を考えるサミット」と題して行われた。文化庁の宗教年鑑(平成29年)によると、全国にある仏教系寺院は約7万7千に上り、約5万5干店とされるコンビニエンスストアよりも多い。ただし、2万以上の寺院が、後継者不足などで住職がいない「無住寺院」になっているといわれ、維持存続には大きな課題を抱えている。
 経営面で苦境に直面しているお寺も少なくない。国内最大級の仏教教団である浄土真宗本願寺派が同派のお寺を対象に行った調査(26年)によると、寺院収入が年300万円未満のお寺は45%に上った。年50万円未満も10%あった。
 寄付の出費など檀家であることが負担となり、菩提寺を離れ、先祖代々の墓を更地に戻す「墓じまい」も増えている。

僧侶はサービス業?
  「お坊さんは、根底に信心のある究極のサービス業だと思う」。シンポジウムで登壇した浄土真宗法瑠寺(埼玉県所沢市)の矢島浄純住職(46)はこう語った。
その発言は、社会とお寺の関係性の変化を踏まえたものだ。
 変化を促した出来事の一つが、ネット通販大手のアマゾンジャパンが27年に取り扱いを始めた「お坊さん便」だ。法事や法要で読経する僧侶をネットで手配できるサービスは、仏教界に衝撃を与えた。
 矢島住職も、インターネットで僧侶派遣サービスなどを手掛けるユニクエスト(大阪市)などから葬儀仲介を受け、同僚の12人の僧侶と月60件以上の法要などを手がけている。(以上)

4.5年前、葬儀所のネット広告に、「僧侶派遣、お布施〇〇円、内、葬儀社手数料〇円」と、僧侶からの支払われてくる金額をオープンにしている記事を見て、法要のお勤めがビジネスになったと思ったことがあります。金銭の受け渡しが依頼者から見えない形での授受から、オープンになったからです。
 今日のサンケイの記事では、自分は派遣僧侶ですと、さも良いことをしているような登場の仕方に、時代の流れを感じました。

いま築地本願寺で、「宗派でもって僧侶派遣を…」を企画していますが、急ぐ必要があるようです。
コメント
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