超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

パジャマな彼女。 第23話「アルビレオ」+ニセコイ 第37話「アイサツ」 感想

2012-08-07 19:14:40 | クロス・マネジ(WJ系)






両作ともコミックスの感想も書いてるのでよろしくね。






◆パジャマな彼女。

純粋な面白さだけで言ったら、今週は斉木が一番だったと思いますけど
今回のパジャカノのお話もそれに継ぐくらいに好きですね。ラブコメとしては進展なしですが
情緒のある雰囲気漫画として本当に素晴らしかった。今WJでこんな話を描けるのは濱田浩輔くらいでしょう。
この作品は他の漫画が焼肉やカレーだったとしたら刺身みたいな漫画なんですよね。
確かに焼肉やカレー的な漫画のがパッと見面白いんだろうけど
刺身には刺身の良さが絶対にあるから。
だからこそいつまでも続いて欲しい、読んでいたいと毎週アンケ出しも頑張ってる訳で(笑
最近じゃポストに投函する前に祈りすら捧げてますよ。それくらいこの作品が好きって事なんですよね。

「パジャマな彼女。」なのにパジャマじゃなくなってるというツッコミがありますが
リボーンだってもう死ぬ気弾とか撃ってねーしめだかだってボックス関係なくなってるし
別にいいじゃん、って思うのは私だけ?(笑
それに初期から天文のお話は匂わせてた訳ですから
あながち単純なテコ入れにも思えないのが本音なんですよね。割と天文が恋愛に絡まってる印象があるので
その意味でも全然無駄になってない、星好きって設定を活かしてくれてありがとうとさえ思ってる。
でも、流石に今の少年少女がこういう風情のあるお話を理解出来るかは難しいところですね。

須々野さんの抱える思いを自分なりに分析すると
半分は羨望
半分は恋に恋してる感じがします。
要するにちょっと雰囲気に流されてるような気がしなくもないんですけど
何だかんだ言って計佑はここまでの時点で仲間だったり交換日記のアイディアだったり
彼女に与えてる影響は大きいですからね。
よくへタレって言われてますけど
先輩を何度も救ったのも、まくらを生還させたのも結局は計佑が頑張ったからなんだから
(後者は直接キスしたのはまくらですけど、計佑が方法を言わなければ助からなかった)
個人的には愛されるだけの資格はある男だと思います
だから須々野さんの羨望に関しても割とリアリティがあって良いんじゃないか、とは感じましたね。
星座に自分を重ねて自らの立ち位置を知る、切なくて素敵じゃないですか。
何気にこういう叶わなさを描かせたら上手いなあ、とも感じれたやっぱり情緒満点で好きになれたお話でした。
でも、さり気にもう一波乱くらいありそうですね。その辺含めて今後の展開にも期待です!


そして、何だかんだで一番可愛かったのはまくらでした(笑
汗を気にするシーンとかいかにも女の子らしくてキュンと来るなあ、と思いつつ
珍しく言い訳をしちゃってる滑稽さが人間くさくてそこも非常に好きですね。
親しい間柄だからこそ、余計に威力が高いっていうね。
そんで
彼女の「プイッ」は相変わらず超絶な破壊力を私に提供してくれるのでした・・・(笑
今回は須々野ちゃんだから嫉妬ゲージは少なめでしたけど、常にまくらの目線を気にしちゃってる計佑
彼の本心や水面下では一番まくらを優先してるって事実も今回で改めて証明された感じなので
その意味では一つの純愛と言ってもいいくらいには一途さも内包している物語なのかも、
と個人的には感じられたのでした。
先輩と添い寝してるときもまくらの夢見てたもんね。
ここまで幼馴染が勝ちオーラを放ってる作品も今時珍しい気がする。
だって最近は殆ど素敵な出会いの当て馬でしかないから。その意味でも是非名を馳せて欲しいものです。
そして扉絵のまくらは本当に女神レベルだ・・・!

なんかこう、痒い所に手が届くような回でしたね。次回もまた楽しみです。




◆ニセコイ

集合表紙のフルーツを持ってる千棘が可愛いなあ・・・。
あと最後のプールサイドでソワソワしてる千棘ちゃんも可愛い(笑
迫真の演技って、半分は本気になってるって事だと思うんだけどね。
これじゃまくらに鈍感男って叱られそうだぞ、楽。

完全に小野寺さんの霊圧が消えかかってる、今週なんてモブですらなかった訳ですけど
それでも小野寺さんの事を決してないがしろにしない楽は素敵ですね。
存在感がない分
彼の中での存在感は絶対に下げないっていう
作者の優しさを感じたお話でもありました。それにしても、こうやって状況を整理してみると
楽は楽で結構にほったらかしにしている部分は大きいんですね。
マリーは千棘を本気にさせるキャラであると同時に、楽の勇気を促すキャラでもあるのかもしれない。
そう考えると一番好きではないとはいえ、出した理由は結構明白で良いキャラなのかもですね。


そして、安定の顔芸です(笑
見てるこっちがビックリする程の物凄い表情でしたけど
マリーにしてみたら今まで楽に認められる為に頑張ってきた訳ですから
その意味でもああいう言葉は言われて嬉しかったんだろうなあ。
ガウェイン七海みたいな方言丸出しキャラって
今はWJ的に隙間な気がするから
そういう観点でも実は貴重で面白いキャラなのかも。取り敢えず以前のような嫌悪感は消えた、かな。
その辺はこれからの掘り下げに掛かってると思うので、マリーが今以上に魅力的になる事を祈りつつ。
そして、霊圧の消えた二人もきちんと呼び戻してくれれば言う事はないですね(笑
マリーのキャラに慣れて来たのか割と楽しく愉快に読めたお話でした。
それにしても各々の見守りキャラ全員個性があっていいですね。ちゃんと本音を汲んでくれてる部分が素敵だ。
親だからって何でもかんでも強引に決める権限などないですから、子に託してくれる心意気は良いな、と。
これから楽がどう変化していくのかも楽しみですね。

でも、今は取り敢えず久々に千棘メインのお話が読みたいッス(笑
最近どんどん意識が高まってるのも結局はマリーのお陰なので何だかんだでマリーに感謝、ですね。
それと顔芸をしたから半分許せたって部分も確実にある(笑 通過儀礼ですからね。一種の。
カラー扉絵も雰囲気満点でお気に入りでした。

ちなみに来週のNEXTはニセコイの水着表紙ですよ~。
番外編も含めてその辺も触れる予定なので来週も良かったら遊びに来てね。
合併号の間はそれで潤わせてもらいますので。






恋染、斉木の感想中心の前編もよろしく!