(1)今年の大相撲秋場所は、「張り手」が復活した横綱白鵬が全勝優勝した。久しぶりに本場所に復帰した横綱稀勢の里はその白鵬に立ち合いで「張り手」を受けて敗れ、翌日の横綱鶴竜(白鵬と同じモンゴル出身)戦ではお返しとばかりに立ち合いでめずらしく「張り手」に出て、勝利した。
あれほど白鵬の「張り手」を横綱相撲としてふさわしくないと批判した横綱審議委員会の委員長からは今のところ特に、発言はない。
(2)立場(横綱)の違いを利用して立ち合いにいきなり強烈な「張り手」を見舞い機先を制する取り口は、もともと強い力士の取るやり方ではないように思えるが、取り口の技にあっる以上はそれがふさわしいとかふさわしくないとか言える論理のものではない。あくまで力士本人の理解の問題だ。
確かに同委員長が「注文」をつけた後の数場所は白鵬も不振が続いた。今場所は「張り手」とともに白鵬も見事復活全勝優勝をとげた。
(3)同委員長が「注文」をつけるのもいいのかどうか、また注文をつけたりつけなかったりもいいのかどうか、日本相撲協会の組織としてのガバナンス(governance)が問われる、不足、欠如があらわれている。
そこにきての唐突な貴乃花親方の日本相撲協会からの引退発表だった。理由は弟子への横綱(その後引退)暴行傷害事件の同協会の対応に不満で提出した告発状が同協会弁護士から事実無根とされたというものだ。
(4)この事件での貴乃花親方の対応にも問題があり、当事者ともども取材を拒否して事実関係が伝わらずに消化不良になっていた。
日本相撲協会と貴乃花親方は理事長選をめぐって対立があり貴乃花親方が落選し、その後も理事選でも確執が続き同様に落選し、貴乃花親方はずべての役職から外されて無所属となっていた。
そういう中での日本相撲協会が騒動で引き受け手のない無所属の貴乃花親方を標的にしたかのように、親方は力士部屋の「一門」に所属することを必要要件として義務付け(報道)て、追い詰められての貴乃花親方の「引退届」の提出との見方がある。
(5)おまけとして同協会は「引退届」は正式なものではなく、正式な「退職届」の提出がないと受け取れないとした。まるで本人の意思による引退、退職ではなく、同協会の処分としたいかのような対応だ。
この経緯をみていると、理事長争いによる双方の確執、しこりを残してのまるで組織的な「いじめ」(tease)の構造だ。
確認もせずに(あるいは確信的に)「引退届」として出す方も出す方だが、それが正式な「退職届」でないとして受け取らない方も受け取らない方だ。まるで子供のケンカだ。
(6)日本相撲協会の都合主義の組織ガバナンスの不足、欠如を示すもので、問題解決能力、調整力がないことをあらわすものだ。
地方巡業で土俵上のあいさつ市長が倒れて、救助にかけつけた女性を女人禁制の土俵から降りるようアナウンスした型どおりの硬直した機能しないガバナンス不足、欠如を思い出す。
(7)国の認定した公益財団法人である日本相撲協会で起きた内部「いじめ」まがいの問題について、政府としても取るべき必要な対応がある。
あれほど白鵬の「張り手」を横綱相撲としてふさわしくないと批判した横綱審議委員会の委員長からは今のところ特に、発言はない。
(2)立場(横綱)の違いを利用して立ち合いにいきなり強烈な「張り手」を見舞い機先を制する取り口は、もともと強い力士の取るやり方ではないように思えるが、取り口の技にあっる以上はそれがふさわしいとかふさわしくないとか言える論理のものではない。あくまで力士本人の理解の問題だ。
確かに同委員長が「注文」をつけた後の数場所は白鵬も不振が続いた。今場所は「張り手」とともに白鵬も見事復活全勝優勝をとげた。
(3)同委員長が「注文」をつけるのもいいのかどうか、また注文をつけたりつけなかったりもいいのかどうか、日本相撲協会の組織としてのガバナンス(governance)が問われる、不足、欠如があらわれている。
そこにきての唐突な貴乃花親方の日本相撲協会からの引退発表だった。理由は弟子への横綱(その後引退)暴行傷害事件の同協会の対応に不満で提出した告発状が同協会弁護士から事実無根とされたというものだ。
(4)この事件での貴乃花親方の対応にも問題があり、当事者ともども取材を拒否して事実関係が伝わらずに消化不良になっていた。
日本相撲協会と貴乃花親方は理事長選をめぐって対立があり貴乃花親方が落選し、その後も理事選でも確執が続き同様に落選し、貴乃花親方はずべての役職から外されて無所属となっていた。
そういう中での日本相撲協会が騒動で引き受け手のない無所属の貴乃花親方を標的にしたかのように、親方は力士部屋の「一門」に所属することを必要要件として義務付け(報道)て、追い詰められての貴乃花親方の「引退届」の提出との見方がある。
(5)おまけとして同協会は「引退届」は正式なものではなく、正式な「退職届」の提出がないと受け取れないとした。まるで本人の意思による引退、退職ではなく、同協会の処分としたいかのような対応だ。
この経緯をみていると、理事長争いによる双方の確執、しこりを残してのまるで組織的な「いじめ」(tease)の構造だ。
確認もせずに(あるいは確信的に)「引退届」として出す方も出す方だが、それが正式な「退職届」でないとして受け取らない方も受け取らない方だ。まるで子供のケンカだ。
(6)日本相撲協会の都合主義の組織ガバナンスの不足、欠如を示すもので、問題解決能力、調整力がないことをあらわすものだ。
地方巡業で土俵上のあいさつ市長が倒れて、救助にかけつけた女性を女人禁制の土俵から降りるようアナウンスした型どおりの硬直した機能しないガバナンス不足、欠如を思い出す。
(7)国の認定した公益財団法人である日本相撲協会で起きた内部「いじめ」まがいの問題について、政府としても取るべき必要な対応がある。