沢山のアウヤン・テプイは標高2560メートル、その周囲は650キロ
総面積は東京23区を上回る広大な広さである。
ボートはさらにチュルン川を溯る。
ボートがかき分ける水しぶきが容赦なく土砂降り雨の如く降りかかる、
道理で雨具を着るわけだー・・・と納得する。
光線は強いのに、化粧も日焼け止めも何の役にも立たない。
川の水は深い所は真っ黒く、浅瀬はうるしの様な赤色である。
これは グラン・サバナ特有のものでテーブル・マウンテンに堆積した腐植質に含まれる
タンニン酸のために テーブル・マウンテンから流れ出す水には多量のタンニンが
あるから、とのことである。
黒留袖や喪服を染める時 紅下とか 藍下といってまず赤く又は青く染めた上に
黒で染めると深い黒になるから・・・・上等な品はその様にして染めた話を思い出した。
だからこの川も深い黒色なのだろう。