一般社団法人お寺の未来(代表理事:井出悦郎)で「寺院・僧侶に関する生活者の意識調査」を公表しています。
【調査対象】
全国の20-79歳の男女10,000名
※上記対象者が一定の質問に回答後、「年間に1回以上寺院にお参りする人」を2,000名抽出し、 特定の質問を追加で回答
【調査時期】
平成28年12月
【調査手法】
インターネット調査(無作為抽出)
http://www.oteranomirai.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/f9c30bed553abe3d5b990a75abb052532.pdf
檀家という意識
檀家という意識は、全体で29%。地域別では山陰、甲信越、四国の順に高く、首都圏、北海道、近畿の順に低い。大都市がある地域ほど、檀家という所属意識が低くなる傾向
•檀家への意識は男性のほうが高く、かつ年齢が上がるほど高くなり、「檀家」という意識でのお寺との付き合いは家長的な色彩がまだ残っている傾向
仏事依頼するお寺の有無
•仏事を依頼するお寺がある人は全体の49%とほぼ半数。地域では山陰、北陸、甲信越の順に高く、首都圏、近畿、北海道の順に低い
•「檀家意識」と「依頼するお寺がある」の差は各地域でおおむね20%前後。お寺とのつながりはあるが、「檀家」という意識がない人は一定数存在すると考えられる(→お寺側は檀家と思っているが、受け手側は檀家と思っておらず所属意識はない)
•「仏事を依頼するお寺がある」ことと、「子どもがいる」ことは連動している傾向が見られた
仏壇に手を合わせる機会
•毎日手を合わせる人は全体で17%。一ヶ月に数回以上手を合わせる人は32%。
•仏事を依頼するお寺がある人のほうが手を合わせる頻度は高く、毎日手を合わせるのは26%、一ヶ月に数回以上で48%と上昇する
お墓参りの回数
•約9割弱が年間の墓参りは4回以下。お盆、彼岸(春秋)、年末年始などの節目がその機会になっていると考えられる
•墓参が3回以上になると、仏事を依頼するお寺がない人や子どもがいない人は、お寺がある人と子どもがいる人に比べて割合が急減する
お墓参りの機会
•お盆が約8割、お彼岸が5割と機会としては圧倒的。次に多い「その他」は命日と年末年始が占め、日常的にも約1割が墓参
•「うれしい報告」「悩みごと」「気持ちを落ち着ける」「何かを願う」は、20-30代において高くなる傾向があり、若年層にとってお墓参りは精神安定剤の効果があるのではないか
法事の回忌数
13回忌までが一つのピークとなり、以降は33回忌に再度のピークがある。法事が不要という層も一定数存在
•年齢が上の人のほう、お寺がある人のほう、子どもがいる人のほう、配偶者がいる人(いた人)の方が長めの回忌数を必要と感じる
葬儀で重視するもの(近親者)
遺志→費用→伝統的な形式・慣習→簡易さ、の順で割合が高く、家・故人の宗教は必ずしも優先順位は高くない。山陰・四国以外では費用が最も重視されており、伝統的な形式・慣習(※現状は仏式が大多数)への意識が低下すれば、仏式の葬送形態は今後も変化が続くと考えられる
•女性のほうが故人の遺志、費用、簡素化を望み。男性のほうが伝統や社会的体面を重視(※紙幅の関係上、グラフ未掲載)
葬儀で重視するもの(自分の場合)
•全体としては、遺志→簡易さ→費用の順で重視する割合が高い。遺志に基づいて簡易さ・費用が重視されれば、葬儀の簡素化はさらに進展するのではないか
•男女とも年代が上がるにつれ遺志・簡易さを重視し、女性のほうが志向する傾向が強い。一方、伝統的な慣習・社会的体面は、年代が上がるにつれて重視する割合が低下(※紙幅の関係上、グラフ未掲載)
•子どもがいる人のほう、仏事を依頼するお寺がある人のほうが、遺志・簡易さ・費用を重視。相続者への負担減や、葬儀を本業とする寺院との付き合いがあることで、かえって葬送の肥大化を避けたい心理が働くのではないか
