超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

クラムボン@よみうりランド オープンシアターEAST 10.9.5

2010-09-06 02:36:41 | ライブレポ



まだ、夏は終わらんよ。 って事でクラムボンの野外ライブを観てきました。



いや~、良かった・・・!
声がよく聴こえたな、って思う。サウンドも十分に。クリアだったというか。
クラムボンで野音、なんて気持ち良いに決まってるけど
決まってるって思ってても、うおっ、すげーなとか
何かグッと来るな、とか、心動かされてしまうような、そんなライブでした。
夏の終わりにもちょうどいいやね。
彼らの音楽は。
親子連れなんかもいて(もうデビューしてから長いもんな)、屋台とかシャボン玉が飛ぶ演出だとか
キンキンに冷えたビールを飲んでいる人々だとか
行けなかった夏祭りを疑似体験したような面白さもあったり。
良いもん観たわ、って素直に思えるような、感じれるような、そんな野外ライブ。
 そういや今年の夏、野外でライブ観たのこれが初めてだな。最初で最後。
や、もう9月ですけどね?でも、まあ、ね。
気温も涼しげ、常に風が吹いている状況で過ごし易さも抜群でした。風似合うしね。クラムボン。


とはいえ、よみうりランドは流石に遠い・・・。
千葉からだと3時間以上掛かった。
ここまで来ると最早プチ遠征の域、なのか。横須賀より時間掛かった。けど、電車賃はこっちのが安いね。
どうでもいいですけどね。
着くと早速長蛇の列。
どうやらゴンドラに乗って入り口まで行くみたい。歩きでせこせこ行ってる人たちもいたけど
折角遊園地に来た、ってことで乗り物くらい乗りたいなあ、って事で。
もちろんアトラクション的な面白さはないけどね。
上から見下ろすと巨人軍の球場なんかも見えました。というかライブ目的とはいえ一人でこんなとこに来てる自分が
微妙に寂しいな、って思ったり。いや、まあいいんですけどね。
あくまで目的はクラムボンですからね。うん。

会場に着くと、いきなりシャボン玉セットを渡される。これで吹けと。
席周辺では、というか客席全体で飛び交うシャボン玉の群れ。
いかにもな感じで楽しかったけど、後半になるとライブの演出的効果もちゃんと担ってた気が。
書き込みが出来る大きな布
屋台の数々、で久々にかき氷を買う。ブルーハワイ。
見渡す限りの人人人、芝生の部分にもいっぱい人がいて、何気に人気あるなあ、と。
布の書き込み観ると遠征してきた人もいっぱい居たみたいです。
しがいのあるライブだったんじゃないでしょうか。ね。




ドラムス伊藤のソロからスタート。原田郁子が「始まるよぉ~」と告げて
まずは「シカゴ」。
のっけから楽しげなグルーヴ。んー、気持ち良い!
ミトも次の「はなれ ばなれ」からお得意のベースプレイ炸裂。締めが格好良かった。
代表曲はまだまだ続くよ。
ファンキーさが印象的「パンと蜜をめしあがれ」
メロディだけで泣ける「GOOD TIME MUSIC」。個人的に、「もっといい場所へ」ってフレーズがとても好きです。

「遊園地に来たら、この曲やらなきゃダメでしょ」、と「Merry-go-round!」。
大好きな曲だから嬉しいッス。
しかも、音が良い!なんか最高の環境だなあ。
「アンセム」では暴力的、ともとれるサウンドアプローチで展開。こういうのもメリハリがあって良し。
次の「ka-ka-kaLMa」で、ようやく新譜の曲。流れも良いよね。
新譜のツアーは都合上行けなかったので、聴けて嬉しい。拡張器で歌うも途中音が出ず(笑)。
でも逆に何も発しなかったのが不穏さを助長していて良かったかも。

盛り上がりモードも終了、
次からは清涼感のある曲が続く。
「tourist on the 未来'n」では、ちょっとベタな表現かもしれないけど
そこらじゅうを飛び交うシャボン玉とも相俟って
幻想的な空気感を作り出せていた、と思う。「波よせて」では合唱の場面も。
 ベーストラブル(笑)で楽曲中にミトが土下座をするシーンもあった「便箋歌」。それでもちゃんと沁みましたわ。
丁度外も暗くなってきた時間帯、って事でムードも満点。
この曲は野外のデカいステージで聴いてる、って感覚じゃなかったね。
独自の空間を作り出せる、って素敵。

