中国からの観光客で溢れかえったのは春節の
休暇期間中だけではない。
桜の季節になり、名所には観光客のバスが溢れ、
繁華街近くでは昼食の客待ちのバスが所構わず
駐車するため迷惑なことこの上ない。
だが、購買力を備えた観光客は大事なお客様だ。
今年の春節期間中に訪日した中国人が45万人と
報じられていたが、2014年中に中国から海外へ
出かけた人数が遂に1億人を超えた。
彼らが1人2000ドル使えば2000億ドル、24兆円だ。
100億円以上の資産家が1万7000人超となり
資産を将来に備えて海外へ投資や逃避させる
資金の流出も半端ではない。
昨年第4四半期(10~12月期)に912億ドル(約
10兆9600億円)もの大幅な資本収支の赤字を
記録したが、実質的な流出規模は約1500億ドル
(約18兆円)に達したと推定されている。
流出資金による投資対象は不動産購入が中心で、
特に米国やカナダ、豪州での投資が目立つ。
米国での不動産購入総額が年間1000億ドル
(約12兆円)を下回らないとされる。
米国に65万人の留学生が居るとされ、1人が
年間4万ドル使用で260億ドル(約3兆1200億円)。
中国人民銀行総裁は「資金の流出は、それほど
深刻ではない」と余裕あり気だが、輸出が沈滞し
流出が常態化すれば取り返しのつかない事態に。
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