白鳥
2009-04-02 | 日常
昨年の11月末 白鳥が飛来した。 最初は親子の4羽であったが 次にも親子の4羽が飛来
その次に 子供1羽つれた3羽 そして子なしの2羽2組 最後に成鳥1羽
合計16羽が滞在である。
1日おきに青米の玄米を持参した。
最初は5~6合で間に合ったが だんだん多くなり2升位になった。
お米は沈むから せせこましいユリカモメに取られることも無く安心である。
3月になってからはシベリアへの体力増強に・・・と毎日通った。
いろいろ観察したが 子供を連れた親は強い、特に母親は格別に強い
他の白鳥が餌を食べに近寄ると もの凄い勢いで追っ払うのである。
それを見ている子白鳥も同じように追っ払うのである。親の真似である。
でも 最初に飛来した4羽の親子はとても優しい 激しく追っ払うようなことはない。
優雅に泳いでいるスタイル、草むらで草を食む白鳥、声を掛け合って水面を蹴って飛び立つところ、
コゥ!コゥ!と鳴きながら飛んでいるところ、真っ黒い足を飛行機の車輪の如く出して着水するところ、
いろんな恰好を見せてくれた。 また親子関係の優しさ、厳しさ 人間以上のように見うけた。
本当に楽しませてくれた。また はかり知れない心の安らぎをもらった。
白鳥達は 昨年と全く同じ日 3月24日シベリアに向かって飛び立ったのである(不思議である)
しかし 今も1羽だけ残っている。
その1羽は左目がつぶれて見えないのである。
せせこましいユリカモメの尖った口ばしが目に刺さったのであろう。
仲間の皆が帰ってしまったのに 1羽でポツンといる姿は何とも可哀そうである。
片目では長い道のりを飛んで帰るのは無理なのであろうか
滞在中 お昼ごろ白鳥達は何処かへ行っていないことがあるが
そんなとき片目の白鳥もいないところをみると近場なら飛べるみたいであるが
長旅は 仲間に迷惑をかけるから??・・・
人間様の目のように 前についていないから片側は全く見えないわけだ。
自然界で生きる動物は、自分の身体を良く知っている。
私だったら皆と一緒について行くであろうに・・・ 白鳥に教えられる事多い4か月であった。
残った1羽には時々玄米を持参して クヮーコ!クヮーコ! と呼ぶと傍へ泳ぎ寄ってくる。
何ともかわいい(呼ぶと来るのは私だけと思われる)
片目のこの白鳥を我が家では 政宗くん とよんでいる(メスかな?)
(滞在最後の日 3月23日の白鳥達)