■地方自治体の公共事業なのか、本当に環境問題に新たな提言をする世界的な催し物なのか、計画段階から生臭い話が出たり入ったり、国際機関からも文句を付けられたりの難産だった博覧会が、尻上がりに入場者数を増やして目出度い目出度いと閉幕しましたが、期間中はマスコミ各社が何処かから圧力でもあったのか、協賛している関係からなのかは分かりませんが、毎日取って付けた様なニュースを流して集客に全面的に協力していた節が有りました。しかし、この大イベントを利用して計画されていた首脳級会談は実現せず、中国にはドタキャンというアザトいパフォーマンスまで仕掛けられ、外交的にはとても合格点は取れなかった事を決して忘れてはいけません。
■大阪や名古屋から多くの外国人がやって来るというので、成田に比べて手薄な入国管理体制が心配されていたものですが、取り立てて大きな事件は報道されていませんでした。急遽、人員配置などを工夫してややこしい外国人が入って来ないように努力した成果なのか、と少しばかり安心していましたが、
25日に閉幕した愛知万博(愛・地球博)の期間中にイベント出演などで入国した外国人のうち8カ国の男女計33人が失踪(しっそう)し、一部は不法滞在の状態になっていることが27日、愛知県警の調べで分かった。県警は、失踪者が国内で不法就労している疑いもあるとみて行方を捜している。
調べでは、失踪者の国籍はインドネシア、インド、パキスタン、スリランカ、ネパール、ナイジェリア、セネガル、カメルーンの8カ国。最多はインドネシアの20人で、9月1日にイベントのためダンサーとして入国。イベント後に連絡が取れなくなり、帰国予定だった今月中旬にも、ほかのスタッフとの待ち合わせ場所の中部国際空港に現れなかった。(共同通信) - 9月27日
■お馴染みのフィリピンと中国の名前が出ていませんが、これは一斉摘発と資格審査の厳格化の影響でしょうか?それとも、観光客として入国して失踪した人数は予想通りの多数に上っていて、間も無く発表するために集計中という事でしょうか?沢山の入場者は有り難く歓迎すべきなのでしょうが、貧しい国から大金払ってせっかく日本にやって来たというのに、「手ぶら」で帰るわけには行かないという人も沢山紛れ込んでいたでしょうなあ。それを承知で、このお祭りを強行したのですから、愛知県はせいぜい責任を感じて警察や入国管理局の皆さんに協力しなければなりませんぞ。
■しかし、心配なのは多くの海外からのお客さん達が持ち込んだ外国通貨です。中国では、元の切り上げを見込んで偽札が大量に作られているらしい、との噂が流れていましたし、その数の膨大な事に怒った北京政府は摘発に躍起になっているとか……。そこに降って湧いたような愛知万博で、中国のお客さんもウェルカム!という大キャンペーンをやったそうですから、この機を逃さず、ちょっとダブついた偽の人民元札を大量に持ち込んで、本物の円紙幣と交換してしまおうという悪い奴らが考えているという嫌な話です。経済効果の試算も出ているようですが、大阪や名古屋の外為銀行の金庫を調べてみたら、偽札がごっそり出て来たというのでは、世界の物笑いですぞ!
