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いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「軽さ」が止まらない。 rash politics

2010-07-09 19:44:18 | 日記
 (1)政治が「軽い(rashness)」。そういう政治しか持てない国民も不幸だし、自業自得
なところもある。民主党1次内閣の首相は、世間一般から「ズレ」た感覚のままちょっと浮
世離れした「軽さ」が際立ったが、民主党2次内閣の首相は、ポンポンと話題は提供するけ
ど場当たり的で、核心に踏み込まない井戸端的な世間話の世渡り上手な「軽さ」が目につ
く。

 財源不足が深刻になり、参院選中に突然消費税増税論議を巻き起こし、内閣支持率が
就任時66%から急落(43%)するのを見て、これまた急にトーンダウンして低所得者向け
の軽減税率から還付まで持ち出して、発言に計画性のなさ(ゆきあたりばったり)を露呈し
て、消費税増税問題が「唐突すぎた」と謝罪する「軽さ」だ。選挙も終盤に入っての焦点の
ズレ具合。

 ともに、裏表の少ない正直な表現方法の持ち主で、メディアを通して見る限りは、人間と
しては計算のたたない素直な人なんだろうなと思う。そういう点では、かっての自民党の独
善的政権時代のやけに重く、堂々としていても、国民、メディアを翻弄するような姿勢で、
その裏に本意とか本質を常に覆い隠しているかのような隠ぺい性がただようリーダーよりは、
頼りないけど救いはある。が、国のリーダーとしては思慮分別(consideration)がたりない。

 昨今の内閣支持率の乱高下は、こうしたリーダーの性格による発言の「軽さ」が影響した
ものだ。今回の参院選は、進むにつれて選択をする側(国民)に選択のテーマ、争点、焦点、
がボケはじめた不可思議な選挙だ。
 もはや、国会改革のあとの「差し戻し選挙」しかない。

 (2)中国もロシアも、本気で日本を侵略しようなどと思っていないと確信するけれど、日本
周辺が騒がしい。
 沖縄周辺の狭い公海上を今年に入って中国の艦船、潜水艦が堂々と航海する報道があり、
日本も警戒を強めている。潜水艦は、海上に出ての存在を誇示するかのような航海だ。以前
にはなかった行動だ。

 外交上も外務省は過度の刺激をしないよう中国政府に申し入れをしているが、最近も同様
の中国艦船の航海が報道されている。普天間基地問題での日米の不協和音に合わせた時
期だ。
 北海道沖の古来日本領土で今はロシアが占有する択捉(エトロフ)島では、ロシア軍が軍
事演習を実施した。

 米国の「核のない世界」宣言、米ロの核兵器削減交渉、米中接近の国際情勢の中で、唯一
被爆国の日本の平和へのイニシアチブ(initiative)、発信力を強める時だ。
 日本近海周辺が騒がしい今、だから沈着冷静に平和、国際協調に向けての日本の役割の
発揮時、発信力を見逃してはいけない。
 今日、米ロ間で10人規模の相互のスパイ交換劇が行われた。国際情勢は、まだそんな世
界だ。

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