超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

放浪息子 第4話「私の名前をあげる」 感想

2011-02-04 04:42:17 | アニメ




千葉さんの可愛さに目覚めた。





冒頭から更科さんのビキニ姿。う~ん眼福ですなあ。
キャラデザ的にはこの子が一番好きなんだよね。
みんなが同じスクール水着を着てる中、一人だけビキニっていうのもいいじゃないですか?
自分のしたいように生きる。
ルールは破ってるけど、人に迷惑を掛けてる訳じゃない。それはきっと二鳥くんと高槻さんも同じ事で。

先週、スポブラという妥協案を選んだ高槻さんですが
それからも抵抗は続いていて
スポブラより更にブラっぽくない下着を選ぼうと。
二鳥くんがスタイルの良い高槻さんを眺めて微妙な表情をしてたけど
高槻さんも高槻さんで、そんな自分を変えたいって思ってたのかもしれない。
 それは世間的に見れば間違ってる事、なんだろうけど
とはいっても本人がどうしてもそう生きたいのならば仕方がない。
それこそ千葉さんの言う「感情のコントロールが効かない」、って事なんでしょうね。

そんな二鳥くんと高槻さんの休日デート。
二鳥くんは女の子として、高槻さんは男の子として。
例の下着を物色したり
二人で飲食店で談笑したり。それは本当に楽しそうで。
さっきまでの微妙な表情が嘘のように活き活きとしています。こういうシーンを見ると
やっぱり問題はあるとは言え、生きたいように生きるのがいいのかな、とか思うけれど。
出来るだけ笑って生きたいじゃないですか?
誰だって。

そして、二鳥くんは今回の倒錯劇に並々ならぬ思いを込めていることを告げる。
今回のはただの劇じゃない。
僕を女の子として見て欲しい。
君を男の子として見たい。
(ある種)そんな思いを再確認する為の劇。二人の絆、って言葉も浮かぶような。
そんな強い想いが良い劇を生む、と今は信じたいですね。

そんなやりとりの末に、お互いの名前を交換した二人。
二鳥くんは「よしの」
高槻さんは「修一」
傍から見れば茶番で、歪んでいる、そんな二人の関係。は、とても純真なものに見える。のがまた切ないね。


今週はそんな二鳥くんと高槻さんの想いを確認する回、かと思いきや
何気に千葉さんだって頑張ってたんだよ。
だってその二人って一応正式に付き合ってはいないみたいだけど、独自の空気があるでしょ?
そこに入り込んで行くなんてきっと至難の業ですよ。
それでも好き、って気持ちを抑える事が出来ない千葉さん。の何ていじらしい事よ!(笑)。
千葉さんは「感情のコントロールが効かない」人間らしくて
それで色々衝突してしまうらしいけど
恋に関してもそうみたいで。
照れてる時の反応がものすっごく可愛くて参ってしまった。

だからこそ、先生の皆で協力して脚本を~っていう提案に慌てる彼女は可哀相でもあった。
先生は良かれと思って提案したんだろうけど
千葉さんが唯一二鳥くんと一緒に居れる至福の時だったのに。
正にエデン崩壊!

でも、最後に一矢報いて、二鳥くんに将来の色々を突きつけて女の子願望に苦言を呈します。
その中で告白もしちゃうんですけど
あっさり振られちゃってね。う~んますます惨め、だけど彼女の乙女心は十分伝わった。
そして、いつか来る二鳥くんの男らしさの到来の恐怖も・・・。
その時が来るのが怖いですね。
という訳で今週も抜群に楽しませてもらいました。相変わらず雰囲気作りが本当に上手いよ。





余談ですが、「感情のコントロール」が効かない事って日常茶飯事ですよね。
でも実際はそこをなんとか押さえ込むしか術はない訳ですけど。
それでも懸命に生きている千葉さんの姿がちょっと眩しかった。そういう言い方は違うかもしんないけど。
でも千葉さんにも幸せになって欲しいな、って思います。
今週は彼女のこと好きだな、って思えたから。



夢喰いメリー 第5話「夢に惑って」 感想

2011-02-04 03:00:05 | アニメ





すげぇアニメだよ!!



