ここら辺では一番大きい村の見学させてもらう。
バスから降りて歩き始めると 子供がゾロゾロついてくる。
たいていは裸足にボロのシャッツ、しかしすご~く元気である。
どの子も澄んだ目は大きくクリクリして輝いている。
生き生きした目 とはこう言う目を言うのだろう。
今の日本ではなかなかお目にかかれない目の輝きである。
生きる知恵、生きる逞しさをその目から感じずにはいられなかった。
女どもは腰に子供をくくりつけ 木の下で粒が大きく
真っ白な乾燥したトウモロコシの実を木の臼で搗いて粉にしていた。
ふるいが無いらしく 平たいザルの様なものに
搗いたトウモロコシをいれて傾けると粉が残りこなれないのは落ちる・・・
落ちたそれをまた臼に戻して搗く・・・を繰り返し真っ白い粉を作っていた。
ボリビアを旅した時、トウモロコシの粉で作ったパンを食べたが
大変美味しかったのを思い出した。
ここではパンにはしないようである。
何とも原始的なやりかた。
でも 彼等は時間がたっぷりある暮らし、のんびり楽しんでやっている様子である。
家は四角かったり丸かったりするが 1軒の家の広さはせいぜい6帖か8帖くらい
入り口は木で作った戸があるが 窓は無い。
家の中は戸を閉めれば昼間でも真っ暗である。
ある家の軒先では女がかまど(かまどと言っても石とか煉瓦が3個置いてあるだけ)
に鍋をかけトウモロコシの粉を
かき回しながら煮ていた(丁度 そばがき の固さであった)夕食の支度であろう。