以下省略
【調査対象】
全国の20-79歳の男女10,000名
※上記対象者が一定の質問に回答後、「年間に1回以上寺院にお参りする人」を2,000名抽出し、 特定の質問を追加で回答
【調査時期】
平成28年12月
【調査手法】
インターネット調査(無作為抽出)
http://www.oteranomirai.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/f9c30bed553abe3d5b990a75abb052532.pdf
檀家という意識
檀家という意識は、全体で29%。地域別では山陰、甲信越、四国の順に高く、首都圏、北海道、近畿の順に低い。大都市がある地域ほど、檀家という所属意識が低くなる傾向
•檀家への意識は男性のほうが高く、かつ年齢が上がるほど高くなり、「檀家」という意識でのお寺との付き合いは家長的な色彩がまだ残っている傾向
仏事依頼するお寺の有無
•仏事を依頼するお寺がある人は全体の49%とほぼ半数。地域では山陰、北陸、甲信越の順に高く、首都圏、近畿、北海道の順に低い
•「檀家意識」と「依頼するお寺がある」の差は各地域でおおむね20%前後。お寺とのつながりはあるが、「檀家」という意識がない人は一定数存在すると考えられる(→お寺側は檀家と思っているが、受け手側は檀家と思っておらず所属意識はない)
•「仏事を依頼するお寺がある」ことと、「子どもがいる」ことは連動している傾向が見られた
仏壇に手を合わせる機会
•毎日手を合わせる人は全体で17%。一ヶ月に数回以上手を合わせる人は32%。
•仏事を依頼するお寺がある人のほうが手を合わせる頻度は高く、毎日手を合わせるのは26%、一ヶ月に数回以上で48%と上昇する
お墓参りの回数
•約9割弱が年間の墓参りは4回以下。お盆、彼岸(春秋)、年末年始などの節目がその機会になっていると考えられる
•墓参が3回以上になると、仏事を依頼するお寺がない人や子どもがいない人は、お寺がある人と子どもがいる人に比べて割合が急減する
お墓参りの機会
•お盆が約8割、お彼岸が5割と機会としては圧倒的。次に多い「その他」は命日と年末年始が占め、日常的にも約1割が墓参
•「うれしい報告」「悩みごと」「気持ちを落ち着ける」「何かを願う」は、20-30代において高くなる傾向があり、若年層にとってお墓参りは精神安定剤の効果があるのではないか
法事の回忌数
13回忌までが一つのピークとなり、以降は33回忌に再度のピークがある。法事が不要という層も一定数存在
•年齢が上の人のほう、お寺がある人のほう、子どもがいる人のほう、配偶者がいる人(いた人)の方が長めの回忌数を必要と感じる
葬儀で重視するもの(近親者)
遺志→費用→伝統的な形式・慣習→簡易さ、の順で割合が高く、家・故人の宗教は必ずしも優先順位は高くない。山陰・四国以外では費用が最も重視されており、伝統的な形式・慣習(※現状は仏式が大多数)への意識が低下すれば、仏式の葬送形態は今後も変化が続くと考えられる
•女性のほうが故人の遺志、費用、簡素化を望み。男性のほうが伝統や社会的体面を重視(※紙幅の関係上、グラフ未掲載)
葬儀で重視するもの(自分の場合)
•全体としては、遺志→簡易さ→費用の順で重視する割合が高い。遺志に基づいて簡易さ・費用が重視されれば、葬儀の簡素化はさらに進展するのではないか
•男女とも年代が上がるにつれ遺志・簡易さを重視し、女性のほうが志向する傾向が強い。一方、伝統的な慣習・社会的体面は、年代が上がるにつれて重視する割合が低下(※紙幅の関係上、グラフ未掲載)
•子どもがいる人のほう、仏事を依頼するお寺がある人のほうが、遺志・簡易さ・費用を重視。相続者への負担減や、葬儀を本業とする寺院との付き合いがあることで、かえって葬送の肥大化を避けたい心理が働くのではないか
以下省略