トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アメリカフウロ

2015-05-16 | 樹木 草花


北アメリカからやって来たフウロソウ
昭和初期に渡来し各地に帰化して 畑や道端にやたらと目につくようになった

葉は掌状にほぼ基部まで5~7深裂して裂片は更に羽状に裂ける
枝先に花柄をだし淡紅白色の1cm程の5弁花を付ける
下痢止めでおなじみのゲンノショウコと同じフウロウソウ属の一年草
日本産のフウロソウ属は種子は滑らかで花弁は萼片より長いが アメリカフウロは種子に網目状の模様があり 花弁は萼片とほぼ同じ長さ
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キンラン ギンラン ササバギンラン

2015-05-15 | 樹木 草花


キンランもギンラン ササバギンランも山野の林内に生えるラン科の多年草
花期は5月頃で全開はしない
最近はあちこちに植栽されて良く見かける

キンラン:黄金色の花を60cm程の茎にやや上向きに3~12個付けるのでキンラン
ギンラン:白花を30cm程の茎に3~10個付ける 全体にキンランより小型
ササバギンラン:ギンランに似た白花を数個付ける ギンランよりがっちりした感じで葉の裏や縁 花序や子房に微毛が有り 下部の葉状の苞は花序と同等か長くなる点でギンランとは区別出来る
葉が長くササを思わせることからササバギンラン
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ホオノキ

2015-05-14 | 樹木 草花


ホオノキの花がドーンと咲いた
花と葉は日本の樹木の中で最も大きいものの一つ

モクレン科の落葉高木
5~6月の葉の展開後に枝先に20cm近い大きな花をつける
花は黄白色で芳香があり 花被片は9~12個
外側の3個は短い花被状淡緑色で一部紅色を帯びる
内側の6~9個は花弁状 
雄しべと雌しべが多数らせん状に集まって付いている
雄しべの花糸は赤く葯は黄白色で開花するとすぐにバラバラと落ちてしまう

葉は食物を盛ったり包んだりするのに使われ 
味噌を乗せ炭火で焼きながら食べる朴葉味噌は高山の名物
樹皮は健胃 利尿などの薬に使われる
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コアジサシ

2015-05-13 | 野鳥


葛西臨海公園でコアジサシが十数年振りの大群で居る
目の子勘定で数千羽は居る
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類の鳥が大群とは嬉しい

魚を捕るために空中から急降下して嘴から水中に突っ込み捕える姿が刺すようなことからアジサシ
アジは小魚全般の意味

夏鳥で本州以南の海岸や大きな河川に居る
簡単な巣を砂浜 埋立地 河川の中州などに作り繁殖する
本州で繁殖する唯一のアジサシ類
チドリ目カモメ科の鳥でアジサシ類は日本では20種ほどいる
雌雄同色 全長24cm
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アマサギ

2015-05-12 | 野鳥


飴色のサギが訛ってアマサギになったと言われる
亜麻色のサギと考えがちだが江戸時代以前は亜麻色と言う色名は無かった

主に夏鳥 暖地では少数が越冬する
本来は南方系の鳥だが年々繁殖地が北へ広がっている

水田や湿地に住み昆虫やカエルなどを食べる
夏の繁殖期には頭部から頸かけての橙黄色の羽毛が特徴 冬は白色になる
牛などの大型草食獣の周りで 集ってくるハエや飛び出すバッタなど 又トラクターの後をつけて掘り出される昆虫を捕ったりする姿も見られる
雌雄同色 コサギより小さく全長50cm
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サシバ

2015-05-11 | 野鳥


獲物を目指して真っすぐ飛ぶ者の意味で「刺羽」と呼ばれる
儀式用の長柄の団扇「さしば」に基ずき「差羽」と言う説もある

夏鳥で九州から本州にやって来る 沖縄では越冬している
低山や丘陵の林で繁殖している
主にヘビやカエル 昆虫などを食べる
白樺峠や伊良湖岬等で見られる渡りの大群は鷹柱などを作り秋の風物誌

全長49cm ほぼハシボソガラス大の中型のタカ
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コサギ婚姻色

