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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

それでいいのではないのか。トランプさん。 that's right , mr. trump

2016-05-29 19:53:34 | 日記
 (1)もし仮に現在の日本と米国の立場がまったく逆だったら、われわれは沖縄問題をどう考えるか。トランプ候補の言う「日本は米軍の沖縄経費を100%負担せよ」(趣旨発言)は心情的に理解できるのではないのか。

 沖縄米軍基地は日米安保、軍事同盟関係で米軍が日本を守るだけでなく、米国、米軍の中国、北朝鮮封じ込め戦略のためのものであり、中東、イラク戦略(出撃基地)にも使用されて米国、米軍の重要な世界軍事戦略拠点化しているのが現実だ。

 (2)そこまで多角的に沖縄を日本を守る口実で利用しているのだから、トランプ候補の言うように「日本が100%基地経費を負担せよ」は論理が飛躍しているわけだが、多くの米国民の感情としては日本を守る基地として駐留米軍の役割を捉えていることが考えられて、支配的な地位協定も治外法権化も当然の結果と見ているはずだ。

 今回の元米兵で米軍関係者による女性殺害事件を受けての安倍首相とオバマ大統領の緊急会談でも、遺憾の表明はあっても地位協定の見直しなど具体的な改善策にはまったく触れられなかった。

 (3)オバマ大統領自身が沖縄に対する多くの米国民の感情を代弁してみせたものだ。その行き着く先にわかりやすいトランプ候補の日本100%負担論が見えるのだが、このわかりやすさが今日的米国民の感情と相まって高い支持を受けている要因だ。

 しかもこれに対して米国内ではあまり良心的で論理的な反論が見られないのも、米国の日本に対する見方としてある。国連の安保理常任理事国もいまだにG7主要国の日本、ドイツは除外されたままで、第2次世界大戦の影響が色濃く残ったままだ。

 (4)英国人ジャーナリストが情報公開請求で入手した(報道)とされる、米軍による沖縄着任兵士対象の研修資料「沖縄の文化認識研修」が公になった。「沖縄の世論は論理的というより感情的で二重基準」、「軍用地料が唯一の収入で土地の返還を望んでいない」、「事件や犯罪を否定的に捉えさせ必要以上の注目を集める」(報道要約)などと、事実をわい曲して占領支配政策で地元沖縄住民を支配する意図が見て取れる軍事教育ものだ。

 翁長知事が言うように「(綱紀粛正など)これまで何百回と聞いてきたが何も変わらない」(趣旨発言)ことの原点がある。

 (5)沖縄問題が駐留米軍基地の政治的課題として捉えられて、日米同盟関係の強化の名目であいまいなままに問題解決を先送りされてきたが、かえってトランプ候補のようにはっきりと割り切った問題の捉え方をされることによって、沖縄問題は本質が見えてくる。

 日本が100%沖縄米軍基地経費負担をするなら、スポンサー契約の原則から地位協定は相互に平等、公平なものにする必要があり、基地使用条件も100%経費負担のスポンサー日本側にイニシアティブ(initiative)があるべきだとなる。

 (6)それでいいのではないのか。トランプさん。(that's right , mr.trump)

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