(1)政治家の言葉、発信というのは「あきれた」言動(amazing speech)でも、そのほとんどは巧みな計算(take it into account)と戦略(strategy)があるのは必然のことだ。
もともと伝えたいことは「あきれた」内容だから関係当事者は公然と言えないが、それとなく本来関わりのない人脈を使って発言、発信させて、意図を国民ほかに伝える手法はある。
(2)そうでなければ少なくとも国民の付託を受けた選別の人がそうそうも簡単に「あきれた」言動など、自らすすんで軽はずみにもしない。せっかく手に入れた地位、特権を自ら望んで放棄することなどしないのが人間の性(さが)、業(ごう)だ。
そういうことをよく念頭において政治、社会は問題の本質を見極めた賢明な対応、対策が求められる。
(3)日本が長らく実効支配している沖縄県尖閣諸島は、70年代に周辺海底水域に豊富な天然資源が埋蔵されていることがわかって、俄然、周辺国の中国、台湾が領有権を主張し出して、一時期は中国ともこの海域での両国共同開発による天然ガスプラント事業も計画されて協調関係にあった。
当初は関係国の漁船団が漁場を求めて領海侵犯をくり返していたが、そこに中国漁船による海保巡視船への体当たり事件が起きて、同漁船長の逮捕とその後処分保留のまま釈放帰国という事件に発展して、尖閣諸島を巡る外交緊張を生んだ。
(4)この段階でも、日本は「国内法統治」を施行、実行して尖閣諸島を完全に実効支配していたが、ここで当時石原都知事が日本政府の彼の言う弱腰外交に不満を持って、東京都による尖閣諸島(地主から)買い取り保護を主張し出す。
国益保護の立場から政府はこれを阻止する国内的特別措置を考えればよかったものを、石原都知事の手に乗った政府は尖閣諸島「国有化」に踏み切り、その後それに反発する中国政府が全面に出て来ての連日の中国軍艦船、戦闘機までによる領海、領空侵犯へと発展して混迷化することになる。
(5)尖閣諸島を巡る問題は、日本は国内法統治を示して実行して実効支配していたわけだから、無意味な反発だけを招く国有化などする必要もなかった。
都知事の「あきれた」言動を勝手に問題視して制御できなかった政府の責任だ。
(6)今、日本維新の会共同代表でもある橋下大阪市長が、旧日本軍の植民地支配時代の「歴史認識」問題で「あきれた」言動をくり返している。
韓国大統領が強く日本に反省と責任を求めて、同盟国米国の理解まで取り付けての攻勢に持論で反発してみせたものだ。
日本維新の会が太陽の党と合同して国政政党化して、その後政治的存在感を見失って埋没しており、格好の持論展開のテーマで再び反転攻勢の話題性をつくって政治理念の原点回帰を狙ったものだ。
(7)政府の言うとおり一野党(国民支持率5~6%)の共同代表・市長の話であり、国内でこれほど騒いでの政治的、社会的問題化する話でもない。
「あきれた」話ではあるが、一方的に国内が騒げば騒ぐほど関係国に口実とつけ入れられて国益を損なう尖閣教訓の二の舞いを見ることになるだけだ。
あきれた発言の裏側(backside of the amazing speech)にある政治家の意図、計算を見抜いて冷静な対応が必要だ。
もともと伝えたいことは「あきれた」内容だから関係当事者は公然と言えないが、それとなく本来関わりのない人脈を使って発言、発信させて、意図を国民ほかに伝える手法はある。
(2)そうでなければ少なくとも国民の付託を受けた選別の人がそうそうも簡単に「あきれた」言動など、自らすすんで軽はずみにもしない。せっかく手に入れた地位、特権を自ら望んで放棄することなどしないのが人間の性(さが)、業(ごう)だ。
そういうことをよく念頭において政治、社会は問題の本質を見極めた賢明な対応、対策が求められる。
(3)日本が長らく実効支配している沖縄県尖閣諸島は、70年代に周辺海底水域に豊富な天然資源が埋蔵されていることがわかって、俄然、周辺国の中国、台湾が領有権を主張し出して、一時期は中国ともこの海域での両国共同開発による天然ガスプラント事業も計画されて協調関係にあった。
当初は関係国の漁船団が漁場を求めて領海侵犯をくり返していたが、そこに中国漁船による海保巡視船への体当たり事件が起きて、同漁船長の逮捕とその後処分保留のまま釈放帰国という事件に発展して、尖閣諸島を巡る外交緊張を生んだ。
(4)この段階でも、日本は「国内法統治」を施行、実行して尖閣諸島を完全に実効支配していたが、ここで当時石原都知事が日本政府の彼の言う弱腰外交に不満を持って、東京都による尖閣諸島(地主から)買い取り保護を主張し出す。
国益保護の立場から政府はこれを阻止する国内的特別措置を考えればよかったものを、石原都知事の手に乗った政府は尖閣諸島「国有化」に踏み切り、その後それに反発する中国政府が全面に出て来ての連日の中国軍艦船、戦闘機までによる領海、領空侵犯へと発展して混迷化することになる。
(5)尖閣諸島を巡る問題は、日本は国内法統治を示して実行して実効支配していたわけだから、無意味な反発だけを招く国有化などする必要もなかった。
都知事の「あきれた」言動を勝手に問題視して制御できなかった政府の責任だ。
(6)今、日本維新の会共同代表でもある橋下大阪市長が、旧日本軍の植民地支配時代の「歴史認識」問題で「あきれた」言動をくり返している。
韓国大統領が強く日本に反省と責任を求めて、同盟国米国の理解まで取り付けての攻勢に持論で反発してみせたものだ。
日本維新の会が太陽の党と合同して国政政党化して、その後政治的存在感を見失って埋没しており、格好の持論展開のテーマで再び反転攻勢の話題性をつくって政治理念の原点回帰を狙ったものだ。
(7)政府の言うとおり一野党(国民支持率5~6%)の共同代表・市長の話であり、国内でこれほど騒いでの政治的、社会的問題化する話でもない。
「あきれた」話ではあるが、一方的に国内が騒げば騒ぐほど関係国に口実とつけ入れられて国益を損なう尖閣教訓の二の舞いを見ることになるだけだ。
あきれた発言の裏側(backside of the amazing speech)にある政治家の意図、計算を見抜いて冷静な対応が必要だ。