超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

ニセコイ 4巻/古味直志

2012-11-02 14:18:54 | 漫画(新作)








古味直志「ニセコイ」4巻読了。









まず、表紙が良いッスね・・・(笑)。
ちょっと照れてるつぐみに、女の子らしいポーズの千棘。
何気に千棘が居ると画面が華やいで良い感じやね・・・って事で4巻の感想です。

本誌で追ってる時には分からなかったんですけど
存外にバランスが良い作りになってるんだなー、と
冒頭つぐみのエピソードから始まり
小野寺さんとのプチデート、その後千棘のデレモードが発動しつつ
最後には新キャラのマリーとのいざこざで締める、っていう
多分どのキャラのファンでも満足出来るような
割とカバー範囲の広い新刊になってるんじゃないかなあ・・・とか思えて
その意味でも特にオススメ出来る巻なんじゃないでしょうか
特に千棘ファン的には
思いっきりデレデレに傾いた「アイアイ」が収録されているので、正に至高ですね(笑
普段はツンツンしてる女の子が一気にデレるとこんなに威力が高いのか!っていう
千棘ってキャラの良いポイントばかりが詰まった傑作回。
勿論小野寺さんのデート前の髪型チェックが垣間見れる「ヨリミチ」だったり
つぐみのいじらしい可愛さが存分に詰まってる「コイブミ」等
全体的にレベルの高い回が集まっていて
多分今までの新刊の中では一番出来が良いんじゃないかな?って思います
要するに、どのキャラのファンでも正しくニヤニヤ出来る、最高沸点が詰まってる4巻かな、と。
最初から最後までめっちゃ面白かったです。


なぜそこまで面白く感じるのか?って言ったら
やっぱり第一に「仕草」が印象深いんですよね、この巻では。
前述の小野寺さんのある意味伝説的な(笑)、擬似デート前の髪型確認だとか
千棘の鍵穴に鍵を挿す前のドキドキの表情だとか
ラブレターを貰って以降、
急に女の子っぽいポーズが多くなるつぐみや
大胆不敵な誘い受けを披露するマリーのしたたかさとか(笑
味付け・演出上手っていうのかな、創意工夫というか
そういう精神を大いに感じるのと同時に
それによってラブコメ的な賑やかさや甘さも往々にして出てくるその手際の良さ
インパクト重視の作風だと捉えられがちですけど
細かく読めば、
結構色々な部分で飽きさせない工夫があるなー、というか
要するに「小ネタ上手」っていうかね(笑 その辺はコメディ重視の大きな利点でしょうか
所謂つなぎの回に関しても、楽が無意識に小野寺さんに公開告白寸前の呟きをしたり
そういう・・・本筋とは関係ない部分でドキッとさせるのが上手い
その辺の器用さは正にこの作家自身の成長のようでもあり
いつも以上に楽しく読めた新刊、
更に言えば、単行本で読んでるのにも関わらず毎回の引きが強いもんだから
早くページを捲りたくなってしまう、結局は寸止めは寸止めではあるんですが
そういう気になる要素を紡ぐ才能は本当に長けてるな、と
色々な点で感心出来る抜群の4巻目
ヒロイン勢のバランスも含めて現時点で一番良い塩梅でまとまってる一冊ではないでしょうか。
少年誌のラブコメ好きなら確実に、オートマティックに楽しめる巻だと思います。


また、おまけページが凝ってて良いですね!
何が凝ってるかって、
どうでもいい小ネタじゃなくて
きちんと本編を補完している、本誌で読んでた身からすると
「あ、ここはこうだったんだ?」とか、「そういえばそうだった」とか
どれもこれも有益な内容(?)ばかりで
読んでて楽しかった
特にるりちゃんと小野寺さんの恥ずかしい内容の写真(笑)は、そっちの方向性かよ!と
その意味じゃ本誌の読者にも読んで欲しい内容にはなってるなあ~と
サービス精神にもまた感動
展開の面白さ、キャラの魅せ方の上手さ、小ネタや演出の充実、そして本編の補完的なおまけ含めて
何の掛け値もなしに絶賛出来る、個人的には素晴らしい内容の新刊でした。
やっぱ単行本で読む方が面白い漫画ではあるのかも。
そんな訳で、
マリー本領発揮!な5巻に関しても、また期待しましょうって事で。








それにしても、今回も千棘ちゃん可愛かったですねえ~(笑)。
なんかこう、難攻不落な相手ほど、グニャッとデレた時の威力や新鮮さが凄いと言うか
まるでくっつく一歩寸前まで雰囲気が高まってた「アイアイ」は間違いなくベストな出来で
思わず「キス」とかいう言葉まで持ち出して自分で赤くなっちゃう、
そういう滑稽さもまた可愛い部分です。
また4巻になると
結構露骨に嫉妬する描写もあったりして
そういう描写や表情の一つ一つを追っていくのも非常に楽しいキャラクター
やっぱり誰が何と言おうと、千棘とくっついて恋人になる未来を夢見ちゃうんだよなー。
一歩一歩じわじわ歩み寄っていくそのじれったさがこの漫画の一番の魅力だとか
そう言っても過言ではないくらい彼女の魅力が露になっている
そういう新刊でもあったかな、と。
でも、他のヒロインもちゃんと魅力的に描けてて
正しく主人公にイラ壁出来る程度にはたっぷりラブコメ成分を補給出来た(笑 そんな4巻でもありました。
すっげえ面白かったです!





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