いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
お待たせしました!新刊情報解禁です!
大変ながらくお待たせいたしました!
諸事情で詳しくお伝えすることができなかった新刊が、本日ようやくカタチとなり、情報解禁できることになりました!
*****
『FUCK IT(ファック・イット)』
いやはや、なかなかに強烈なタイトルの本である。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、この「Fuck it」という言葉は、決してよい子にはオススメできない、多くの翻訳者を困らせてしまうニュアンスを含んだ乱暴で無礼極まりないスラング(卑語)です。
昨今の日本における「ヤバイ」のように、文脈によって様々な表情を見せる言葉であるため、一概に訳すことが出来ないのですが、「クソッタレ!」や「畜生!」、「ほっとけ!」や「知るか!」などの言葉に、さらに粗暴さをトッピングしたようなニュアンス。
この原書が出版された本国イギリスなどでは、タイトルからして『f**k it』と、伏せ字になっていることを知っていただければ、この言葉におけるお行儀の悪さもご想像いただけることでしょう。
が、妙なことに、この本の著者、ジョン・C・パーキンさんから発せられる「Fuck it」には、深い慈愛が感じられるのです。
現に本書で綴られたメッセージは、数多くの読者の心を揺さぶり、世界中でたくさんの方の人生を好転させてしまいました。
2008年にイギリスで発売された後も、そのメッセージは瞬く間に世界中に広がり、いまや22の言語に翻訳され、多くの国でベスト&ロングセラーになっている名著。
(原書では)その冒頭で、著者はこのように述べています。
「Fuck it」、その一言で、人生に苦痛をもたらしている執着を手放し、人生の流れに身を委ねてみよう。
「Fuck it」、その一言を起点に、やりたくないことをやめて、ずっとやりたかったことを始めよう。周囲の声ではなく、自分の声に耳を傾けるんだ。
「Fuck it」と何かに向かって叫んでみよう。そして、そこにある自由と解放感を感じてほしい。その感覚を10乗した爽快感が、君の日常に流れ出したらどうなるだろう。
「Fuck it」、さあ、僕と一緒に叫んでみよう。そうすれば、今の、ありのままの自分でいることに幸せを感じられるようになる。
そう、「Fuck it」と言い放つのは、究極のスピリチュアルな行為なんだ。
じゃあ、これからその世界に飛び込むぜ? 準備はいいかい?
それでは皆さんご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
そして、そこから綴られていくのは、「常識」や「当たり前」などといったものの中に潜む、ある種の集団催眠状態という呪縛から、読者を解き放ってくれる洞察に優れたメッセージなのです。
この著者にかぎらず、何千年も前から、数々の賢者たちがあまねく指摘してきたのは、「現実のすべては、自分が固執している解釈(思い込み)から生まれているよ」ということ。
たとえ目の前で起こっている現象は同じだとしても、人それぞれのものの見方、解釈、価値観などが違えば、当然、感じられる世界も千差万別です。
たとえば、夕焼けを見て、「きれいだなあ。明日も晴れるといいなあ」と思う人もいれば、同じ情景を見て、「なんて切なくて、もの悲しい空なのだろう」と思う人もいる。
同じ料理を口にして、「旨い!」とうなる人もいれば、「不味い!」と匙を置いてしまう人もいる。
事実、僕たちは、同じ世界に身を置きながら、ひとり一人「違う現実」を生きているのです。
さらに、「日本の常識は、世界の非常識」などといった言葉の背景を改めて考えてみると、特定の文化圏に根付いている「良識」や「善悪」、「ものの価値」などとといったこともまた、一つの“解釈”にすぎません。
「(その定義はともかく)成功することはいいことだ(=失敗は恥ずかしいことだ)」
「人と仲よくすることはいいことだ(=仲よくできないやつはダメだ)」
「勉強ができて、いい学校に入ることはいいことだ(=勉強ができない人は落ちこぼれだ)」
ディティールの違いこそあれ、僕たちは日々、自動的にこういった「ものの見方(解釈)」を通して世の中を見ています。
そしてこれに「〜であるべき」「〜でなければならない」などといった信念が積み重なるほど、人生はますます息苦しく、深刻なものへと変貌してしまうのです。