■持ち出し制限が厳しかったので、人民元の本物を知っている日本人が少ないとか、最近の偽札は判別機械を通り抜ける精巧な作りになっているとか、どこかでちゃんとチェックしているのでしょうな?国を挙げて偽札造りをしていると言われる北朝鮮からは、幸か不幸かお客さんが大挙してやって来るわけも無いので安心なのですが、中朝国境で偽札同士の交換をして偽1万円札を大量に仕込んだ悪い奴が博覧会の客を装って来日していれば、偽の1万円札で小さな買い物をして本物の9千円を手に入れる事も考えられます。何でも、北朝鮮では国内で作られた偽の1万円札が外貨ショップに入ってしまって困っているという話ですし、国家事業で作った偽札は実に見事な出来栄えらしいのですが、個人がコンピュータで作った粗悪品が大量に出回って経済の混乱が更にひどくなっているとか。とても、通常の密貿易には使えない代物が大量に有れば、間抜けな日本人を騙してやろうと、タダ同然の値段で買い叩いて持ち込むぐらいの事は朝飯前でしょうなあ。
■居なくなった外国人も問題ですが、押し付けられた偽札と持ち去られた本物の日本円の問題は更に大きな問題になるでしょう。偽札はつかまされた銀行の損害となると聞いていますから、支店の一つや二つが潰れるほどの偽札被害が出ないとも限りません。どうか、ご用心、ご用心、と言っても、既に後の祭りかも知れませんなあ。
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■大阪や名古屋から多くの外国人がやって来るというので、成田に比べて手薄な入国管理体制が心配されていたものですが、取り立てて大きな事件は報道されていませんでした。急遽、人員配置などを工夫してややこしい外国人が入って来ないように努力した成果なのか、と少しばかり安心していましたが、
25日に閉幕した愛知万博(愛・地球博)の期間中にイベント出演などで入国した外国人のうち8カ国の男女計33人が失踪(しっそう)し、一部は不法滞在の状態になっていることが27日、愛知県警の調べで分かった。県警は、失踪者が国内で不法就労している疑いもあるとみて行方を捜している。
調べでは、失踪者の国籍はインドネシア、インド、パキスタン、スリランカ、ネパール、ナイジェリア、セネガル、カメルーンの8カ国。最多はインドネシアの20人で、9月1日にイベントのためダンサーとして入国。イベント後に連絡が取れなくなり、帰国予定だった今月中旬にも、ほかのスタッフとの待ち合わせ場所の中部国際空港に現れなかった。(共同通信) - 9月27日
■お馴染みのフィリピンと中国の名前が出ていませんが、これは一斉摘発と資格審査の厳格化の影響でしょうか?それとも、観光客として入国して失踪した人数は予想通りの多数に上っていて、間も無く発表するために集計中という事でしょうか?沢山の入場者は有り難く歓迎すべきなのでしょうが、貧しい国から大金払ってせっかく日本にやって来たというのに、「手ぶら」で帰るわけには行かないという人も沢山紛れ込んでいたでしょうなあ。それを承知で、このお祭りを強行したのですから、愛知県はせいぜい責任を感じて警察や入国管理局の皆さんに協力しなければなりませんぞ。
■しかし、心配なのは多くの海外からのお客さん達が持ち込んだ外国通貨です。中国では、元の切り上げを見込んで偽札が大量に作られているらしい、との噂が流れていましたし、その数の膨大な事に怒った北京政府は摘発に躍起になっているとか……。そこに降って湧いたような愛知万博で、中国のお客さんもウェルカム!という大キャンペーンをやったそうですから、この機を逃さず、ちょっとダブついた偽の人民元札を大量に持ち込んで、本物の円紙幣と交換してしまおうという悪い奴らが考えているという嫌な話です。経済効果の試算も出ているようですが、大阪や名古屋の外為銀行の金庫を調べてみたら、偽札がごっそり出て来たというのでは、世界の物笑いですぞ!
■持ち出し制限が厳しかったので、人民元の本物を知っている日本人が少ないとか、最近の偽札は判別機械を通り抜ける精巧な作りになっているとか、どこかでちゃんとチェックしているのでしょうな?国を挙げて偽札造りをしていると言われる北朝鮮からは、幸か不幸かお客さんが大挙してやって来るわけも無いので安心なのですが、中朝国境で偽札同士の交換をして偽1万円札を大量に仕込んだ悪い奴が博覧会の客を装って来日していれば、偽の1万円札で小さな買い物をして本物の9千円を手に入れる事も考えられます。何でも、北朝鮮では国内で作られた偽の1万円札が外貨ショップに入ってしまって困っているという話ですし、国家事業で作った偽札は実に見事な出来栄えらしいのですが、個人がコンピュータで作った粗悪品が大量に出回って経済の混乱が更にひどくなっているとか。とても、通常の密貿易には使えない代物が大量に有れば、間抜けな日本人を騙してやろうと、タダ同然の値段で買い叩いて持ち込むぐらいの事は朝飯前でしょうなあ。
■居なくなった外国人も問題ですが、押し付けられた偽札と持ち去られた本物の日本円の問題は更に大きな問題になるでしょう。偽札はつかまされた銀行の損害となると聞いていますから、支店の一つや二つが潰れるほどの偽札被害が出ないとも限りません。どうか、ご用心、ご用心、と言っても、既に後の祭りかも知れませんなあ。
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