それは初披露だという「黄昏」でも続いていて。
この曲は全く力む事なく聴けるリラックス・ミュージック、って感じ。
けども、段々とヒートアップしていくバンド演奏の推移はきっちり楽しませてもらいました。
あまりにリラックスし過ぎて、次の「ハレルヤ」で若干眠くなったけども(笑)
壮絶なサウンドに変化していった「ララバイ サラバイ」を聴いてたら、もう完全にアンテナ立った状態。
こりゃ凄いわ、と。
こりゃ凄いわ、って思えた瞬間こそが大事です。
これぞクラムボンのディープゾーン。じっくりと楽しませてもらった。


そして、再びクライマックスへ向けて盛り上がりモード!
「バイタルサイン」でいきなり度肝抜かれましたね~。
まるでパンク・バンドのようなテンションと密度を増していくアンサンブル。そして暴走。
暴走が気持ち良い。
ミトなんかベース持ち上げて床に叩きつける始末。こういうの待ってました(笑)。
この曲はあまりにもマジックすぎて、いちいち楽しかったですね。

代表曲「サラウンド」!一気に王道だ。大好きです、この曲。
やっぱり他の曲と比べるとすげーポップだな。
そして聴き入ってしまうメロディ。
景色が変わっていくのが分かる。


終盤。超ファンキーで踊れる「NOW!!」、では
めっちゃ気持ちいいな~と体を揺らしていたら
いきなり「パン!」と特効が。「めちゃくちゃなステップで~」のところだったと思う。
元々好きなフレーズだし
それに加えてこの演出、って事で、更に特別な意味合いに感じました。

また、新譜から「KANADE Dance」。「祝福の歌です」、と。
宇宙が誕生した時を切り取ったかのようなサウンド。
音源がそのままパワーアップしてたようで、実直に浸れた感じがあります。この曲でライブは終了。
うん、楽しかった!
後半の高鳴りっぷりは半端じゃなかったね。


でも、アンコールがまだ残っています。
1回目では、ライブのタイトルにもなっている「SUPER☆STAR」。正に野音向けのこの楽曲。
衣装チェンジをした後に
まさかのステージ移動(笑)。観てたらいきなりステージが上がって行くんでビックリした。
なんかファミコンみたいだった。
そこで、舞台も光り出して、本当にスーパースターっぽい雰囲気に。打ち込みがマジで快感。
客席もディスコみたいな感じになってました。みんなでゆらゆら、と。

2回目のアンコールでは・・・なんと「残暑」を披露!
Reバージョンで、疾走感含めての熱演でした。
思い入れのある曲だし、
凄く良かったんだけど
時期的にやってくれないかな、やってくれたら嬉しいな、って期待をしてて。
それこそこの日以前に。想像で。
だからこそこの曲が始まった時は嬉しかったなあ。正にストライク!って感じで。

最後の最後は、
アコースティックで、
みんな一箇所に集まって「Re-Folklore」をゆったりと。
手拍子、合唱も交えて。
なんとなく、花火が打ちあがった後の線香花火みたい。ってくらいの素朴な雰囲気。
夏の終わり、って感じも何となく。安直かもしれませんけど。
やっぱ空間の操り方がとても上手いですね。彼ら。




ライブ中ミトが「2010年 僕たちはこの景色を一生忘れません ありがとう」と叫んだミト。
夏の終わりの時期、にやるライブ、としては
これ以上ないんじゃないか、ってくらい相応しいライブだったんじゃないかと思う。
何よりこの時期に「残暑」を演奏する、っていう空気の読みっぷりが最高でした。
その他にも曲単位で、印象に残る場面がいっぱい。
 最初はスッと、楽しげに始まっていくのに
結局は深いところまで連れてかれて、でも最後はリラックスして終わるみたいな。
そんな手さばきの上手さが光る
セトリ的にもいい具合のライブだったんじゃないかと思います。バランスも良かった気がするし。
また一つ、今年の夏に良い思い出が出来ました。持ち帰れました。
ありがとう、クラムボン。



セトリ
1.シカゴ
2.はなれ ばなれ
3.パンと蜜をめしあがれ
4.GOOD TIME MUSIC
5.Merry-go-round!
6.アンセム
7.ka-ka-kaLMa!
8.tourist on the 未来'n
9.波よせて
10.便箋歌
11.黄昏
12.ハレルヤ
13.ララバイ サラバイ
14.バイタルサイン
15.サラウンド
16.NOW!!
17.KANADE Dance
encore
18.SUPER☆STAR
encore
19.Re-残暑
20.Re-Folklore


やっぱ「サラウンド」は名曲で、新譜で一番好きな「SUPER☆STAR」も嬉しかった。「Re:残暑」なんか興奮。
けど、純粋に一番良かったのは「ララバイ サラバイ」かなあ。
なんかTVとかで流して欲しいと思いました。





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