な〜んだ。この人生における苦しみは、結局ぜんぶ自分の解釈のせいじゃないか。
そう気づいてしまえば、拍子抜けしてしまうぐらいシンプルなことなのですが、なかなかどうして、そこから人生を軌道修正しようと思っても、思うようにならないのだから困ったものです。
それもそのはず。「常識」や「当たり前」は、当たり前(本人にとっての現実・事実)として根付いているわけですから、それを「思い込み」だと気づくこと自体が難しいのです。
まして、その「当たり前」を、「疑いようのない事実」や「信念」として大事に抱えているのであればさらにやっかいで、他人から「それ、アナタの勝手な思い込みよ」なんて指摘されでもしたら、さあ大変。
「なんだと、こっちの気も知らないで! これが思い込みなワケないだろう! 間違ってるのはお前の方だ!」と、声を荒げて反発したくなってしまいます。
この「思い込み」という代物は、自分ではなかなか気づけず、かといって、他人から指摘されても素直に受け入れられずという困ったちゃん。
手なずけようが、なだめようが、それ自体が「苦しみの生みの親」なのですから、いつまでたっても人生からストレスが消えることはありません。
ああ、どうすれば……。
そこに、「大丈夫!『Fuck it』があるじゃないか!」と、常識の外からアドバイスをくれたのが、ジョン・C・パーキンさんです。
いまや心理コーチとして絶大な人気を誇るパーキンさん自身も、かつては数々の思い込みにとらわれて苦しんだ一人。その経験を乗り越えて、「あれ、なんだか、バカバカしくない?」と気づいちゃった人なのです。
彼はその体験から、きわめて親しみやすく、わかりやすく、ときにはぶっ飛んだ方法で人生の真理を解説していきます。
その内容はまさに「真髄」をついたシャープなものなのですが、アナーキーでユーモア溢れる彼のキャラクターには、既存宗教やスピリチュアル、自己啓発書などに見受けられがちな「生真面目さ」や「お行儀の良さ」がありません。
「だって、『深刻さから離れようぜ!』っていう話をしてるんだから、それを深刻な面持ちで語ってどうするんだよ」ってな具合の軽妙さで、サラリと説いてくれるのです。
ともすれば「カチン」となりそうな話題でさえ、彼にとってはお手のもの。読んでいるうちに、いつのまにか凝り固まった頭が、ス~ッとほぐれていくから不思議です。
それでもなお、図星を突かれるほど、「お前になんかに、言われたかないワ」と、反発を覚えてしまうのが人の性。
本書ももしかしたら、人生で「やるべきことリスト」をたくさん抱えている人や、道徳や利他精神を大切にして生きている方などにとっては、耳が痛い話になるかもしれません。
でも、「カチンとくる」というそのこと自体が、某かの「信念」に執着しているから生まれるストレスであることに気づけたなら、それこそが『FUCK IT』を発動させるサインなのです。
とはいえ、「カチンときたら、そのストレスを『Fuck it』と叫んでリリースをしよう」というのが、彼の伝えたいことなのではありません。
この一言が向けられる先は、腹立たしいアイツでも、鬱々とさせる環境でもありません。そういった思いが浮かぶ起因となった、自分の中にある「信念」や「観念」、「思い込み」。そして、それらの「考え(思い)」に執着している己の側です。
「このままでは不幸にしかならないその思い込み、ちょっと待ったぁ!」と、自分でストップをかけてみる。そして、ネガティブな観念をポジティブなものに置き換えてみる。
いや、それならいっそ「Fuck it」の勢いで、ぶっこわしちゃおうよ。人生をド深刻に考えるの、もうやめない? というのが、彼のメッセージに込められた基本的なスタンスなのです。
こうお話しすると、「あらやだ、これまで大切にしてきたものを“ぶっこわす”だなんて! それじゃあ本当に粗暴なままの『Fuck it』じゃない! そんなもののどこがスピリチュアルなのよ。“まったく新しい自由な人生”とかきれい事を言っても、結局は自分勝手な人間を増殖させるだけの危険な思想よ!」となってしまうマダムもいらっしゃるかも知れませんね。
確かに仰る通りで、一歩間違えると、そう受け取られ兼ねない微妙なニュアンスを含んでいるのは事実です。
これまでの歴史を振り返れば、彼と同様のメッセージを発信してきた賢者の中にも、そのように受け取られ、バッシングや迫害を受けてしまった方々も少なくありません。
