銀行業監督管理委員会（銀監会）が発表によれば
６月末現在、中国の銀行全体の理財商品の残高は
９兆８００億元に達しており、２０１２年末の７兆
１０００億元から２８％増加した。
中国農業銀行では、６月末の残高は７１７８億元
（約１１兆５０００億円）と昨年末比54％増に。
現在、１年物定期預金金利は最高で３．３％である
ため、物価上昇率とほとんど変わらず、市民には
高利回り率を備えた理財商品の人気が高く、当局
の抑制指導にも拘らず、販売は伸び続けている。
時には１０％にも達する高金利の負担や融資先の
破綻増が銀行のバランスを悪化させているが
簿外勘定としているため、損失額は不明のまま。
大手４行の１３年１～６月期決算の合計純利益は
前年同期比１３％増と、１２年１～６月期の１４％
増に比べて増益ペースが鈍化している。
４行の不良債権額は昨年末比６％増えている。
また、貸出し額に占める不良債権の割合は１％と
されているが、これには簿外処理の理財商品の
不良債権は含まれていない。
景気の減速で銀行が販売した理財商品の元本
返済不能金額増加の可能性を備え、隠されている
不良債権問題は銀行経営をより深刻化させる。
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