(1)台湾の総統に初めての女性リーダー蔡英文総統が就任した。韓国の朴クネ大統領、ミャンマーのアウンサンスーチー特別顧問(大統領の上に立つ)に続いてアジア女性の時代(a era of women in asia)をけん引する女性指導者の誕生だ。
現在11月の大統領選に向けて予備選が行われている米国でも民主党のヒラリー・クリントン候補が指名獲得に向けて確実にリードして、このまま米国初の女性大統領に選出されれば世界的な女性指導者の時代をリードする存在、ダイナミズム(dynamism)になる可能性はある。
(2)EUでは政治、経済をリードするドイツのメルケル首相も頑張っており、東西主要国で女性政治リーダーの存在が出現すればその印象はますます強まることが予想される。
ヒラリー・クリントン候補は共和党で指名確実となったトランプ候補との11月大統領選予想では現時点での最新データではわずかにリードを許している情勢にあり楽観は許されないが、トランプ候補相手ではけっして不利な戦いではない。
(3)アジア女性の時代で中国と日本はちょっと趣(おもむき)が違う。ともに世界的に影響力があるGDP第2、3位の経済国であり、アジア政治、経済、軍事圏をリードする主要国であり、政治にかかわる女性の比率でも極めて低い国柄同士である。
「力強さ」が求められる統治形態、体制の中で男性優位の思想背景(社会思想論とは無縁)があり、政治での女性の絶対的な数の低さは女性指導者の誕生には障害になっている。
(4)米国も同じような政治体制、状況にあり、女性尊重社会の中で以外と政治にかかわる女性の進出が低い社会でもある。
ようやく豊富な政治経験、経歴を背景にヒラリー・クリントン候補に支持が集まっているが、世論は既存の政治家意識、思想に反発、不信の時代の中でその時代の代表として頭角、支持を集めたトランプ候補との争いが待ち受ける。
(5)冒頭の台湾女性指導者蔡英文総統の就任でアジア女性の時代の象徴の中で、中国の対応も強硬対立姿勢ばかりでもいかないむずかしさがある。
これまでの台湾馬英九前総統とは「一つの中国」認識一致による中台経済協力関係で一致してきたが、蔡英文新総統は元来「一つの中国」に反対して台湾独立色の強い政治志向にあり、中国としては台湾との「一つの中国」関係改善が元に戻った格好だ。
(6)特に女性総統の誕生でアジア女性の時代の中で、女性の存在感が増す中での中国の「力強さ」一辺倒では政治的偏向を招くことも考えられて、むずかしい対応に迫られそうだ。
中国で女性政治指導者の誕生というのはまず考えられない情況で、13億人の国民と広大な国土を政治統治、統括する「腕力」が求められて完全な男性優位社会といえる。
(7)日本ではどうかというと、安倍首相が数値目標を立てて人口比率の高い女性が活躍する社会を目指しているが、膝元の政治、国の機関でも実現はむずかしく、政党政治でも女性議員の起用は時代の流れで配慮は見られるが女性政治指導者の誕生となるとハードルは依然として高い。
特に経済界リーダーでの女性進出が遅れていることが政治、社会の女性の進出に問題だ。
(8)世界の政治、経済での女性リーダーのようにこれまでの男性、女性の範ちゅうにおさまらないスケールの大きさが求められて、まだ日本では見当たらない。
現在11月の大統領選に向けて予備選が行われている米国でも民主党のヒラリー・クリントン候補が指名獲得に向けて確実にリードして、このまま米国初の女性大統領に選出されれば世界的な女性指導者の時代をリードする存在、ダイナミズム(dynamism)になる可能性はある。
(2)EUでは政治、経済をリードするドイツのメルケル首相も頑張っており、東西主要国で女性政治リーダーの存在が出現すればその印象はますます強まることが予想される。
ヒラリー・クリントン候補は共和党で指名確実となったトランプ候補との11月大統領選予想では現時点での最新データではわずかにリードを許している情勢にあり楽観は許されないが、トランプ候補相手ではけっして不利な戦いではない。
(3)アジア女性の時代で中国と日本はちょっと趣(おもむき)が違う。ともに世界的に影響力があるGDP第2、3位の経済国であり、アジア政治、経済、軍事圏をリードする主要国であり、政治にかかわる女性の比率でも極めて低い国柄同士である。
「力強さ」が求められる統治形態、体制の中で男性優位の思想背景(社会思想論とは無縁)があり、政治での女性の絶対的な数の低さは女性指導者の誕生には障害になっている。
(4)米国も同じような政治体制、状況にあり、女性尊重社会の中で以外と政治にかかわる女性の進出が低い社会でもある。
ようやく豊富な政治経験、経歴を背景にヒラリー・クリントン候補に支持が集まっているが、世論は既存の政治家意識、思想に反発、不信の時代の中でその時代の代表として頭角、支持を集めたトランプ候補との争いが待ち受ける。
(5)冒頭の台湾女性指導者蔡英文総統の就任でアジア女性の時代の象徴の中で、中国の対応も強硬対立姿勢ばかりでもいかないむずかしさがある。
これまでの台湾馬英九前総統とは「一つの中国」認識一致による中台経済協力関係で一致してきたが、蔡英文新総統は元来「一つの中国」に反対して台湾独立色の強い政治志向にあり、中国としては台湾との「一つの中国」関係改善が元に戻った格好だ。
(6)特に女性総統の誕生でアジア女性の時代の中で、女性の存在感が増す中での中国の「力強さ」一辺倒では政治的偏向を招くことも考えられて、むずかしい対応に迫られそうだ。
中国で女性政治指導者の誕生というのはまず考えられない情況で、13億人の国民と広大な国土を政治統治、統括する「腕力」が求められて完全な男性優位社会といえる。
(7)日本ではどうかというと、安倍首相が数値目標を立てて人口比率の高い女性が活躍する社会を目指しているが、膝元の政治、国の機関でも実現はむずかしく、政党政治でも女性議員の起用は時代の流れで配慮は見られるが女性政治指導者の誕生となるとハードルは依然として高い。
特に経済界リーダーでの女性進出が遅れていることが政治、社会の女性の進出に問題だ。
(8)世界の政治、経済での女性リーダーのようにこれまでの男性、女性の範ちゅうにおさまらないスケールの大きさが求められて、まだ日本では見当たらない。