それほどに、人の心の奥深くを刺激してしまう、デリケートでセンシティブなテーマなのです。
そんなデリケートなものさえも、堂々と『Fuck it』というアプローチで表現してしまえるパーキンさんには頭がさがるばかりですが、やっぱり僕たち日本人の感覚には、少々キツい印象があるのは否めません。
とっても素晴らしいメッセージなのに、破天荒な彼から流れ出る言葉は、いかんせんアクが強すぎて、そのまま直訳してしまうと、とんでもないものになりかねないのです。
とある多国籍料理屋のメニューが、本場そのままの味で出てきたために、日本人の口にはてんで合わない、というような状態にでもなってしまいそう。
そういうワケで、これまでなかなか邦訳にならなかった本なのですが、「それでもやっぱり、日本の皆様にも読んでいただきたい!」ということで、恐縮ながら今回の監訳にあたりました。
原書に流れるシャープさやアナーキーさ、漂うユーモアと、なにより彼のメッセージにある真意を損なわずに、日本向けに味を調えるにはどうしたらよいか。
『Fuck it』の語感を崩さずに日本語の文脈に合わせるにはどうすれば?
編集メンバーが、その打ち合わせの席で悶々としているまさにそのとき、「Fuck it」とつぶやき、奇跡が起きたのです。
そうだ! 『ツッコミ』だ!
『Fuck it』を、粗暴な罵りとして捉えるのではなく、ツッコミのフレーズとして受け取れば、万事しっくりくるではないか! と。
かくして本書は、スパイシー極まる本場の味「Fuck it」に、ツッコミ(「なんでやねん!」「もうええわ!」など)という和風関西だしを加えて味を調え、日本の皆様にも安心してご賞味いただける本となりました。
うんうん。これならパンチの効いた文脈にも適応できるし、ユーモアもカバー出来る。
あらゆる深刻さを打ち砕く、『Fuck it』の奥に秘められた慈愛のパワーが、そのまま活きてくる!(ような気がする!)
と、いうことで。
これから早速、パーキンさんによる、深刻で息苦しい人生から、身軽で風通しのいい、自由な人生に向けての『セルフ・ツッコミ入門』をはじめましょう。
いままで僕たちを育ててくれた、たくさんの苦悩に「ありがとう」と別れを告げて、想像すら出来なかった、まったく新しい人生がスタートするのです。
さぁ、心の準備はよろしいですか?
スタートの合図はもちろんコレ。
では、皆様ご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
(本書「監訳者のことば」より)
*****
と、いうことで。『FUCK IT』は、2016年1月22日発売。
本当に、本当に、たくさんの方に読んでもらいたい素敵な一冊です。
「あぁ!発売まで待ちきれない!」と言ってくれるアナタのために、本書の冒頭をご覧いただける無料試し読み電子書籍もご用意いたしました。
下記の「三笠書房さんホームページ」または、「Amazon Kindleストア」からダウンロードいただけます。
【三笠書房HP】
【Amazon Kindleストア】
※Amazonでの「書籍版」の取り扱いは発売日(2016年1月22日)から、「電子書籍版」は2016年1月27日からとなります。
また、お近くの書店さんでもご予約いただけます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!!
*****
さて、今晩は大阪でのお話会。
「FUCK IT」の全貌をお話するとともに、ちょっとしたクリスマスプレゼントをご用意して、皆様のお越しをお待ちしております。
当日会場受付、および、期日違いチケットでの振替入場も承ります。
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪)
12月18日(金)19:00~21:00(18:30会場)@大阪産業創造館 会議室A・B[詳細・お申し込み]
東京開催は、来週です。
平日のお話会「月イチ☆」(東京)
12月21日(月)19:30~21:30(19:00会場)@三鷹産業プラザ 7階 701会議室[詳細・お申し込み]
*****
※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。
←では、皆様ご一緒に、はいっ、「クリィーーーーック・イイイーッッット!」
諸事情で詳しくお伝えすることができなかった新刊が、本日ようやくカタチとなり、情報解禁できることになりました!