いや・・・今週はかなりキましたね。
思いっきり感情が揺さぶられました。
物語の根底を思いっきり覆す事実。してやられた感覚。そして熱い最後。
全体的な作画の凄みに、
BGMの素晴らしさ。
今期トップクラスと言っていいんじゃないですか?個人的には大好きです!!という訳で今週もつらつらと。






この世界に降り立ってからいくつもの経験を重ねたメリー。
それはゲームだったり、バイトだったり、買い物だったり。
一人で居るだけでは分からなかった事。
夢路と関わらなければ知れなかった幾つもの感情、そして今。
そんなきっかけを与えてくれた夢路に実直な感謝を告げるメリー。

夢路は夢路で彼女に助けてもらった恩義を強く感じてますが
メリーはメリーで夢路に対してのいくらかの恩を感じてるんですね。
このシーンのメリーが可愛すぎてもう魅入ちゃったわよ。
微妙にツンデレっぽい反応もまた良い!
分かりやすいツンデレではなく
そこはかとなく描いてるのが自分好みかもしれないっスね。

そんなメリーは人間界でもう約10年も彷徨ってるらしい。
って10年・・・!?
それって相当な期間じゃないですか。
道理で意地も張るわけだ。
私はヤワじゃない、って。
でも実際は? 
全然弱いですよね。そりゃ10年も頼る相手がいなければね。
この時のメリーの涙が印象的でした。
二人の絆が少しずつ強まってるのを実感したシーン。
夢路もそういう話や、メリーの寂しそうな表情を見てより一層意志を固めた事でしょう。

そんな温かくも楽しい買い物シーン、どころか、二人のこれまでにも水を差す出来事が。
新キャラの由衣とその夢魔「エンギ」との邂逅です。
これが非常に重要な出来事でして。


今までメリーは、夢魔を倒す事で彼らを送り返せると思っていた。
そしてそうしていれば帰る方法がいずれ見つかると。
それに夢路が協力する形で。
それで良いはずだったんです。

けど。
買い物の途中で出会った夢魔・エンギの話によって
それは一遍に否定される事になって。
彼女は人間界に行ってしまった姉さんを探しにこの世界に来たらしい。
由衣にはその為に器になってもらって。

(*ちなみにエンギの姉は既に滅ぼされてしまい、その仇である「ファロス」を追ってエンギは行動しているらしい)


そのエンギの話によると・・・
前提として人間界に来た夢魔は帰る事が不可能であると。
それに送り返す事も出来ない
あるとすれば消滅するだけ。
という事は、今までメリーがやって来た事は「消滅」と「無駄足」である、と。
 今まで消えたいくつもの夢魔は帰ったのではなく、どの世界からも消えていた。
そしてどれだけ手がかりを探しても、物理的に向こうへ帰るのは無理だという事。

「え?」

と反応するメリー。
エンギはメリーがいくつもの夢魔を手に掛けて来たと判断して
彼女を成敗しようと戦いを仕掛けて来た訳ですが
そんなものメリーにとっては寝耳に水で
完全に知らなかった事で。
戦いの最中なのに思わず立ち止まってしまう。

それもそのはず、だってその話が本当なら今までの10年は何になるって話ですよ。
帰る事が物理的に不可能、って話ならば
この10年ずっと無駄な事をしてきたって事になるし
自身が正義だと思っていた送り返す事、も消滅となれば話は別。
とはいっても人間に迷惑を掛ける奴だけ、って話だったので無差別じゃないのが救いなんだけど。

自分がやって来た総てが無駄なことだった―
その事実を突きつけられ
戦う事を放棄してしまうメリー。


最後は・・・やられた、と思いきやそこに立ちはだかったのは夢路だった。
彼はエンギからその話を聞かされても信じる事を止めなかった。
というよりも意地だったのかもしれないけど。
必ずメリーを返せる方法はあるよ、と。
だからこそ、こんなところでメリーを負けさせる訳にはいかない。
絶対に彼女を守らなくては。
そんな思いを込めての行動だった訳ですが、当然夢魔でもない彼がそんなことをすれば―

