【まえがき】
ここまで50回超のフライトを近3年弱で行ってきたが、近年のコロナ渦のこともあり、自分が計画した搭乗予定の便の五割弱は欠航や機材変更などが行われた。
もし、便の変更欠航、機材変更、座席の変更などが行われる際は、JAL側から事前連絡が当然行われるのだけど、今回は初体験となる「予告無しの当日変更(厳密には前日の夜)」が行われたという出来事に遭遇したんだよぉ。
【これってレアケースなの?】
自身の利用する便について、フライト前夜に公式サイトを確認しに行くのは、いつものこと。
むしろ飛行機旅における習慣になっている。
これはアップグレードが可能かどうかを調べて空席を確認するためなんだけど、あらゆる確認のために見ていたら、当該便が「J-AIR運航」となっていたもんだから、思わず仰け反ったわけよ。
【二日前のチェックではJAL運航表記のまま】
自分の微々たる知識も加えて勘案すると、J-AIR運航便に乗るなら人生初だし、J-AIRって小型機しか保有していないハズ。
自分が搭乗する便を調べてみると、J-AIR運航かつやっぱり機材が73HからE190と飛行機のサイズそのものが半減していた。
それこそ目を疑い、
「は?そんなことあります??」ってとこだった。
座席のアップグレードを狙う自分のようなヤツには、さらに競争確率が上がる(クラスJシートも大きく減少する)というものだから、不安のネタが加わって前夜は気が気じゃなかった。
【しかしこれでJ-AIRデビュー】
運良く沖縄空港で朝イチのチェックインカウンターへのダッシュの甲斐あって当該日のフライト全てがアップグレード出来たのだけど、予定になかったJAL系譜のエンブラエル機のE190に初搭乗出来ることになった。
E190機はFDAでも乗ったことがないよな…と考えたが半年ちょっと前の出来事が情けないことに思い出せない。
そしていざ搭乗となったが、エンブラエル機でのクラスJシートの利用も初体験。
Wi-Fi(外部)やAC電源がないこと以外なら、シートの勝手や座り心地など、JAL系のクラスJシートの中では、一番過ごしやすい気がした。
Wi-Fi(WEB)が使えないのは辛いが、あいにく羽田沖縄線と異なり90分足らずのフライトだからな、これは良しとしなければならんと気持ちを切り替えた。
(機内Wi-Fiは、スマホなどの無線LAN対応機器によって動画が視聴できるために用意されている。当然のことだがメールやWEBは使えない。なお、イヤホンを含めて機器類は自前で用意する必要あり。)
【怪我の功名とは、まさにこのこと】
J-AIRって元々名古屋以西の関西発着便が主流であるから、羽田-宮崎の路線はそもそも定期便は就航していない。
コロナ渦もしくはJAL側の配慮、トラブルだったのかJ-AIRへ突然変更となった要因は我々が知ることではない。
なんなら激レアっぽいのがなんか嬉しいと思うほかない。
しかも、今回登場した便の客室乗務員の皆さんがマスク越しからでも明らかに分かる鬼美人揃いでこちらも嬉しい誤算。
特にチーフパーサーの方が絶対にJAL国内線ではほとんど見かけることのない(失礼!)超美人の方。
その見た目だけではない美しさや所作は、客観的(俯瞰で)に眺めた感じだけでウットリするほど。
まさにこれこそ怪我の功名で、こんな急な変更でモヤモヤしていたが、そんな気分が吹っ飛ぶほどの素敵な旅となった。
(しかも、行き帰りが同じフライトメンバーだぜ?!)
【嬉しすぎる行き帰りの旅は一瞬】
オレは修行のため、羽田-宮崎間をノータイムで往復してきたそんな二日目だったのだけど、当該運航便もその一往復だけジェイエアへ置き換わったようなので、機長らを含め乗務員も全く同じメンツ。
だからそのあたりも嬉しかったんだけど、当然、モヤっとする事実もあるんだよな。
(まさかの事態ですわ)
【え、この便って沖縄発羽田行きじゃないよな?】
宮崎からは優先搭乗で早めに搭乗して前の方の席に座っていると、乗ってくる乗客らの面々を見てビックリ!