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『FUCK IT(ファック・イット)』
いやはや、なかなかに強烈なタイトルの本である。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、この「Fuck it」という言葉は、決してよい子にはオススメできない、多くの翻訳者を困らせてしまうニュアンスを含んだ乱暴で無礼極まりないスラング(卑語)です。
昨今の日本における「ヤバイ」のように、文脈によって様々な表情を見せる言葉であるため、一概に訳すことが出来ないのですが、「クソッタレ!」や「畜生!」、「ほっとけ!」や「知るか!」などの言葉に、さらに粗暴さをトッピングしたようなニュアンス。
この原書が出版された本国イギリスなどでは、タイトルからして『f**k it』と、伏せ字になっていることを知っていただければ、この言葉におけるお行儀の悪さもご想像いただけることでしょう。
が、妙なことに、この本の著者、ジョン・C・パーキンさんから発せられる「Fuck it」には、深い慈愛が感じられるのです。
現に本書で綴られたメッセージは、数多くの読者の心を揺さぶり、世界中でたくさんの方の人生を好転させてしまいました。
2008年にイギリスで発売された後も、そのメッセージは瞬く間に世界中に広がり、いまや22の言語に翻訳され、多くの国でベスト&ロングセラーになっている名著。
(原書では)その冒頭で、著者はこのように述べています。
「Fuck it」、その一言で、人生に苦痛をもたらしている執着を手放し、人生の流れに身を委ねてみよう。
「Fuck it」、その一言を起点に、やりたくないことをやめて、ずっとやりたかったことを始めよう。周囲の声ではなく、自分の声に耳を傾けるんだ。
「Fuck it」と何かに向かって叫んでみよう。そして、そこにある自由と解放感を感じてほしい。その感覚を10乗した爽快感が、君の日常に流れ出したらどうなるだろう。
「Fuck it」、さあ、僕と一緒に叫んでみよう。そうすれば、今の、ありのままの自分でいることに幸せを感じられるようになる。
そう、「Fuck it」と言い放つのは、究極のスピリチュアルな行為なんだ。
じゃあ、これからその世界に飛び込むぜ? 準備はいいかい?
それでは皆さんご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
そして、そこから綴られていくのは、「常識」や「当たり前」などといったものの中に潜む、ある種の集団催眠状態という呪縛から、読者を解き放ってくれる洞察に優れたメッセージなのです。
この著者にかぎらず、何千年も前から、数々の賢者たちがあまねく指摘してきたのは、「現実のすべては、自分が固執している解釈(思い込み)から生まれているよ」ということ。
たとえ目の前で起こっている現象は同じだとしても、人それぞれのものの見方、解釈、価値観などが違えば、当然、感じられる世界も千差万別です。
たとえば、夕焼けを見て、「きれいだなあ。明日も晴れるといいなあ」と思う人もいれば、同じ情景を見て、「なんて切なくて、もの悲しい空なのだろう」と思う人もいる。
同じ料理を口にして、「旨い!」とうなる人もいれば、「不味い!」と匙を置いてしまう人もいる。
事実、僕たちは、同じ世界に身を置きながら、ひとり一人「違う現実」を生きているのです。
さらに、「日本の常識は、世界の非常識」などといった言葉の背景を改めて考えてみると、特定の文化圏に根付いている「良識」や「善悪」、「ものの価値」などとといったこともまた、一つの“解釈”にすぎません。
「(その定義はともかく)成功することはいいことだ(=失敗は恥ずかしいことだ)」
「人と仲よくすることはいいことだ(=仲よくできないやつはダメだ)」
「勉強ができて、いい学校に入ることはいいことだ(=勉強ができない人は落ちこぼれだ)」
