いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

底の抜けた政府と富岳。 bottomless the government and `fugaku'

2021-07-13 20:01:31 | 日記
 (1)昨年から1年有余、コロナと東京五輪に振り回され続ける日本だ。コロナはパンデミックでやむを得ない事情、反面もあったが、昨年、今年と5月のGWがキーポイントだと書いた。昨年はコロナ感染社会にも菅首相は「Go to トラベル」にこだわって利用中止すべきところを遅きに失して感染拡大につながった。

 GWを境に感染急拡大が続き、沖縄では観光客が多数訪れて感染拡大を招き、今でも東京都と沖縄に緊急事態宣言が発出されている。

 (2)国民の評判は悪いだろうが感染拡大中はGWを取りやめるかほかに移しても感染拡大阻止の政府の取り組みの決意を示すべきであった。Go to トラベルへのこだわりとともに菅政権のコロナ対策の急所を押える視点に欠けていた。

 その最たるもののひとつとしてコロナ担当相でもある西村経再相の酒類提供停止などに応じない飲食店に対して金融機関から対策、順守を働きかける考えの表明だ。

 (3)西村担当相の政治的立場からの金融機関への圧力であり、それを受けた金融機関からの飲食店に対する融資圧力をかけるスパイラル(spiral)な深慮遠謀でいつの時代の話かという驚きの時代錯誤観だ。まるで戦前の軍事体制下の社会観のようであり、さらに遡(さかのぼ)っての江戸時代のお上、代官の社会観にでも戻ったかのような専制国家体制を思わせる耳を疑う発言だった。

 (4)IOC、菅首相に振り回され続ける東京五輪は4回目の東京への緊急事態宣言で5者協議の結果1都3県無観客開催で決着した。それでも政府は話題のスーパーコンピューター「富岳」の新国立競技場での観戦感染リスクのシミュレーション結果を公表して、マスクをした1万人の観客の中に仮に感染者が10人いても席の間隔を空けていれば新規感染者は「ゼロに近い」との試算だ。

 (5)しかし政府が感染拡大につながり重要だとしているそこ(会場)までのアクセスの人の流れが増加することについては「富岳」も答えを出していない。「富岳」が新国立競技場での観戦感染リスクの影響がないデータを示してもそもそも政府の重要とする街の人の流れ増加の懸念とミスマッチでは「富岳」としても心外だろう。

 西村担当相の時代錯誤観の発言といい、底の抜けた政府(bottomless the government)の見通しだ。

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