という訳でこれ以上ないくらい気になる引きで今週は終わりです。
いやはや今週のクオリティは群を抜いて高かったですね。
完全に夢中になってしまった。





取り合えず語りたい事は本遍の感想で語ったんですけど
今週は雰囲気作りとバトル描写、それから冒頭のリアルな作画と
ストーリーだけでも大変な事になってるのに
画面も大変な事になってて
見てて素晴らしく面白かったです。2話に続いて何一つ不満のない傑作回!
来週もその素晴らしさが持続しそうで、めちゃめちゃ楽しみです!!予告だけでヤバい。
本当に面白いわ、このアニメ。
もう大好きです。





フラクタル 第4話「出発」 感想

2011-02-04 01:47:43 | アニメ






誰かと関係したい、という想い。






今週のフラクタルの話。
先週の争いの果てに、洗脳アップデートは完了され
グラニッツ側の負け・・・と思いきや、いたちの最後っ屁的にフリュネを誘拐。
「巫女」というだけあって彼女の存在なしではフラクタルの世界は機能していかないみたいです。
それを見越しての誘拐だったんでしょうね。

お互いの世界に於いて死者が発生しました。
それに対する反応が間逆でビビった。


まずフラクタル・システムの人々なんですが、ただ戦慄して逃げていくだけ、っていう。
或いは教祖みたいな連中に助けを請うだけで
悲しむ様子も助け合う様子も描かれてはいなかった。

対してロスト・ミレニアムの皆さんは、エンリの行動にも現れていたように
涙を流し、悔やみ、慈しみ、弔い、祈りを捧げていました。
それはきっと文字通り自業自得でもあったんだろうけど。
彼らが仕掛けたから、っていうのもある訳で。
それでも・・・こういう反応の違いを見せられたらちょっと考えるところがある。
そもそもフラクタル・システム自体強引に作られたものっぽいし。

ネッサがそんな犠牲者たちに捧げた歌が印象的でした。


フリュネを奪われた事、アップデートを邪魔された事、人々の命を奪われた事。
いくつもの憤りが重なってフラクタル・システム側も遂に動き出した。
具体的には総員を使っての制圧。
一気に滅ぼされかける村。
 でも、狙われてるのは自分たちだけだと言って自ら村を去るスンダ達グラニッツ一家。
巻き込みたくないって実直な想いがあったんだろうけど
加えてフリュネも絶対に来るって自信があったんだろうな。
フリュネも僧院側でありながら、あの世界には疑問を持っていたのは明白ですから。
そんなフリュネが居なくなれば、フラクタルの世界は崩壊してしまう・・・?
という訳で彼女を連れ去ってのチキンレースが始まる、って流れなのかな。
少なくともそこまで血生ぐさいシーンは見ずに済みそうだけど。
果たしてどうなるか。
正直めっちゃ楽しみです。


さて、重要なのはクレインの心境だと自分は考えています。
彼の場合はフラクタルに疑問を持ちつつ、武力で解決しようとするロストミレニアム側にも疑問をもっていて。
という事はこの世界に於いては珍しく中立派な訳です。
で、更に言えばフリュネも今のところそんな感じがするんですよね。
もっと言うと迷ってるというか。
 人々を管理下に置こうとするフラクタルと、そうではなく自分たちの力で生きることを強いるロストミレニアム。
私自身はフラクタルの人間が奴隷に見えて仕方がない為
断然後者側なんですけど
折衷案が生まれたり、2つしかない選択肢以外が生まれるのであれば、それを見てみたい気もします。
世界がどう転がって行くのか―
制作側が導き出す答えにも注目してます。

でも・・・
クレインがフリュネに対して「君を知りたい」って思った、言ったように
誰かと関係したい、誰かの事を知りたいって気持ちは大切だと思うんですよ。
だからこそ私はフラクタルの連中に対して反感を覚えるのかもしれません。
どう考えても好きにはなれない。




しかし今週はちょっとラブコメっぽくなってたシーンがあって何か和みました(笑)。
ネッサの「ネッサの事だけ考えて!」とか
フリュネの「私を好きなのですか?」とか。
誰かを好きって気持ちも大切ですよね・・・。
「好きが好き」というネッサに
「好きが嫌い」というフリュネ。
相容れない二人が分かり合える時は来るのかな?
その辺の細かい部分についても知りたい所だけど。分身的なものなのか?

個人的には余計な先入観、固定観念を取っ払って見て欲しいアニメです。確かにすごく興味深い。
そしてキャラも大分好きになって来た。
トイレの事を思い出して照れるエンリ、とか(笑)。