カジの木の赤く熟した実がブラ下がっている
カジノキはクワ科コウゾ属の古くから和紙の原材料に栽培され 山野に野生化している落葉高木 高さ10m程になる
花は雌雄別株で5~6月に咲き 雄花序は長さ3~9㎝の円筒形
雌花序は1cmほどの球形で花被は袋状 花柱1㎝近くあり外に伸びだしてボンボンのようで目立つ
雌花の花被片は合着して袋状になり柄のある子房を包む
花被と子房の柄は肥大し液質になりそう果を包む
これが多数集まって集合果を作っている
分かり易く言えば赤く突き出しているのが実で その先端の赤黒いのがそう果(種が1個入っている)
橙赤色に熟した実は甘さが強くて美味しい
鳥が食べて種を蒔いている
樹皮の繊維を和紙の原料にする
カジノキとヒメコウゾの交配種がコウゾでこれも和紙の原料に使われている
ヤマボウシ(山法師)の名は 頭状の花序を僧兵の頭に 総苞片を白い頭巾に見立てたと言う説がある
箱根はヤマボウシの日本一の名所と言われ 芦ノ湖や駒ケ岳周辺では白い花群れて咲き「神奈川の花100選」にも選ばれている 箱根では昔「クサ」と呼んでいたので学名にkousaとつけられた
ミズキ科の林内や草原に多い落葉高木 15mの高さになる
実は集合果で1.5cmほどの球形で核が1~5個入っている
9~10月に赤く熟し甘くて美味しい
美味しい実ベスト8に入り味はマンゴウのように甘い という記述を見たことがある
花は5~7月に咲く
白い花びらのように見えるのは総苞片 その中心に花弁が2mm程の淡黄緑色の小さな花が多数密集して付く
写真はまだ花弁が開いていない
コガタスズメバチが葉の上でモソモソ動き回っている
剣呑なので少し遠くからパチリ
巣から離れた場所で一匹で居る場合は近くで観察しても大丈夫とは聞いたが とても近寄る気分にはなれない
スズメバチの仲間は日本では16種類もいる
スズメバチの一年:
どれも春先に冬眠から覚めた女王蜂が 巣を作り産卵し最初の蜂が育つとあとは産卵に専念する
始めに羽化した蜂はメスで働き蜂として 巣の拡張や食料探し 幼虫(自分の妹弟)の世話をする
夏になると来年巣を作る新女王と 他の巣の新女王と交尾するオスバチが羽化する
この頃初めに巣を作った女王は寿命で死んでしまう
巣に居るハチも数が減って来て秋には空になった巣が残る
新女王は枯れ木の隙間などに潜り込んで越冬する
働き蜂は小さな生物を捕らえて幼虫の餌にする
小型スズメバチの大きさは25mmほど
公園で目の前の園路にヒラヒラ舞い降りて翅を閉じたり開いたり大サービスのウラギンシジミ
蝶は翅の裏表で色彩の全く違う種が結構いるが ウラギンシジミもその一つ
表翅は茶褐色で中央部でオスでは橙赤色の斑紋 メスでは白~青白色の斑紋があるが 斑紋の大きさには個体変異がある
裏翅は一様に銀白色 飛んでいる時はこの銀白色が良く目立つ
常緑樹の葉裏で成虫で越冬し 春先から見られる
平地から低山地の樹林地 樹林の多い公園でにもいる
食草はクズ フジ ハリエンジュなどマメ科植物
春~夏はフジ類を食草とするため 渓流沿いの樹林や公園
秋は主にクズを食草にするために 林縁部 河川堤防 その他クズの繁茂する場所に広く見られる
花にはあまり訪れず 腐果や獣糞などで吸汁するほか湿った路上で吸水もする
食虫植物のウツボカズラ 袋の上に葉が一枚有ってこの葉は雨除けなのだそうだ 気が付かなかった
食虫植物は昆虫など小さい動物を捕まえて自分の栄養分にしてしまう植物
普通の植物と同じに光合成でデンプンを作ることもしている
湿地や高い山の岩場など 土の中の栄養分が少ない土地で 足りない栄養分を補うため虫を捕って生きている
虫を捕まえる仕組みは5通りあり それぞれ変形した葉を使って捕まえる
ウツボカズラの原産地は東南アジアなどの熱帯地方
葉が変形した袋の中にいつも液を貯めていて 一度落ちた虫は内面が滑りやすく這い上がれずおぼれて死んでしまう
それが消化され栄養分として吸収される
雨上がりの屋外に展示されていたウツボカズラの中の水を 空けてからにしてしまった人がいたが あのウツボカズラはその後どうなっただろうか
ゴンズイの実が生って目を引いた
名前は材がもろく役に立たないので 同じように役に立たない魚ゴンズイの名が付けられたと言う説がある
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木でゴンズイ属はゴンズイ1種からなる
花は5~6月に本年枝の先に15cmほどの円錐花序を出し 黄緑色の小さな花を沢山つける
花は地味な色であまり目立たないが 実は目立つ
9~10月に桃色の実が生り 果被は肉質で厚い
熟すと裂開し 強い赤色が見え中に黒い光沢のある種子が1-2個入っている
果被の赤と種子の黒で 「赤黒効果」があり目立ち 鳥を呼び寄せる
だが種子は硬くて食べる所が無さそうで 多分赤黒でだましているのだろう
キジやヤマドリが食べると言うが都心ではせいぜいヒヨドリが来るくらい
鳥も学習して騙されないのかもしれない