■随分前の事ですが、上流にダムの有る川の中州で悠然とキャンプを楽しんでいた勇気有る家族が、ダムの放流のサイレンにも動じず、何度も警告に足を運んでくれたボランティア監視員の声に耳を貸さず、とうとう、ニュース・カメラの前で激流に飲み込まれてしまったという出来事が有りましたなあ。あれは天災なのか、人災なのか、一家心中だったのか、なかなか判断は難しいのですが、自信満々の素人というものは何処にでもいるものです。
■何でもマニュアル情報とカタログ販売で即席でもカッコだけは直ぐに一人前になれる世の中ですから、立派なキャンプ道具と4WDの高級車をローンで買ったりすると、自分は一端(いっぱし)のキャンパーになったと思い込めるのでしょうし、最近、人気再燃の自転車、登山、スキーなど最初に道具を揃えるスポーツが大流行ですから、勘違い人間は減る事は無いでしょう。そこに付け込んで売り込みに熱心なのが商売人ですから、「これさえ買えば、あなたも今日から……」の殺し文句で○○セットを上手に売りますなあ。
■自動車にしたところで、世界一の性能を誇る日本車のエンジンを更に改造して高速化、自分の腕も知らずに首都高やら湾岸道路やら、気分はすっかりアニメかゲームの主人公らしいのですが、1万冊の漫画を読んで1万本のゲーム・ソフトをクリアしても、同じ事が出きるようにはなりません。傍迷惑な行為をしている間はパトカーに追われ、最後は救急車のお世話になるのですから、道路の修理費やら通行止めで発生する経済的な損失まで考えれば、実にトンデモない話です。自動車メーカーもバイク会社も、売ったらそれっきりですから、事故に巻き込まれた人は不運と思うしかないようです。
■せっかくの三連休に台風が関東に接近しまして、ホラ吹き天気予報に騙されて、出かける予定をキャンセルして騙された!と怒っている人も多いと思います。本当に、こんな「狼少年」のような脅し予報を外し続けていると、本物が来た時に大きな被害と多くの犠牲者が出ますぞ!分からないなら「分かりません」と正直に予報して欲しいものですなあ。とは言っても、こんなニュースのタネになる困った連中は、天気予報に責任を押し付けるわけには行きませんぞ!
25日午前11時50分ごろ、千葉県勝浦市浜勝浦の海岸で、サーフィンをしていた男性4人が強風で沖に流され、約120メートル沖の消波ブロックに取り残された。4人のうち山梨県北杜市白州町の会社員小泉賢治さん(36)ら3人は約1時間後、海上保安庁のヘリコプターに救助された。千葉県市原市の会社員加藤憲太郎さん(25)はさらに約500メートル沖の防波堤付近まで流され、居合わせたライフセーバーの男性に救助された。4人は手足に軽いけが。加藤さんは初めてのサーフィンだったという。
勝浦海上保安署によると、当時は台風17号の接近で暴風・波浪警報が出され、海は大しけだった。4人を含め約30人が現場でサーフィンをしており、同海保が防災無線で海に入らないよう呼び掛けていた。(共同通信) - 9月25日
■個人情報保護法の乱用が問題になっている昨今ですが、共同通信はきっちり実名を出して報道しているのは立派です。山梨の小泉さんと千葉の加藤さんは、これからどこの浜に行っても有名人ですなあ。人は誰でもいつかは死ぬのですが、余り馬鹿馬鹿しい死に方はしない方が良いでしょう。冒頭に書いた中州で頑張ってキャンプしていた家族を救えなかったと、その後もボランティアの人達は悔し涙を流していると聞いています。そういう立派な人が、粗忽(そこつ)者と付き合わねばならないのが世間のややこしさなのでしょうが、暴風・波浪警報を聞くと心が燃えて、防災無線の制止を聞くとますます勇ましくなってしまうサーファーも、やっぱり、助けなければいけないのでしょうなあ。無謀な登山者、命知らずの暴走者、嵐の海のサーファーなどなど、こうした人達を自殺志願者だと言えないのが、人権思想を守る人道的民主主義の国なのでしょう。
■「小さな政府」を目指している政府は、何でもかんでも民営化しようと頑張っていますから、こうした馬鹿者達に付き合う仕事もだんだん民営化されるのでしょうか?そうなれば、愚か者と貧乏人は救助されない時代になるのでしょうなあ。大きな政府で、どんなアホも救ってくれる時代は、増税の連続になります。命知らずの愚か者が増えれば、その世話をする予算もどんどん必要になりますから、常識的に用心して暮らしている納税者達から不満の声が上がるかも知れません。それとも「注意報」を越えて「警報」が出された段階で、海岸や河川内は「救援活動対象外」とするような荒療治でもすれば、少しはアホな事をする日本人が減るのでしょうか?地球の温暖化で、命知らずのサーファー達には至福の時代が到来したようなものです。自慢のサーフ・ボードの表面「4割以上」に、「台風接近の場合は、統計的に致死率が100%になります。使用には充分な注意をして下さい」とでも印刷する義務を法律で定めますかな? とかく世間は住み難い、のでしょうなあ。