2015-05-10 | 野鳥


鳥たちも繁殖の時期
コサギは一年中黒い嘴に黄色の足指なのだが 繁殖時期には婚姻色になり足指は赤味が出て嘴の付け根から目先にかけては赤っぽくなり 虹彩も青みがかる
この時期には夏羽の2本の冠羽 背と胸にはレースのような飾り羽がある

主に留鳥 北方のものは冬には暖地に移る
魚やカエルなどを食べ 時には歩き回ったり待ち伏せしたりして採餌をする
雌雄同色 大きさは61cmで日本で見られるシラサギ類の中では一番小さい
江戸時代からコサギ イッパイサギと呼ばれた
イッパイサギ(一杯鷺)は体が小さく盃一杯分しかないと言う意味で 食用だったことが分かる
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ツマキチョウ

2015-05-09 | 虫類


ツマキチョウがタンポポでお食事中
かっては減少方向にあったが 最近はショカツサイなどの外来植物を食草とすることで 都市部でも再び見られるようになっている

翅の先端がカギ状に突出していてオスは黄橙色の斑紋がある
この黄橙の斑紋を除けば オスメスの色彩 斑紋はほぼ同じ

食草はタネツケバナ イヌガラシなど(アブラナ科) 及びショカツサイ セイヨウカラシナなど外来アブラナ科植物
タンポポ類 ムラサキケマンなど各種の花を訪れる
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キアシナガバチ

2015-05-08 | 虫類


ハチの仲間は多い 一般にはミツバチ スズメバチ アシナガバチ等が有名だが
日本では4200種以上が知られていて まだ多くの未知種が居ると言われている

ハチと言えば毒針=刺す というイメージが強いほど毒針の存在は知られている
毒針はメスの産卵管が変化して出来た物なのでオスにはない
ハバチやクキバチの産卵管はノコギリ状に変形しているが毒は無い
毒を持つものは昆虫に寄生する細腰亜目(胸と腹の間にくびれがある)のヤドリバチ以降で 確実に産卵し幼虫が安全に育つための手段として寄主に毒を注入し 一時麻痺や完全麻痺させる

社会性狩りバチと言われるスズメバチやアシナガバチとハナバチ類では 毒針を巣や身を守るためにのみ使う
ただし 飛んできて刺される危険があるのはスズメバチやアシナガバチなどごく一部のハチで ほとんどのハチは掴んだりしない限り刺すことは無い とは言うが刺された経験からいうと 近寄りすぎた等一寸した刺激で刺すので御用心を・・
セイヨウミツバチと ニホンミツバチは針に返しが有って 一度刺すと抜ける事が多いが 他のハチは抜けずに何度でも刺せる

キアシナガバチ:漢字では黄・足長蜂(多分) スズメバチ科のハチ
名前の通り体に黄色の部分が多い
成虫で越冬し 日本最大のアシナガバチ 刺されるとかなり痛い・危険

巣は木の枝や軒下に作られ 初めは釣鐘型だが大きくなるとすそ野を広げ茶碗を伏せたような形で 木の繊維などで和紙のような質の巣
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オオオサムシ

2015-05-07 | 虫類


歩くのが早い虫だ
オサムシの仲間は虫やミミズ カタツムリ それらの死体などを食べて生活している
足が発達していて歩くのが速く かぶりつくのに適した口が前についている
後翅は退化して飛べない
飛べないオサムシの仲間は行動範囲が限られているため 離れた地域では交流が出来なく 沢山の地域差や種類が増えた

敵に捕まると腹部から臭気の強い液体を吹きかける
皮膚に付くとヒリヒリして痛いこともあるそうだから要注意
成虫で越冬し 大きさは30mmほど有った

オサムシの一種(幼虫)
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アメリカミズバショウ

2015-05-06 | 樹木 草花
 

珍しい黄色のミズバショウが有った アメリカミズバショウと言う
写真の右 白いのはミズバショウ

サトイモ科ミズバショウ属の多年草の植物で ミズバショウ属はアメリカミズバショウとミズバショウの2種のみ
アメリカミズバショウは北米西海岸に分布する

ミズバショウの花と言うと白く目立つ花びら状のものを指して言うが これは「仏炎苞」と呼ばれるもので 花はこの仏炎苞の中の淡緑色のものが花序で ここに密生する3mmほどの小さな花が真の花
花被片は4個 両生で雄しべ4個 雌しべ1個がある

