仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

目覚める宗教としての浄土真宗

2018年09月02日 | 浄土真宗とは?
『智慧の潮 親鸞の智慧・主体性・社会性』(ケネス・タナカ編・著)を購入しました。

【内容情報】(出版社より)
「信じる宗教」として捉えられてきた親鸞の思想だがその本質は極めて多面的で重層的なものである。初期仏教や大乗仏教で重要視されてきた「智慧」「主体性」「社会性」に焦点を当てて13名の研究者が多様な見解を試みる。(以上)

従来、浄土真宗のは「信ずる宗教」と見て来られたが「目覚める宗教」である面を強調すべきだとあり、アメリカであらたに浄土真宗に帰依する人たちは「目覚める宗教」としての浄土真宗に帰依している傾向があるという。まえがきのその部分だけ転載します。



これらのお寺では、住職も白人の改宗者でメンバーズのほとんどが白人であるという変化が現れている。ここで重要なのは、このようなお寺では、従来の「信じる宗教」としての浄土真京の教えの説き方よりも、「目覚める宗教」を反映する説き方や実践が行われていることである。例えば、日曜礼拝では「メディテーション」と呼ぶ数分程度の簡単な静座も組み込まれている。教え自体も、人格的な阿弥陀様を「信じる」というより、阿弥陀とは智慧と慈悲の「はたらき」として理解され、それに「目覚める」ことが強調されている。このように真宗の教えを「目覚める宗教」と捉えるのは、改宗者に限らず、従来の日系三世や四世のメンバーズに関しても同様である。すなわち、アメリカやカナダの真京寺院のメンバーズは、真宗の家に生まれた者も新しい改宗者も、「信じる」よりも「目覚める」という捉え方が主流となっているのである。(以上)

後はゆっくり止め見ます。
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