ディティールの違いこそあれ、僕たちは日々、自動的にこういった「ものの見方(解釈)」を通して世の中を見ています。
そしてこれに「〜であるべき」「〜でなければならない」などといった信念が積み重なるほど、人生はますます息苦しく、深刻なものへと変貌してしまうのです。
な〜んだ。この人生における苦しみは、結局ぜんぶ自分の解釈のせいじゃないか。
そう気づいてしまえば、拍子抜けしてしまうぐらいシンプルなことなのですが、なかなかどうして、そこから人生を軌道修正しようと思っても、思うようにならないのだから困ったものです。
それもそのはず。「常識」や「当たり前」は、当たり前(本人にとっての現実・事実)として根付いているわけですから、それを「思い込み」だと気づくこと自体が難しいのです。
まして、その「当たり前」を、「疑いようのない事実」や「信念」として大事に抱えているのであればさらにやっかいで、他人から「それ、アナタの勝手な思い込みよ」なんて指摘されでもしたら、さあ大変。
「なんだと、こっちの気も知らないで! これが思い込みなワケないだろう! 間違ってるのはお前の方だ!」と、声を荒げて反発したくなってしまいます。
この「思い込み」という代物は、自分ではなかなか気づけず、かといって、他人から指摘されても素直に受け入れられずという困ったちゃん。
手なずけようが、なだめようが、それ自体が「苦しみの生みの親」なのですから、いつまでたっても人生からストレスが消えることはありません。
ああ、どうすれば……。
そこに、「大丈夫!『Fuck it』があるじゃないか!」と、常識の外からアドバイスをくれたのが、ジョン・C・パーキンさんです。
いまや心理コーチとして絶大な人気を誇るパーキンさん自身も、かつては数々の思い込みにとらわれて苦しんだ一人。その経験を乗り越えて、「あれ、なんだか、バカバカしくない?」と気づいちゃった人なのです。
彼はその体験から、きわめて親しみやすく、わかりやすく、ときにはぶっ飛んだ方法で人生の真理を解説していきます。
その内容はまさに「真髄」をついたシャープなものなのですが、アナーキーでユーモア溢れる彼のキャラクターには、既存宗教やスピリチュアル、自己啓発書などに見受けられがちな「生真面目さ」や「お行儀の良さ」がありません。
「だって、『深刻さから離れようぜ!』っていう話をしてるんだから、それを深刻な面持ちで語ってどうするんだよ」ってな具合の軽妙さで、サラリと説いてくれるのです。
ともすれば「カチン」となりそうな話題でさえ、彼にとってはお手のもの。読んでいるうちに、いつのまにか凝り固まった頭が、ス~ッとほぐれていくから不思議です。
それでもなお、図星を突かれるほど、「お前になんかに、言われたかないワ」と、反発を覚えてしまうのが人の性。
本書ももしかしたら、人生で「やるべきことリスト」をたくさん抱えている人や、道徳や利他精神を大切にして生きている方などにとっては、耳が痛い話になるかもしれません。
でも、「カチンとくる」というそのこと自体が、某かの「信念」に執着しているから生まれるストレスであることに気づけたなら、それこそが『FUCK IT』を発動させるサインなのです。
とはいえ、「カチンときたら、そのストレスを『Fuck it』と叫んでリリースをしよう」というのが、彼の伝えたいことなのではありません。
この一言が向けられる先は、腹立たしいアイツでも、鬱々とさせる環境でもありません。そういった思いが浮かぶ起因となった、自分の中にある「信念」や「観念」、「思い込み」。そして、それらの「考え(思い)」に執着している己の側です。
「このままでは不幸にしかならないその思い込み、ちょっと待ったぁ!」と、自分でストップをかけてみる。そして、ネガティブな観念をポジティブなものに置き換えてみる。
いや、それならいっそ「Fuck it」の勢いで、ぶっこわしちゃおうよ。人生をド深刻に考えるの、もうやめない? というのが、彼のメッセージに込められた基本的なスタンスなのです。