アメリカミズバショウの花序は悪臭が有り その悪臭と仏炎苞の黄色による視覚刺激で 訪花昆虫(ハエ類)を誘引する
臭いので英語名はスカンク・キャベツというそうだ

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コケリンドウ

2015-05-05 | 樹木 草花


コケリンドウは日当たりの良い草地に生えるリンドウ科の2年草
花は1cm程で苔のように小さく地面に張り付いて咲くリンドウ 花期は3~5月

リンドウの仲間(リンドウ属)の特徴は
1)花冠と花冠の間に小さな副片が有り 花びらが10個に裂けているように見える
2)日が当たっているときだけ咲く
3)雄しべ先熟

晴れた時に咲き曇りや雨では閉じる花は多い 花粉を保護していると言われている
季節 暗闇 接触 重力 気温などに反応するのを「傾性」と呼ぶ

果実は果で枯れた花冠に包まれて残り この果は晴れた日には閉じ 雨などの時は開くと言う
果の中に雨水が貯まり中の種が流れ出すようにしているらしい

雄しべと雌しべの熟す時期をずらす花も多い
自分の花粉で受精しないように時期をずらしている
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ミヤマカタバミ

2015-05-04 | 樹木 草花


カタバミと言えば黄色い小さな花で道端に楚々と咲いていたのだが いつの間にやら仲間が増え ムラサキカタバミ イモカタバミ アカカタバミ 時にはオッタチカタバミ等と言うのも見かけるようになった
黄色 紫色のカタバミに加えて今度は白いカタバミ・ミヤマカタバミである

ミヤマカタバミはカタバミ科の山地の林内にに生える多年草
3~4月に3cm程の白い花(時に紫色の筋がある)が咲く
花期が過ぎると閉鎖化を付けて良く結実する

カタバミ(傍食)の名は葉が睡眠運動をし夕方になって閉じると 一方が欠けて見えることから付けられた
シュウ酸が豊富にあるため酸っぱい 10円玉を磨くと見事にピカピカになる

花が睡眠運動(日が陰ると花弁を閉じる)をするのは 大切な花粉を雨や夜露から守るためと言われるが 葉まで閉じるのはどうして?
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ツバメ

2015-05-03 | 野鳥


ツバメが巣作り子育ての真っ最中
古くは「つばくらめ」と言った ツバは鳴き声 クラは小鳥の総称を示す方言 メは群れを示す接尾語と言われ 略されてツバメになった またツチバミ(土食み)からの変化と言う説もある

夏鳥 種子島以北にやってくる
渡りの速さは 大阪で放されフィリピンのパタンで16日後に見つかった記録がある
距離は2160km 一日平均は135km
 
カラス対策など安全のためか 市街地や集落周辺の人通りの多い場所に営巣する
昔から人々が大切にして見守って 軒先に巣を作る家は繁栄するなど保護に繋がる俗信も多い
雌雄同色だがオス(写真左)はメスに比べて二股の尾羽が細く長い
全長17cm

燕来る時になりぬと雁がねは 本郷(くに)思ひつつ雲隠り鳴く(大伴家持)
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サンショウクイ

2015-05-02 | 野鳥


サンショウクイ(山椒喰)はヒリヒリ辛い山椒を食べたので ヒリヒリンヒリヒリンと鳴くと言われて名付けられた
実際は昆虫食の鳥である

夏鳥として渡来し平地から山地の広葉樹林に住む
その昔は都内でも見られたと言うが 今では全くと言ってよいほど見られない
高い樹木の上の方で飛び交いあまり下には降りてこない
昆虫やクモ類を主に食べる
オスは虫を咥えたままメスと交尾をし その後でメスにプレゼントする 恋の駆け引き上手かも
繁殖が終わると早々と8~9月頃には熱帯アジアへの旅が始まり ヒヨドリと同じく日中に渡る

全長20cmのスマートな体に細長い尾 白い額に黒い過眼線 姿のすっきりした鳥だ
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類
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