まだむ日記

マダムの日常生活と大好きな旅行の日記です。

山菜の香り

2011-05-11 | 日常


山の家で春の楽しみの一つが嫁菜摘みである。

嫁菜の若芽を摘み サッと茹で細かく刻んで薄い塩味にして

炊きたてのご飯にかけて食べる・・・・

鮮やかな緑色、香り これを口にする度に幼い頃を思い出す。

母がこの嫁菜ご飯をよく作ってくれた。

青臭さの中に菊の香りに似た味がして 何とも言えない懐かしい香り、味である。



香りといえば 山の家の庭にはモミジガサが沢山芽を出しており 摘みたてを茹でてお浸しにする。



東北地方では モミジガサのことをシドケと言い個人的には山菜の王様だと思う。

こうしてみると私は香りのものが好みのようである。

庭のアマドコロ、コシアブラ、モミジガサ、嫁菜、蓬、頂いたタラの芽を天ぷらにしたが





天ぷらにすると本当の香りを味わうことが出来ない様な気がする。



香りと言えば 今年も山椒の新芽を摘んで ジャコ山椒を作った。



このジャコ山椒を これまた郷里、木曽路の郷土料理「ほう葉ずし」の具の一つにする。

6月初旬ごろほう葉の葉の頃合いを見て ほう葉すしを作るのも楽しみである。

このほう葉ずし 地元である本家本元の友人に送るのが慣わしになっている。

本家本元で作ったもの、売られている物より私が作るほう葉ずしの方が格段に美味しい・・・と

言われ(お世辞かも・・・)毎年送っている。

ほうの葉で包まれたすしを開くときの 何とも言えないほうの葉の香り

うぅ~ん! 目を閉じて香りを想うだけでワクワクしてくる。