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カタクリの花

2024-04-06 | 樹木 草花


カタクリの花が咲いていた
春植物の花で、初春、3月下旬に、芽吹き前の広葉樹林に咲き、他の植物が茂る前の5月下旬には姿を消してしまう
残りの10か月は、鱗茎と種子で過ごす
不思議な花で、芽生えてから花が咲くまで7~8年かかる
光合成する時間が短いので、栄養を蓄えるのに時間がかかるのだろう

ユリ科の多年草
種子から発芽した1年目は、10cm程の糸状の茎1本で過ごす
2年目からは、葉を1枚付けて、毎年繰り返す
7~8年目になると葉を2枚付けて、花を咲かせる

地下の鱗茎は5cm程の長さで毎年更新を重ね、旧鱗茎の下に新鱗茎が付く
花が咲く時期の鱗茎は土中深く潜る
鱗茎から採った澱粉が真正の片栗粉

葉は、長い柄があり長楕円形で6~12cm、厚くて柔らかく淡緑色で、普通紫褐色の斑紋がある

花茎は高さ25cm程で、茎頂に1個の花を下向きにつける
花被片6個は紅紫色、披針形で5cm程、基部近くにW字型の濃紫色の斑紋があり、強く反り返る
寒い日があると、開いた花もすぼんで下を向き、暖かくなるのを待つ
花の開閉は温度反応で、花の表面温度が17~20度になると全開する
雄しべは花被片の約半分の長さ、葯は濃紫色で下垂する

果実は蒴果
2cm程で、裂開してエライオソームの付いた種子をだす
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