アスワンを出発する時は 観光バス全部がそろって出発である。
この出発時間に 遅れたバスは夜中に発つ時間まで待つか 明日の同じ時間まで待つことになる。
バスはその日によるが 20~30台が 数珠つなぎでバスとバスの間には他の車を入れない。
連隊を組んで移動、まるでコンボイ連隊である。
これは テロ予防、テロを警戒してのことである。
アスワンからアプシンベルまでは260km 約3時間の道のり
先頭のバスと 最後尾のバスと真ん中辺のバスに銃を持った警官が乗り込んで移動する。
最後尾のバスは 一番乗車人数の少ないバス と言う決まりで 我々のバスが最後尾であった。
観光立国にとってお客さんに何かあれば国の一大事である。
何処へ行っても警察ばかり目につくのはこのためである。
我々のバスに乗り込んだ 厳めしい警官は最前列にポツンと座り 退屈そのもの
ガイド曰く「間もなく居眠りをしますよ、彼等はいつもバスでは寝ています・・・」と
「今回はバスがガラガラですが 満席の時は 私は枕です・・・・」とガイドの言。
バスが走り出して暫くすると コックリコックリ始まり そのうちグッスリであった。
やっぱり ガイドの言った通りである。 どの警官も同じであるようだ。
何とも 楽な仕事である。
警官が目が覚めた頃 アプシンベルのホテルに到着した。