ＦＡ移籍した丸へのいわれなき中傷に思う （スポニチアネックス 12月10日付）
【はじめに】
当方、いちプロ野球ファンだが、この一件については、勿論興味があって、出かけた先々の野球ファンの人々と移籍決定前から、上っ面の推測論同士であったが会話をしていた。
自分の身の回りでは、談義を行った全員が千葉県人であるがゆえ、あいにくオレを含めてロッテに来て欲しいと意見が最も多かったが、大多数が読売に行くと予想していた。
そういうオレは、ロッテ以外のどちらかであって、オレなら広島に残るという意見に徹した。
結果は、みなさんご存知のとおりだ。
【オレの予想は、広島残留だったんだよね】
オレが絶対にロッテに来ないと予想した根拠は、提示された年俸額にある。
千葉ロッテの最高年俸者は、涌井の2億であって、次に角中の1.31億と続く。
参考までに千葉ロッテが丸に提示した金額は、6年24億円で年俸単価は4億円だ。
この4億円が意味することは、千葉ロッテの最高年俸者になるばかりでなく、涌井の倍額、さらにはロッテ生え抜きの再成長者「角中」の3倍以上も貰う事ということ
大活躍していればともかくだが、少なくても角中とどっこい･･･いや少しでも悪い成績なら、どんな面してベンチにいればいいのかだってわからんぜ。
オレだったら、将来まで約束されて、そんな金額をもらって活躍できなかったら肩身が狭いという言葉では片付けられないプレッシャーになる。
ただ個人的には来てもらいたかったが、立場が立場なら、オレには絶対に無理･･･だからそう思っていたんだけど。
【それでは他の2球団は？】
前述の理論を強く言えば、読売だったら、これまで金満政治由来の数々の失敗劇を振り返れば分かるとおり、活躍できなくても「そうか丸もそうだったか」で片付けられるし、読売にとってはまたいつものパターンというか、少しだけマイナスイメージを広げただけになる。
年俸だって、2019年は生え抜き坂本が5億で更新したとあるし、他にも高給取りはわんさかいるから悪目立ちもしない。
でも、この選択は「結局カネだった」という肩書きも丸には付いて回るというトンデモなリスクは付いてしまう。
このことを当該記者は「いわれなき中傷」と表現しているのだが、それも覚悟して丸は選択しただけかと多くは思うだろう。
オレならどうかな、どっちも耐えられないから、お金じゃなくて色々将来の手形を約束してもらって「やっぱ広島でいいです」とサインすると思うんだよね。
そうなれば少なくてもマイナスのイメージが、少しも丸に降りかかることはないし、黒田伝説ヨロシクでヒーロー扱いになることも間違いないことだからな。
【丸のチョイスポイントを整理】
一部報道では、そもそもデキレースだったのではないかという意見も多数あったが、丸の広島愛が、広島退団につながっているという説が真意に近いところではないかとオレは考えている。
この記事でもあるように、丸一人への負担が球団全体の経営を圧迫することを避けたということもあるだろうが、次年度にＦＡを迎える選手も複数いるため、当年度に広島球団が考える最大の評価が4年17億（4.25億／年）だったと予想する。
このことは、一部のスポーツ専門CHで報道があったようだが、丸一人の慰留と次年度ＦＡメンバーの慰留対策とを、球団が天秤にかけたことによる評価だったとされている。
球団だって丸を手放したくないし、リーグ三連覇だって今の勢いだったら充分考えられる状態であることは、にわかファンでもわかること。
しかし、悲しいかな。
逆に三連覇してしまうと、球団の台所事情がより厳しくなるというジレンマも抱え持つわけだから、目一杯の提示で丸が離れるのなら仕方ないと考えるのが、やはり一般論ではなかろうか。
（球団としては、優勝しないほうが平成３１年度の契約更新の際は、財政的に大助かりのハズだから･･･ジレンマといえばジレンマだよな）
【結局はカネという批判も受け止める覚悟だったのかはさておき】
丸は、千葉出身で実家も奥さん一族も千葉県在住であることなどご存知のとおり。
だから千葉ロッテは招致にプッシュしたのだけど、隣県にある読売がプッシュしてきたら当然勝ち目はない。
読売の強みは、カネでしかないから、丸はカネで動いたと考えるのが基本だし、丸自身も「評価が･･･」とクチにしている以上、野球界ではカネ＝評価であるから、野球人への目でわかる評価ともいえよう。
したがって第三者の表面的には「丸、オマエもか」に見える。
実際に決め手はそれだったのかもしれないし、最初から表面に出ていないカネの動き（表に出る以上の金額提示）があったのかもしれないけどさ。
しかし、地元愛（広島、千葉）、在京球団所属のメリット、千葉ロッテ選手の年俸事情、5年25億という莫大な魅力ある誘惑などなどの観点から丸が揺れたことは間違いことだろうとオレは考えている。
【さいごに個人的な意見･･･】
くどいようだが、個人的に最低でも広島に残って欲しかったと思っている。
できたら千葉ロッテで縦じまのユニホームを着て外野からの声援にも答えてほしかったという願いが一番だったけどね。
絶対に行って欲しくなかったのが、読売。
原辰徳の「若手殺しの何でもござれ」政治に丸が加担して欲しくなかったわ。
（原氏らは、読売の若手を何だと思っているんだろうね。）
高橋由伸だったら、きっと無理して獲得競争に参加していなかったように推測するけれど･･･
【番外編】
読売の若手の内情も記事になっている → たしかにそうだし、そうだろうと思うよ。読売の若手が、とにかく気の毒だわ。
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