(1)物価高が続き、コメ不足に昨年比2倍のコメ高騰、日米関税協議はトランプ大統領にまともに相手にされずに日本は不安だらけでいいことがないのに緊張感が伝わってこないと書いたが、天下分け目の参院選が公示されても政党党首、代表からは緊張感が感じられない。
(2)石破首相は党首討論会でこの国の将来に責任を持つと書いたが、冒頭のような問題、課題に対応できずにどう将来に責任を持つのか、まずは将来につなげるためにも今、現在にキチンと責任を持つべきなのだが答えはどこにも見えてこない。
(3)立憲野田代表は物価高からあなたを守り抜くだが食料品の消費税0%で赤字国債を発行しないというのも税収増はあるとはいえそれを減らして赤字国債に頼らないというのも、今に責任を持てないものが将来に責任を持つのと変わりがない。
(4)日本政治も多党化になって一部利益者、地域優先で本気で国民全体を考えて政権を担う意欲は見えてこない。先の衆院選では国民民主が手取りを増やすキャッチフレーズで103万円の壁見直しを主張して国民の支持を受け、議席を増やして注目を集めたが、国民の支持は集まっても政権を担える勢力は程遠く、103万円の壁も上積みはしたが主張までは届かなかった。
(5)政権を担える政治勢力をどう構築するのか、できるのかは問題で、必要課題だ。国政選挙で一政策だけを主張してみても責任を果すとはいえない。国政選挙は政権を獲得する、目指すことがなければ政治に緊張感は生まれない。
政治は国民受けを狙って実現しやすい政策が細分化されてポピュリズムによる多党化が進み、政権与党も少数派に割り込んだ。
(6)世界的な傾向であり、民主主義が後退して専制国家、極右勢力が台頭して多数をを占めている。民主主義、自由主義を先導してきた米国でもトランプ大統領の出現で専制的政治スタイルが決定力を持って、高関税発動で世界秩序が混迷している。
(7)日本はどこへ行くのか、世界はどこへ行くのか、もっと緊張感をもって見つめていかなければならない。緊張感が足りない。