いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

防衛情報の非開示。 unindicating of defence information

2013-02-11 19:24:07 | 日記
 (1)尖閣諸島を巡る日中の情報戦、1月の中国フリゲート艦による2度の自衛隊艦船ほかへの火器管制レーダー照射事件、日本政府はこれを公表して国際問題化したが中国政府は当初報道官会見で「報道で初めて知った。調査中」としたが、すぐに「中国は(レーダー照射を)行っていない。日本のねつ造」と反論した。

 日本でも証拠開示は防衛体制(defence system)、機能、配備、能力の軍事機密の情報開示(information indicating)につながるとして慎重意見が強く、中国もそこを見越しての強硬否定方針に出た公算が強い。

 そういう意味では、日本政府が公表した中国艦船からのレーダー照射情報の事実関係は自国民にも証明不在ということになるが、都合の悪いことはすべて「否定」して相手国の責任に転嫁してみせる中国政府の従来からの「やり方」には国際的に信頼性、信ぴょう性を欠くのが大勢の見方で、ここでも中国政府の「立場」は必然的に悪い。

 (2)仮に機密情報の開示を覚悟で日本政府がデータ解析情報を提示して実証してみせても、中国政府から見れば日本の軍事機密が明らかになるだけで実態は「ねつ造」の域は出ないとつっぱることは可能で、それは中国政府の問題複雑化による混乱拍車の中での本質をないがしろにする責任転嫁の戦略に乗るだけのことだ。

 ここは中国政府に「警告」を与えて国際政治に訴える日本政府の「不退転(determinism)」の決意を見せることでいいのではないのか。
 防衛相は一時、中国政府(報道官会見)の「ねつ造」反論に対してデータ証拠の一部開示を検討する考えを示したが、意味のない中国政府相手では開示対効果はなく、相手の思うツボにはまるだけだ。

 (3)国際政治、社会(あるいは経済も含めて)のパラダイム(paradigm)は、自分の国の論理、理念、思想で他国を推し測ることなど「意味」もなく、危険な洞察だ。
 その国には歴史、文化、伝統、風土、習慣にもとづいたそれぞれのパラダイムがあって、それにもとづいた判断、行動に忠実基本なだけだ。

 中国政府の今回レーダー照射事件の日本ねつ造論、それに対する国際的批判など、だから「意に介していない」のではないのか。それが中国政府の正当化統治スタイルだからだ。
 日本政府(民族性)の律儀で一途な一面気風だけで中国事情の理不尽さを推し測ることなど、意味もなく危険で軽率な行動になるということだ。

 (4)日本政府の国際政治に訴える不退転の決意表明と二国間緊張緩和環境(ホットライン)、対話交流(戦略的互恵関係)構築の方針の両面性は、今回事件は「ここまで」止まりで納めれば判断は評価できる。

 当初の中国政府報道官会見の「報道で初めて知った」発言は、主権国家の統治能力としてはそれだけでダメージ(damage)で、その後の否定会見内容(日本のねつ造論)からも動揺は見られる。

 (5)二国間関係には「貸し借り」も必要だ。 日本(政府)には経済、社会も含めてまだしも国際的信頼、信用力は高く、中国(政府)と対峙するときにはそれだけでアドバンテッジ(advantage)があるから、バタバタせずに冷静にメリット活用すべきだ。

 もちろん中国は中国で、どうとも思わないいつもの日本ねつ造批判だろう。みだりに相手国の風土に乗ることはない。

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