(1)世界の政治はいい方向に向かっているのか、判断基準も多様で多岐にわたるのでむずかしいが、いい面も悪い面もあるが世界の秩序、基準、標準政治を示してきた米国の影響力が低下してタガが外れて、世界政治が漂流(drift)している時代だ。
新興国の経済成長力を背景とした政治影響力の台頭もあって混迷に向かっているともいえる。
環境保護の時代が叫ばれて、これまで先進国が低開発経済国の豊富な天然資源を勝手に開発して商品化して利益を独占してきたが、低開発経済国から原資としての利益還元の権利が主張されてこれまでのように先進国の利益権利独占体制もそうはいかなくなっている時代だ。
(2)先進国と新興国、低開発経済国とのあたらしい世界秩序の確立がこれからの世界政治の体制、時代とならなければならない。
中東地域の宗教テロ戦争、アフリカ地域の民族戦争も、先進国と新興国、低開発経済国の新秩序世界(new orderly world)にとっては小さな問題なのかもしれない。
そういう意味でもミャンマーのアウンサンスーチーさん率いるあたらしい政治体制の動向は、国民の教育力、資源力、地理力の有利さ、高さからも注目されるところだ。
アジアの時代の中で、ほぼ中央に位置して開発潜在能力の高さからも新秩序世界への影響力にも期待できるものだ。
(3)しかし「アジアの時代」も中国の経済力の台頭、G7国日本がけん引しながら、もうひとつ確固たるものに見えないのが問題だ。オバマ大統領もリバランス政策でアジア重視を打ち出しているが、やはり中国の軍事力強化による南シナ、東シナ海軍事進出が重い影を落としている。
その中国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)でアジア経済発展を後押ししようとしているが、組織の不透明感からもうひとつダイナミズム(dynamism)にはなっていない。
実際日本も米国もAIIB参加を見送って、アジアの時代を象徴するものとはなっていない。
(4)日本、米国は従来のアジア開発銀行によるアジア諸国のインフラ融資事業を支援しており、日本はG7伊勢志摩サミット首脳会議で今後5年間で22兆円規模の資金を世界インフラ整備に供給する目標(報道)を示すことになっている。
中国と日本そして米国との連携が「線」になっていないところが、アジアの時代のダイナミズムの力強さが見られない原因だ。
(5)その米国で11月大統領選に向けて民主、共和党予備選が進められている。民主党ヒラリー・クリントン候補、共和党トランプ候補がリードしている選挙戦だが、国民の60%は両候補とも大統領にふさわしくない(報道)という見方が支配して、どちらがより「ましでない」かの消去法の選択だといわれている。
米国の世界的な政治力の影響力の低下が、政治家指導者の人材不足として懸念されている現状だ。
(6)実際に報道されているところでは、両候補者から世界の政治リーダーとしての理念、政策、哲学を聞いたことがない、個人的な中傷合戦のスモール・スケールだ。
パナマ文書のタックス・ヘイブン問題でも国民に負担を強いる世界の指導者の名前が取り沙汰されて、世界政治のスモール・スケール化が進んでいる。
(7)どこが先進国、新興国、低開発経済国の新秩序世界観を打ち出せるのか、心許ない世界政治で混迷は続くのだろう。
新興国の経済成長力を背景とした政治影響力の台頭もあって混迷に向かっているともいえる。
環境保護の時代が叫ばれて、これまで先進国が低開発経済国の豊富な天然資源を勝手に開発して商品化して利益を独占してきたが、低開発経済国から原資としての利益還元の権利が主張されてこれまでのように先進国の利益権利独占体制もそうはいかなくなっている時代だ。
(2)先進国と新興国、低開発経済国とのあたらしい世界秩序の確立がこれからの世界政治の体制、時代とならなければならない。
中東地域の宗教テロ戦争、アフリカ地域の民族戦争も、先進国と新興国、低開発経済国の新秩序世界(new orderly world)にとっては小さな問題なのかもしれない。
そういう意味でもミャンマーのアウンサンスーチーさん率いるあたらしい政治体制の動向は、国民の教育力、資源力、地理力の有利さ、高さからも注目されるところだ。
アジアの時代の中で、ほぼ中央に位置して開発潜在能力の高さからも新秩序世界への影響力にも期待できるものだ。
(3)しかし「アジアの時代」も中国の経済力の台頭、G7国日本がけん引しながら、もうひとつ確固たるものに見えないのが問題だ。オバマ大統領もリバランス政策でアジア重視を打ち出しているが、やはり中国の軍事力強化による南シナ、東シナ海軍事進出が重い影を落としている。
その中国はAIIB(アジアインフラ投資銀行)でアジア経済発展を後押ししようとしているが、組織の不透明感からもうひとつダイナミズム(dynamism)にはなっていない。
実際日本も米国もAIIB参加を見送って、アジアの時代を象徴するものとはなっていない。
(4)日本、米国は従来のアジア開発銀行によるアジア諸国のインフラ融資事業を支援しており、日本はG7伊勢志摩サミット首脳会議で今後5年間で22兆円規模の資金を世界インフラ整備に供給する目標(報道)を示すことになっている。
中国と日本そして米国との連携が「線」になっていないところが、アジアの時代のダイナミズムの力強さが見られない原因だ。
(5)その米国で11月大統領選に向けて民主、共和党予備選が進められている。民主党ヒラリー・クリントン候補、共和党トランプ候補がリードしている選挙戦だが、国民の60%は両候補とも大統領にふさわしくない(報道)という見方が支配して、どちらがより「ましでない」かの消去法の選択だといわれている。
米国の世界的な政治力の影響力の低下が、政治家指導者の人材不足として懸念されている現状だ。
(6)実際に報道されているところでは、両候補者から世界の政治リーダーとしての理念、政策、哲学を聞いたことがない、個人的な中傷合戦のスモール・スケールだ。
パナマ文書のタックス・ヘイブン問題でも国民に負担を強いる世界の指導者の名前が取り沙汰されて、世界政治のスモール・スケール化が進んでいる。
(7)どこが先進国、新興国、低開発経済国の新秩序世界観を打ち出せるのか、心許ない世界政治で混迷は続くのだろう。