(1)EUはヨーロッパの政治、経済、社会、平和共同体の壮大な実験場としてヒト、モノ、カネの自由往来を基本理念としてきた。
ギリシャ、イタリアなどのEU財政破たん、債務国の財政共同負担に対してEUの示す緊縮財政改善策を財政破たん、債務国が受け入れずにこれに財政負担国が不満を表明して対立分断が続き、アフリカ紛争国などからの大量の難民が自由往来、難民受け入れ促進のEU諸国を目指して殺到して、ついに英国が国民投票でEU体制からの離脱を決めて壮大な実験場の結束にヒビが入り始めている。
(2)EU内にはEU離脱を主張する極右保守勢力の台頭が伝えられて、EUを主導する独メルケル首相に仏マクロン大統領はEUの存在性(presence)を唱えて対策に追われている。
独メルケル首相は国内政治基盤も安定せずに過半数を維持できずなかなか連立政権誕生とはいかずに、半年も政権が不在という異常事態まで招いている。仏マクロン大統領も国民に負担を強いる国内財政政策による経済成長不足への国民の不満も伝えられている。
(3)トランプ大統領は保護主義政策を推進して輸入製品の制限、関税強化で中国、EUなどとの貿易戦争に発展する気配だ。EUにとってはなかなかに厳しい政治、経済状況を迎えている中で、独メルケル首相と仏マクロン大統領が統一通貨ユーロ圏共通予算の策定で合意(報道)した。
(4)EU共通予算(common budget in EU)は「ユーロ圏内の投資を促進し、現在問題になっている西・北欧と南欧との競争力の平準化を目指す」(報道)のが目的だ。
ヒト、モノ、カネの自由往来という壮大なEU理念を財政面から支援してEUの理念一体性を実現しようというもので、共通通貨(ユーロ)に続き共通予算でEU利益共同体を前進、促進させるものだ。
EU内経済破たん、債務国がEUの示す緊縮財政策を受け入れずに支援国との対立、分断を招いていることに、EU共同予算で政策、財政的共通性、共同性をもたらすEUの壮大な理念をさらに実現に向けて高める広域共同体構想、理論である。
(5)しかし独でもEU財政負担増から反対論も強く(報道)、EU内の経済破たん、債務国と財政支援国との確執、対立問題がこれで解消するのかは問題が感情的に先鋭化して不透明だ。
EUの理念、政策がさらに前進し実現するものとして理論的には歓迎すべきEU共同予算構想ではあるが、EU内のそれぞれの国の利害関係、国情、思想、信条を制限するものだけにEU離脱の加速、火種ともなりうる危険性はある。
ギリシャ、イタリアなどのEU財政破たん、債務国の財政共同負担に対してEUの示す緊縮財政改善策を財政破たん、債務国が受け入れずにこれに財政負担国が不満を表明して対立分断が続き、アフリカ紛争国などからの大量の難民が自由往来、難民受け入れ促進のEU諸国を目指して殺到して、ついに英国が国民投票でEU体制からの離脱を決めて壮大な実験場の結束にヒビが入り始めている。
(2)EU内にはEU離脱を主張する極右保守勢力の台頭が伝えられて、EUを主導する独メルケル首相に仏マクロン大統領はEUの存在性(presence)を唱えて対策に追われている。
独メルケル首相は国内政治基盤も安定せずに過半数を維持できずなかなか連立政権誕生とはいかずに、半年も政権が不在という異常事態まで招いている。仏マクロン大統領も国民に負担を強いる国内財政政策による経済成長不足への国民の不満も伝えられている。
(3)トランプ大統領は保護主義政策を推進して輸入製品の制限、関税強化で中国、EUなどとの貿易戦争に発展する気配だ。EUにとってはなかなかに厳しい政治、経済状況を迎えている中で、独メルケル首相と仏マクロン大統領が統一通貨ユーロ圏共通予算の策定で合意(報道)した。
(4)EU共通予算(common budget in EU)は「ユーロ圏内の投資を促進し、現在問題になっている西・北欧と南欧との競争力の平準化を目指す」(報道)のが目的だ。
ヒト、モノ、カネの自由往来という壮大なEU理念を財政面から支援してEUの理念一体性を実現しようというもので、共通通貨(ユーロ)に続き共通予算でEU利益共同体を前進、促進させるものだ。
EU内経済破たん、債務国がEUの示す緊縮財政策を受け入れずに支援国との対立、分断を招いていることに、EU共同予算で政策、財政的共通性、共同性をもたらすEUの壮大な理念をさらに実現に向けて高める広域共同体構想、理論である。
(5)しかし独でもEU財政負担増から反対論も強く(報道)、EU内の経済破たん、債務国と財政支援国との確執、対立問題がこれで解消するのかは問題が感情的に先鋭化して不透明だ。
EUの理念、政策がさらに前進し実現するものとして理論的には歓迎すべきEU共同予算構想ではあるが、EU内のそれぞれの国の利害関係、国情、思想、信条を制限するものだけにEU離脱の加速、火種ともなりうる危険性はある。