■北朝鮮の核開発問題の核心は、世界の裏側に広がっている武器の闇市場に核兵器が流出して拡散したらエライことになる!という危機感です。結局、うやむやになったパキスタンを中心にして構築された核開発技術の闇ネット・ワークも、その全貌が解明されたとは言えない状態ですし、世界中の紛争地帯には何処から流れ込んで来るのかさっぱり分からない武器が取り揃えられていますなあ。部品の一部を除いてメイド・イン・ジャパンが刻印された武器は出回っていないのは当然ですが、国連安保理の常任理事国が製造販売している製品はあちこちで流通しているようです。武器は人類が生み出した最も高価な「消耗品」ですから、何処の国でも景気回復・経済成長の切り札にしようと国を挙げて新製品の開発に努力しているわけです。
■米国製の武器は、どんなに高くても構わないから「世界最強」を売り物にする商品が有名ですが、弾薬・砲弾に加えて通常炸薬の爆弾・ミサイル・魚雷などの「消耗品」も大量に製造販売しています。イラク攻撃の口実となった「大量破壊兵器」の輸出や横流しはしない一方で、地雷とそれに継ぐクラスター爆弾という商品は世界中で大人気です。日本の自衛隊も「事情」が有って購入しております。
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによる昨年夏の第2次レバノン戦争後、中国製のクラスター型ロケット弾の子爆弾がレバノン南部で発見されていたことが分かった。国連筋が毎日新聞の取材に明らかにした。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、このロケット弾の実戦使用が確認されたのは初めて。国連筋は見つかった子爆弾が不発弾ではなく、もともと発見場所付近に配備されていた可能性を示唆した。関係者の間で、ヒズボラなど「非国家組織」へのクラスター爆弾拡散の危険に対する懸念が高まっている。
■パレスチナのゲリラ戦で用いられていたのは、旧ソ連製の「カチューシャ」ロケットで国境沿いに移動しながら、神出鬼没の小部隊が散発的にイスラエル領に撃ち込んでいたものです。安価で軽量で取り扱いが簡単なので、誰にでも使える武器であります。しかし、何せ旧式なので照準は不正確で威嚇や嫌がらせの効果しか無かったようです。その後、旧ソ連が肩撃ち式の対戦車ロケット砲を開発し、米軍は飛行機を撃ち落せる高性能の「スティンガー」ミサイルを開発してから、山岳地帯のゲリラ戦の様相が一変しました。この恐ろしく命中精度の良い新兵器が、アフガニスタンでの対ソ連戦で多用されて以来、あちこちに流出して販売元の米国の飛行機が狙われるという皮肉なことになっています。
■今回、レバノン戦争の現場で発見された物騒な代物は、もっと本格的な戦闘に役立つ強力な武器から発展した物と推察されますぞ。中国人民解放軍の陸軍が装備している「89式122ミリ自走多連装ロケット・システム」というの兵器が有ります。IT化に熱心な人民解放軍ですから、レーダーやGPS装置などとの連動技術も進んでいるでしょうがら、命中精度は相当に高いと考えられます。しかし、次々と撃ち出されるロケットの弾頭に、ややこしい物が載っているのは困りますなあ。さすがに、この口径では小型の核弾頭は載せられそうも有りませんが、生物兵器や化学兵器が仕込まれると恐ろしいことになります。
中国製子爆弾は「MZD-2」と呼ばれる型で、122ミリロケット弾の中に約40発が装てんされている。国連筋によると、「MZD-2」はレバノン南部でのクラスター爆弾の不発弾除去・処理作業で見つかった。これまでに南部地域で処理した子爆弾約11万発のうち、中国製の割合は1%以下だったという。地雷や不発弾の除去活動をしている英国の非政府組織(NGO)「ランドマイン・アクション」の報告書によると、中国製子爆弾の一部はレバノン南部のベイト・ヤフーンで、イスラエル軍が使用した米国製クラスター爆弾の不発弾などに交じって見つかったという。
■米軍があちこちで使用しているクラスター爆弾は幾つか種類が有るそうで、10個から247個の子爆弾を広範囲に飛び散らせる兵器です。恐ろしい事に親爆弾から飛び出す子爆弾にも何種類か有って、小さなミサイルになって高速で目標を撃ち抜く物や、空気と反応して発火して文字通り火の雨を降らせる物、赤外線センサー内臓で敵の戦車や大砲を殲滅する物、そして、散布後に爆発せず強力な地雷となって好きな所をあっと言う間に地雷原にしてしまえる物などが開発されているそうですなあ。戦闘が終わってから2次的な被害が出るのは、最初から地雷として散布された物ばかりでなく、数多くの子爆弾の中に紛れ込んでいる「不発弾」も、ちょっとした弾みで設計通りに仕事を始めますから、人間が戦車攻撃用の子爆弾などに触れたらエライことになります。
