超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

3LDKの花子さん 第20話 感想(週刊少年チャンピオン2013年45号より)

2013-10-15 04:09:15 | 漫画(雑誌感想)
















先週丸々休んだ分の雑誌感想は基本欠番にしようと思ってますが、これだけは少し書きます。















ええっと、まず頑張ってアンケ出してたので位置が上昇した事は素直に嬉しいです
しかも真ん中くらいまで上がれたので今後も張り切って当日アンケ出し頑張りたいものですね
なんとかこの漫画を推して行きたい今日この頃です。


この回は、個人的に凄くお気に入りで
まず喧嘩の理由がとても明白ではっきりしていて、どちらの言い分も納得出来ること
そしてその喧嘩の様子も理不尽なものではなくちゃんとお互いショックを受けている喧嘩だったこと
喧嘩は喧嘩なんですけど、その水面下で傷付けるような事を言ってしまった事実への衝撃で思わず涙する
結果的にはお互いの友情だったり愛情がしっかりと伝わって来る傑作回だったと思います

何が良かったって、喧嘩の内容に腹が立ってたり残念がってたりする訳ではなく
むしろ「喧嘩をしてしまった」「言い合ってしまった」その事自体にお互い泣いてしまった
本当は二人とも良い子なだけにその罪悪感や悲しみがよく伝わって来る内容で
それはある種のリアリティすら伴ってたと思うんですけど、
だからこそ自分の力で反省して
自分の言葉で仲直りを求めて・・・という着地点もまた美しくて良かったと思います
喧嘩と言っても過度にギスギスさせすぎずむしろハートフルさを前面に押し出していたのが好感触でしたね
こういう話も描けるんだ、と個人的には感心してしまったエピソードでした。


喧嘩の理由は些細な事だったんですけど
確かに信自身が「欲しい」って望んだ訳でもないですから
こっくりさんの言い分も半分は分かるんですよね
そして、そんなこっくりさんの行動の半分はやや自分勝手でもあった訳で
その辺のバランス・・・読み手を納得させられる塩梅の描き方は素直に上手いなと思いました
別のものを作って持って行く、という選択肢もあるにはありましたしね。

きっとこっくりさんは信優先の花子さんに嫉妬している部分も多少あったんじゃないかと思う
それを考えると微笑ましくもあるんですけど、やっぱり性格は違うけど
寂しがり屋という根底はきっと二人とも同じ
多少の軋轢はあっても
どちらも互いを強く求めている・・・という構図がはっきりと示されたのが友情物語として素晴らしかった
どちらかが一方的に執着してるわけじゃなくお互いに存在を強く想っているというのが実に良かったですね
今とは違ってぎこちなく花子に話し掛けるこっくりさん、彼女もまた一人だったんだろうなと思うと
案外花子さんにとってだけの救いではなかったのかもしれません。
オチもまた最高に微笑ましい感じで最終的には相当気分が良くなるお話に仕上がってました。


喧嘩のエピソードは多々ありますけど、
「喧嘩をしてしまったこと」
それ自体に動揺したり涙するようなエピソードは久々に見たかもしれません
それも後々でなくその場でそう感じちゃうあたり「本当は好きなのに・・・」って想いが滲んでてとても好きでした。
表情の描き方はどんどん豊かになっててキャラの魅力も大分掘り下げられてきた印象なのでここからだと思う。
百合とかそういうんじゃなく花子さんとこっくりさんの強い絆が感じられた傑作エピソードでした。












しかし、こんな事言うのもアレですけど泣き顔も可愛いな(笑)。
読む度に好きになってる漫画です。





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