備えよ常に! 備えあれば憂いなし
スロースリップ(ゆっくり滑り)は、スロー地震と
して観測されることがる、海底地表の地滑り。
通常の地震はプレート運動等によって地下の
岩盤に蓄積されたひずみエネルギーが断層
運動によって解放される現象で、断層が高速で
ズレ動くことで発生する揺れで地震を知る。
スロー地震は、プレート境界の断層がゆっくり
動く現象であるため、それ自体が揺れを
気づかせることはない。、
だが、わずかな地殻変動や、通常より周期が
長いわずかな地震波を放出する低周波地震、
または低周波微動が捉えられることがある。
2011年(平成23年)の東北地方太平洋沖地震の
際には、本震の2日前に発生した前震(M7.3)の
後に、スロースリップが発生し、それが本震の
破壊開始点に向かって移動していったことが
断層の破壊を促進させた可能性があることが
これまでの研究で突き止められている。
スロースリップの発生を捉えるには、一つは
国土地理院が行う全国約1,300箇所に電子基準点
(GNSS連続観測点)を設置して、常に地表の
動き(地殻変動)を1cmレベルの精度で監視。
これまでの観測から、主に日本列島に対する
太平洋プレートとフィリピン海プレートの
沈み込み運動により、日本の各地点では少し
ずつほぼ一定の速さ・方向に動きながら、
ひずみエネルギーが蓄積されていく様子が
捉えられている。
もう一つは、スロースリップに伴って発生する
深部低周波地震(微動)を観測することにより、
低周波地震活動の東西への移動などにより、
スロースリップによる地下深部の状況を把握。
2018年6月から、千葉県東部や周辺の沖合で
ゆっくりすべり(スロースリップ)に起因すると
考えられる、震度1以上、深さ30Km未満の
地震が20回以上観測された。
これらの地震の中には最大震度4の揺れが
観測されたものもある。
スロースリップが観測されている場所は、
日向灘や紀伊水道、中部地方南部などがある。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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