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■何でもマニュアル情報とカタログ販売で即席でもカッコだけは直ぐに一人前になれる世の中ですから、立派なキャンプ道具と4WDの高級車をローンで買ったりすると、自分は一端(いっぱし)のキャンパーになったと思い込めるのでしょうし、最近、人気再燃の自転車、登山、スキーなど最初に道具を揃えるスポーツが大流行ですから、勘違い人間は減る事は無いでしょう。そこに付け込んで売り込みに熱心なのが商売人ですから、「これさえ買えば、あなたも今日から……」の殺し文句で○○セットを上手に売りますなあ。
■自動車にしたところで、世界一の性能を誇る日本車のエンジンを更に改造して高速化、自分の腕も知らずに首都高やら湾岸道路やら、気分はすっかりアニメかゲームの主人公らしいのですが、1万冊の漫画を読んで1万本のゲーム・ソフトをクリアしても、同じ事が出きるようにはなりません。傍迷惑な行為をしている間はパトカーに追われ、最後は救急車のお世話になるのですから、道路の修理費やら通行止めで発生する経済的な損失まで考えれば、実にトンデモない話です。自動車メーカーもバイク会社も、売ったらそれっきりですから、事故に巻き込まれた人は不運と思うしかないようです。
■せっかくの三連休に台風が関東に接近しまして、ホラ吹き天気予報に騙されて、出かける予定をキャンセルして騙された!と怒っている人も多いと思います。本当に、こんな「狼少年」のような脅し予報を外し続けていると、本物が来た時に大きな被害と多くの犠牲者が出ますぞ!分からないなら「分かりません」と正直に予報して欲しいものですなあ。とは言っても、こんなニュースのタネになる困った連中は、天気予報に責任を押し付けるわけには行きませんぞ!
25日午前11時50分ごろ、千葉県勝浦市浜勝浦の海岸で、サーフィンをしていた男性4人が強風で沖に流され、約120メートル沖の消波ブロックに取り残された。4人のうち山梨県北杜市白州町の会社員小泉賢治さん(36)ら3人は約1時間後、海上保安庁のヘリコプターに救助された。千葉県市原市の会社員加藤憲太郎さん(25)はさらに約500メートル沖の防波堤付近まで流され、居合わせたライフセーバーの男性に救助された。4人は手足に軽いけが。加藤さんは初めてのサーフィンだったという。
勝浦海上保安署によると、当時は台風17号の接近で暴風・波浪警報が出され、海は大しけだった。4人を含め約30人が現場でサーフィンをしており、同海保が防災無線で海に入らないよう呼び掛けていた。(共同通信) - 9月25日
■個人情報保護法の乱用が問題になっている昨今ですが、共同通信はきっちり実名を出して報道しているのは立派です。山梨の小泉さんと千葉の加藤さんは、これからどこの浜に行っても有名人ですなあ。人は誰でもいつかは死ぬのですが、余り馬鹿馬鹿しい死に方はしない方が良いでしょう。冒頭に書いた中州で頑張ってキャンプしていた家族を救えなかったと、その後もボランティアの人達は悔し涙を流していると聞いています。そういう立派な人が、粗忽(そこつ)者と付き合わねばならないのが世間のややこしさなのでしょうが、暴風・波浪警報を聞くと心が燃えて、防災無線の制止を聞くとますます勇ましくなってしまうサーファーも、やっぱり、助けなければいけないのでしょうなあ。無謀な登山者、命知らずの暴走者、嵐の海のサーファーなどなど、こうした人達を自殺志願者だと言えないのが、人権思想を守る人道的民主主義の国なのでしょう。
■「小さな政府」を目指している政府は、何でもかんでも民営化しようと頑張っていますから、こうした馬鹿者達に付き合う仕事もだんだん民営化されるのでしょうか?そうなれば、愚か者と貧乏人は救助されない時代になるのでしょうなあ。大きな政府で、どんなアホも救ってくれる時代は、増税の連続になります。命知らずの愚か者が増えれば、その世話をする予算もどんどん必要になりますから、常識的に用心して暮らしている納税者達から不満の声が上がるかも知れません。それとも「注意報」を越えて「警報」が出された段階で、海岸や河川内は「救援活動対象外」とするような荒療治でもすれば、少しはアホな事をする日本人が減るのでしょうか?地球の温暖化で、命知らずのサーファー達には至福の時代が到来したようなものです。自慢のサーフ・ボードの表面「4割以上」に、「台風接近の場合は、統計的に致死率が100%になります。使用には充分な注意をして下さい」とでも印刷する義務を法律で定めますかな? とかく世間は住み難い、のでしょうなあ。
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