超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

初愛~うぶあい~ 第1話「初愛」 感想

2011-05-21 08:09:52 | 田中ユタカ





田中ユタカ2年ぶりの新連載「初愛」がスタートした。掲載誌は「ドキッ」っていう古巣ですね。




表紙巻頭まで飾って、堂々と始まってるんですが
読むのに時間掛かってしまいました。
昨日ようやく雑誌買って来てじっくり読めたんですが
これはこれで新境地な感じもしますねえ。

まず絵がややリアル路線というか
なんかもう息遣いすら身近に感じられる印象で
その変化が大胆だな、と思うと同時に
今までやってきた事の延長線上でもあって。「うぶ」ってのは間違いないですよ。
ここまで自身のテーマを貫き通せるのは凄いですねえ。

単純に行為、といってもそこに至るまでのあれこれも重要なわけで
その観点からいくと本当に良く描けてるというか
描けてるってのも偉そうな言い方ですけど
ただなし崩し的にやるのではなく
きちんとドラマチックに煽ってからっていうか。アニメと原作の「初夜」を思い出す感じもありましたね。
些細な気の持ちようで景色なんていとも容易く変わる。
そんな風に感じられたシーンでした。

いつにも増して細かくなった表情のディティール、
温かさと痛みの混じった感情ライン
最後は当然幸せな結末で
いつも通りの、でも読み応えは必ず新しい田中ユタカワールドを味あわせて貰いました。感謝です。



久々の紙媒体での新連載、って事でブログでも毎号追っかけて行きたいと思う。
個人的には携帯コミックの方も書籍化して欲しいと思ったり。




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