行きの便で遭遇したであろう客らが、また続々と乗ってきたではないか!
それも一人や二人じゃないのよ、特徴ある人らだったから覚えていたけれど、もしかしたら相当数いたかもしれないわ。
いや~、まさか同業者と考えることは一緒なんだなぁと一気に恥ずかしさが募るオレ。
でも、自分を含めチーフパーサーさんや他の客室乗務員さんに、往復利用であることに関して一言二言話しかけられたから、良しとしようか。
そんな些細なことでも、きっと家に帰った時の酒がうまいはずだからな。
(チーフパーサーさんからは、降機の際にも「お疲れ様です」と声をかけてもらっちゃったしww)
【ところで気になる「JALとJ-AIR」の違い】
J-AIRは、JAL系列の会社として始動していた同社。
当時、保有するプロペラ機のみで運行業務などをしていた会社だったみたい。
そしてちょうど30年前に今の社名ジェイエアに変更して、2005年から全便JAL扱いとなって運行されるようになった。
(運送の共同引受というらしいが)
制服は、他のJALグループと異なり、JALとまったく同じものを着用。
CAさんのスカーフだけJALと異なるオリジナルのようだ。(さすがにそこまで気づかないけどな)
だが、オレはほかのところでJALと違うというイベントに気付いたんだよ。
それは、出発前にやっているドアクローズ確認の業務アナウンスにおける文言の違いなんだけどさ。
ちなみにJALは、
「業務連絡です。客室乗務員はドアモードをアームドに変更し、相互確認を行ってください。」
だが、これがJ-AIRだと、
「業務連絡です。客室乗務員はドアモードをアームドに変更し、ダブルチェックを行ってください。」
まあ意味は同じだが、使用するワードが違うということ。
まるっきり同じワードを使っていないところが、またいいんだよなぁ。(わかったことへの自己満足)
【参考までに気付いた相違点はまだある】
ちなみに、J-AIR機の搭乗口付近には、路線バスやタクシーのように関係者の名前が明示されている。
J-AIRの使用機体には、機長・副操縦士・チーフパーサー・機体番号の名前が貼付されていた。
こういった表記(明記)って、本丸のJAL便では見たことがない。
JALだとせいぜい、離陸前に機長とチーフパーサーの名字がコールされるだけだから。
ANAを含む他社については、あらゆるアナウンスなどもう一切の記憶がない(笑)
だけど、ドア操作のチェックは、法令上必ずやらなくてはならないことらしいので、やっているハズなんだけど...
(J-AIRの公式HPから勝手に印象した画像です。あんまりこの角度からだと見栄えが悪い気がするのだけど・・・)
【以下、参考とした文献の御紹介】
出発前と到着後には、機内従事者が必ず行うドア操作がある。
それが、本編で登場した「ドアをアームドにして・・・」という例のアレだ。
ちょっと学んだ情報からその内訳を説明しておきますわ。
(引用先:”元国際線CAが贈る英語の機内アナウンス紹介サイト”より)
通常は、出発のために搭乗ドアが閉まるとドアモードを「アームド(=オートマティック)」に変更し、到着して飛行機がスポットに停止するとドアモードを「ディスアームド(=マニュアル)」に変更する必要がある。
もし、ドアモードが”アームド”になっていない状態で緊急着陸した場合、脱出するためにドアを開けてもスライドが出てこないので、そのドアから乗客らが脱出できない。
逆に、空港に着陸して乗客らが降機するときに、ドアモードが”マニュアル”になっていなければ、ドアを開けた瞬間にスライドが飛び出してしまい、外にいる人々に大変な危険を及ぼし、ボーディングブリッジなどの破損にもつながってしまう。
だから、出発前および到着後におけるドアモードの変更は、絶対に忘れることがあってはならないことなのだ。
https://www.ncc-g.com/site/cabinattendant/syuppatu-1.html
(↓↓どれかひとつのバナーで結構ですのでクリックしていただくとありがたいです!励みになります↓↓)
|
|
|