■米国製の武器は、どんなに高くても構わないから「世界最強」を売り物にする商品が有名ですが、弾薬・砲弾に加えて通常炸薬の爆弾・ミサイル・魚雷などの「消耗品」も大量に製造販売しています。イラク攻撃の口実となった「大量破壊兵器」の輸出や横流しはしない一方で、地雷とそれに継ぐクラスター爆弾という商品は世界中で大人気です。日本の自衛隊も「事情」が有って購入しております。
イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによる昨年夏の第2次レバノン戦争後、中国製のクラスター型ロケット弾の子爆弾がレバノン南部で発見されていたことが分かった。国連筋が毎日新聞の取材に明らかにした。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、このロケット弾の実戦使用が確認されたのは初めて。国連筋は見つかった子爆弾が不発弾ではなく、もともと発見場所付近に配備されていた可能性を示唆した。関係者の間で、ヒズボラなど「非国家組織」へのクラスター爆弾拡散の危険に対する懸念が高まっている。
■パレスチナのゲリラ戦で用いられていたのは、旧ソ連製の「カチューシャ」ロケットで国境沿いに移動しながら、神出鬼没の小部隊が散発的にイスラエル領に撃ち込んでいたものです。安価で軽量で取り扱いが簡単なので、誰にでも使える武器であります。しかし、何せ旧式なので照準は不正確で威嚇や嫌がらせの効果しか無かったようです。その後、旧ソ連が肩撃ち式の対戦車ロケット砲を開発し、米軍は飛行機を撃ち落せる高性能の「スティンガー」ミサイルを開発してから、山岳地帯のゲリラ戦の様相が一変しました。この恐ろしく命中精度の良い新兵器が、アフガニスタンでの対ソ連戦で多用されて以来、あちこちに流出して販売元の米国の飛行機が狙われるという皮肉なことになっています。
■今回、レバノン戦争の現場で発見された物騒な代物は、もっと本格的な戦闘に役立つ強力な武器から発展した物と推察されますぞ。中国人民解放軍の陸軍が装備している「89式122ミリ自走多連装ロケット・システム」というの兵器が有ります。IT化に熱心な人民解放軍ですから、レーダーやGPS装置などとの連動技術も進んでいるでしょうがら、命中精度は相当に高いと考えられます。しかし、次々と撃ち出されるロケットの弾頭に、ややこしい物が載っているのは困りますなあ。さすがに、この口径では小型の核弾頭は載せられそうも有りませんが、生物兵器や化学兵器が仕込まれると恐ろしいことになります。
中国製子爆弾は「MZD-2」と呼ばれる型で、122ミリロケット弾の中に約40発が装てんされている。国連筋によると、「MZD-2」はレバノン南部でのクラスター爆弾の不発弾除去・処理作業で見つかった。これまでに南部地域で処理した子爆弾約11万発のうち、中国製の割合は1%以下だったという。地雷や不発弾の除去活動をしている英国の非政府組織(NGO)「ランドマイン・アクション」の報告書によると、中国製子爆弾の一部はレバノン南部のベイト・ヤフーンで、イスラエル軍が使用した米国製クラスター爆弾の不発弾などに交じって見つかったという。
■米軍があちこちで使用しているクラスター爆弾は幾つか種類が有るそうで、10個から247個の子爆弾を広範囲に飛び散らせる兵器です。恐ろしい事に親爆弾から飛び出す子爆弾にも何種類か有って、小さなミサイルになって高速で目標を撃ち抜く物や、空気と反応して発火して文字通り火の雨を降らせる物、赤外線センサー内臓で敵の戦車や大砲を殲滅する物、そして、散布後に爆発せず強力な地雷となって好きな所をあっと言う間に地雷原にしてしまえる物などが開発されているそうですなあ。戦闘が終わってから2次的な被害が出るのは、最初から地雷として散布された物ばかりでなく、数多くの子爆弾の中に紛れ込んでいる「不発弾」も、ちょっとした弾みで設計通りに仕事を始めますから、人間が戦車攻撃用の子爆弾などに触れたらエライことになります。