こうお話しすると、「あらやだ、これまで大切にしてきたものを“ぶっこわす”だなんて! それじゃあ本当に粗暴なままの『Fuck it』じゃない! そんなもののどこがスピリチュアルなのよ。“まったく新しい自由な人生”とかきれい事を言っても、結局は自分勝手な人間を増殖させるだけの危険な思想よ!」となってしまうマダムもいらっしゃるかも知れませんね。
確かに仰る通りで、一歩間違えると、そう受け取られ兼ねない微妙なニュアンスを含んでいるのは事実です。
これまでの歴史を振り返れば、彼と同様のメッセージを発信してきた賢者の中にも、そのように受け取られ、バッシングや迫害を受けてしまった方々も少なくありません。
それほどに、人の心の奥深くを刺激してしまう、デリケートでセンシティブなテーマなのです。
そんなデリケートなものさえも、堂々と『Fuck it』というアプローチで表現してしまえるパーキンさんには頭がさがるばかりですが、やっぱり僕たち日本人の感覚には、少々キツい印象があるのは否めません。
とっても素晴らしいメッセージなのに、破天荒な彼から流れ出る言葉は、いかんせんアクが強すぎて、そのまま直訳してしまうと、とんでもないものになりかねないのです。
とある多国籍料理屋のメニューが、本場そのままの味で出てきたために、日本人の口にはてんで合わない、というような状態にでもなってしまいそう。
そういうワケで、これまでなかなか邦訳にならなかった本なのですが、「それでもやっぱり、日本の皆様にも読んでいただきたい!」ということで、恐縮ながら今回の監訳にあたりました。
原書に流れるシャープさやアナーキーさ、漂うユーモアと、なにより彼のメッセージにある真意を損なわずに、日本向けに味を調えるにはどうしたらよいか。
『Fuck it』の語感を崩さずに日本語の文脈に合わせるにはどうすれば?
編集メンバーが、その打ち合わせの席で悶々としているまさにそのとき、「Fuck it」とつぶやき、奇跡が起きたのです。
そうだ! 『ツッコミ』だ!
『Fuck it』を、粗暴な罵りとして捉えるのではなく、ツッコミのフレーズとして受け取れば、万事しっくりくるではないか! と。
かくして本書は、スパイシー極まる本場の味「Fuck it」に、ツッコミ(「なんでやねん!」「もうええわ!」など)という和風関西だしを加えて味を調え、日本の皆様にも安心してご賞味いただける本となりました。
うんうん。これならパンチの効いた文脈にも適応できるし、ユーモアもカバー出来る。
あらゆる深刻さを打ち砕く、『Fuck it』の奥に秘められた慈愛のパワーが、そのまま活きてくる!(ような気がする!)
と、いうことで。
これから早速、パーキンさんによる、深刻で息苦しい人生から、身軽で風通しのいい、自由な人生に向けての『セルフ・ツッコミ入門』をはじめましょう。
いままで僕たちを育ててくれた、たくさんの苦悩に「ありがとう」と別れを告げて、想像すら出来なかった、まったく新しい人生がスタートするのです。
さぁ、心の準備はよろしいですか?
スタートの合図はもちろんコレ。
では、皆様ご一緒に、はいっ、「ファァァーック・イイイーッッット!」
(本書「監訳者のことば」より)
*****
と、いうことで。『FUCK IT』は、2016年1月22日発売。
本当に、本当に、たくさんの方に読んでもらいたい素敵な一冊です。
「あぁ!発売まで待ちきれない!」と言ってくれるアナタのために、本書の冒頭をご覧いただける無料試し読み電子書籍もご用意いたしました。
下記の「三笠書房さんホームページ」または、「Amazon Kindleストア」からダウンロードいただけます。
【三笠書房HP】
【Amazon Kindleストア】
※Amazonでの「書籍版」の取り扱いは発売日(2016年1月22日)から、「電子書籍版」は2016年1月27日からとなります。
また、お近くの書店さんでもご予約いただけます。
応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!!!
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さて、今晩は大阪でのお話会。
「FUCK IT」の全貌をお話するとともに、ちょっとしたクリスマスプレゼントをご用意して、皆様のお越しをお待ちしております。
当日会場受付、および、期日違いチケットでの振替入場も承ります。
平日のお話会「月イチ☆WEST」(大阪)
12月18日(金)19:00~21:00(18:30会場)@大阪産業創造館 会議室A・B[詳細・お申し込み]
東京開催は、来週です。
平日のお話会「月イチ☆」(東京)
12月21日(月)19:30~21:30(19:00会場)@三鷹産業プラザ 7階 701会議室[詳細・お申し込み]
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※パソコンや携帯電話からのお申し込みが面倒、わからない、という方には、ファミリーマートさんの情報端末「ファミポート」でのお手続きをオススメしております。
ご利用方法については【コチラ】をご参照ください。
←では、皆様ご一緒に、はいっ、「クリィーーーーック・イイイーッッット!」
コメント ( 30 ) | Trackback ( )
« すでにそうで... | 謹賀新年 » |
伏字だった文字をあえて表示してしまったのですね、出版社さん。
ずーと前アメリカで、「女の子はFワードとかSワード(S**t)を使ってはいけません」と言われ、その“思いこみ”があったため、ちょっとおののきました。(笑)
でもこれをウダウダ、グルグルしてる思考に気づいて使ったら、気持ちいいかも~。(あ、でも口に出して使うのは、やっぱり人のいないところにしましょう笑)
それから「~せねばならない、~であるべき」って言う言葉を聞くと、首絞められたように苦しくなります。
ある方がこれを連発するので、「誰の価値観を生きていらっしゃるんですか?苦しくないですか?」って言って地雷踏んだことあります。(大爆発!)
そんな方におすすめの本ですね。
もちろん自分にも、でございます。
小声で 叫びました~~
^_^ ふぁ~~っく い~~とU+1F3B6
U+1F3B6
また
楽しみが ふえました!!
もう既に感じて泣いてます!Σ( ̄□ ̄;)
涙が流れるんだから かなりの癒しが私に起きてます 普通の泣くとは違うよ
何故か中から溢れてくるんだ
ファァァーック・イイイーッッット!
先に手に入れてる黒斎さんの
本ちょうだい
来年私が買った本を返すから!( ̄- ̄)ゞ
他会場の振替えがきくとのことですが、いつまで振替可能ですか?
嬉しかったです。
いつもお洒落ですね。
書きやすいですね。毎日使います。
ありがとうございました。
FUCK IT .
です。
結論は「常識に囚われるな」ってことでしょうが、それをどう表現するのか。ワクワクさせるタイトルですね。
一般的には不謹慎なんだろうけど、この前、夫婦別性訴訟のニュースを見て思わず吹き出しました。
人から何と呼ばれようが「自分は○○だ」とただ思ってれば事足りるのに、あまつさえ夫婦同姓が慣習の国でそれを捻じ曲げて他人に別姓で呼ぶことを強要しないと気が済まない強烈なエゴ
その自分勝手でくだらない欲望を「あいでんてぃてぃー」とかいうわけのわからん言葉で糊塗して被害者面。
でもまぁ、ある意味では「常識に囚われずにやりたいことをやる」ことが出来ている。
間違っているわけではない(正しいわけでもないが)
求めていることは、たかが「自己満足」
ただこの件は、それを得るためのリ対価(裁判の労力や費用)やリスク(敗訴や周りからの反発で受けるストレス)が割りに合わないのではないかと思います。
非効率
こういう場合に「f**k it」で、そのどうでもいい自己満足を得たい欲求をぶち壊せば良いのではないかと考えます。
18日は残業になってしまい、月イチの会に行けませんでした💦。
新刊のご本、読みたいです。楽しみです。
私は、中道が苦手で、思い込みが激しいのと、自由と無責任の区別がつかないのとで、これまでお世話になったたくさんの人に迷惑をかけたり、辛い思いをさせたりしてきました。
新刊のご本や黒斎さんが日頃仰っている、「ねばならない」を手放して深刻さから解放されよう、というメッセージも、中道を捉えながら受け取らないと、間違った辛い現実を起こしてしまうことになりかねないのでしょうか?
そこの所がよくわかっておりません。
そんな時も、世の中はみんな自分だということを心において言動するようにすれば、周りに迷惑をかける方向には進まないのでしょうか。
本屋さんで積んであったので、買いました~(^O^)/
“自分の人生を他人事のように生きる”ように心掛けています。
この感覚、イケてますか? ズレてますか?
ロックグループの事で話していた言葉。
深刻さを感じない。
でも
何か深いものを感じるんだよねぇ。。。
うまく言えないんだけど
深い愛みたいなさっ
うーんうまく言えないぃーー
この記事見て
何か通じるものがありました。
よくわかりませんが。。。
でもヒラメキのような
おっ!!みたいな♪
うれしかったです!
絶対読みたい!!
楽しみ♪
=流れに任せて
何も間違ってない。
うんこくさい氏の世界初体験U+203CU+FE0E
とても面白かったです。笑って笑って、笑いすぎて涙が出ちゃいました!!
このレールはこの先も黒斎さんへとつながっているのかいないのか、お任せです。
ワクワクしながら流れに乗ってみよう。
ありがとうございました☆
店員のお姉さんが「フぁ…、フ☆☆ク…」
言葉をつまらせ微妙な表情。
お姉さん、読んでくれたらわかりますよ。
東京月イチ☆楽しかったです。
クリスマスプレゼントのボールペン(ってもうネタバレして大丈夫ですよね??)、最初「え?ただのボールペンか(ガッカリ)。黒斎さんがよく利用してるホテルなのかな?」って思っちゃって(ごめんなさい!)、お話会の冒頭で黒斎さんが「こういう事なんだよ」って話してくれて、初めてカラクリに気付きました。
で、ビックリしたのがその瞬間「そう言う事かぁ!わぁー嬉しい!素敵!」って最初と真逆の反応が起こったんです。
モノ自体は変わってないのに。
ボールペンはボールペンなのに。
これが『解釈』なのか!!!って、腑に落ちたと同時に、普段、まさにそういう事ばっかり、いや、そういう事(自分なりのモノの見方・解釈)だけで過ごしてきたのがこの人生だったのかと。。。
ガーンッ。。。
これって前回の月イチで話してくれた、あの数式と同じですよね。
×0の前に相当な数字を積んできたなぁ。。。
と、大事に思い過ぎてまだ袋から出していないボールペンを前に思いました(笑)
新刊、とっても楽しみです!
本屋で買おうかな♪
あ、でもタイミング的にもしかしたら来月の月イチで販売しますかね??
また来年も御活躍を楽しみにしています☆
ありがとうございました!!!(≧∀≦)ノ
ん~ッ。やっぱり切ないんだよねぇ。。
涙出ちゃう(T_T)
黒斎ならこの意味わかってくれそう。
新刊楽しみにしてます!買います!必ず(*^^*)
よいお年をお迎えくださいませ~☆
もう1本の執筆中のものは、いつ頃発売できそうですか?待ちきれません!楽しみ~~~!
久しぶりに、三鷹に11月,12月と二か月続けて伺わせて貰ってます。新刊『Fuck it!』と~っても楽しみにしています。
さてさて、少~し前から疑問がうかんでわからないままでして、気が向いたらご回答をお願いします(1月の三鷹ででも結構です)。
-質問-
非二元の立場(究極の真理に立場というのも何ですが)から「すべては決まってる」というお話がありますが、方や、「執着を手放す」とか、名著『あの世に聞いたこの世の仕組み』的には、「不自然な部分に気づいてそれを続けない」というお話しもあります。
「すべてが決まっているのなら」、結局は「気づこう」とすることも、「気づいた後それらを続けない」ということも、それが出来たかに思えても、実は、個人がやっているつもりになっいるだけということになるのでしょうか?
でも、内容を読みたいです。楽しみです。
(青芝フックさんごめんなさい。)
今年も大変お世話になりました。
わからずやの私ですが、
この世を楽しむ余裕が生まれてきたような気がします。
これも一部黒澤さんのおかげです。
出会わせていただき心より感謝しています。
ありがとうございました^^)v
カラフルな鳥と戯れ・・・
楽し気でなによりでっす^^)♪