辰巳用水土地改良区と石川県辰巳ダム建設事務所が取り交わした「協議書(平成21年2月24日)」で記載されている「水門操作について、遠隔制御できる設備」について、石川県知事あてに以下の文書を公開請求した。
辰巳用水東岩取入口に設置された「遠隔制御できる水門設備」について
1.遠隔制御できる設備の概要を記載した概略図と文書
2.設備された時点から、現在まで水門を操作した記録文書
公開された文書は、
1.辰巳用水土地改良区の水門の遠隔制御設備の引き継ぎ書及び概略図2枚、写真(無線LAN設備、遠方制御操作盤、受電盤、取水口ゲート操作盤・現場操作盤)
2.設備された時点から、現在まで水門を操作した記録文書は存在しないということで不存在決定通知書
である。
あらためて以下の文書を請求することにした。
・平成23年度犀川辰巳治水ダム建設事業 (辰巳用水東岩取入口の)水門電動化工事の設計、施工にかかる文書(電子ファイル)および工事費用とその明細を記載した文書(あれば電子ファイル)
・平成24年度犀川辰巳治水ダム建設事業辰巳ダム建設工事付帯工事として築造された(辰巳用水東岩取入口の)水門電動化設備の追加設備(遠隔操作盤、無線LAN設備、引き込み柱、電源ケーブル及び保護管)の設計、施工にかかる文書(電子ファイル)および工事費用とその明細を記載した文書(あれば電子ファイル)
・上記、電動化された水門と追加設備の維持管理費用に関する文書(あれば電子ファイル)
辰巳用水東岩取入口の水門の管理は、上辰巳の辰島家の方が代々引き継いでこられたものである。右岸側の切り立っている崖を斜めに横切って45度近い傾斜で管理のための狭い道がつけられてあってここを登り下りしなければならない。先代の話を聞いたことがある。長い旅行はできない、雨が降ると気にかかり心配になるとのことだった。雨で川が増水すると取入口から水が入りすぎてトンネルや水路の壁や天井が崩れたり、土砂が水路内に流入して堆積することになるので防止するために水門を閉めるのである。
過重で危険な作業が電気機械設備による合理化、効率化によって労力が軽減されて安全に管理できることは歓迎すべきことである。
しかし、数百年間もこのような管理が行われてきた意義は理解したい。大変なことであればあるほど、労力の積み重ねは用水を末代まで維持しようとする使命感もつながるだろうし、簡単には放棄したくないと考えるのが人情である。
現在、主としてかんがいに使われている辰巳用水であるが、市街化で田んぼがなくなり、用水が不要となれば、辰巳用水土地改良区も管理する必要がなくなる。放棄が合理的、効率的な答えである。兼六園の曲水は園内のポンプで地下水を供給すれば足りる。
合理化、効率化によって労力が小さくなると、状況が変化すると放棄されやすい。
合理化されたが、機械電気設備の維持管理費用の負担は軽くない。いずれ、辰巳用水は、辰巳用水土地改良区が単独で管理しきれない状況がやってくる。
金沢城、兼六園、辰巳用水を三位一体の歴史的文化遺産として、石川県が主体となって管理することになるだろう。
辰巳用水東岩取入口に設置された「遠隔制御できる水門設備」について
1.遠隔制御できる設備の概要を記載した概略図と文書
2.設備された時点から、現在まで水門を操作した記録文書
公開された文書は、
1.辰巳用水土地改良区の水門の遠隔制御設備の引き継ぎ書及び概略図2枚、写真(無線LAN設備、遠方制御操作盤、受電盤、取水口ゲート操作盤・現場操作盤)
2.設備された時点から、現在まで水門を操作した記録文書は存在しないということで不存在決定通知書
である。
あらためて以下の文書を請求することにした。
・平成23年度犀川辰巳治水ダム建設事業 (辰巳用水東岩取入口の)水門電動化工事の設計、施工にかかる文書(電子ファイル)および工事費用とその明細を記載した文書(あれば電子ファイル)
・平成24年度犀川辰巳治水ダム建設事業辰巳ダム建設工事付帯工事として築造された(辰巳用水東岩取入口の)水門電動化設備の追加設備(遠隔操作盤、無線LAN設備、引き込み柱、電源ケーブル及び保護管)の設計、施工にかかる文書(電子ファイル)および工事費用とその明細を記載した文書(あれば電子ファイル)
・上記、電動化された水門と追加設備の維持管理費用に関する文書(あれば電子ファイル)
辰巳用水東岩取入口の水門の管理は、上辰巳の辰島家の方が代々引き継いでこられたものである。右岸側の切り立っている崖を斜めに横切って45度近い傾斜で管理のための狭い道がつけられてあってここを登り下りしなければならない。先代の話を聞いたことがある。長い旅行はできない、雨が降ると気にかかり心配になるとのことだった。雨で川が増水すると取入口から水が入りすぎてトンネルや水路の壁や天井が崩れたり、土砂が水路内に流入して堆積することになるので防止するために水門を閉めるのである。
過重で危険な作業が電気機械設備による合理化、効率化によって労力が軽減されて安全に管理できることは歓迎すべきことである。
しかし、数百年間もこのような管理が行われてきた意義は理解したい。大変なことであればあるほど、労力の積み重ねは用水を末代まで維持しようとする使命感もつながるだろうし、簡単には放棄したくないと考えるのが人情である。
現在、主としてかんがいに使われている辰巳用水であるが、市街化で田んぼがなくなり、用水が不要となれば、辰巳用水土地改良区も管理する必要がなくなる。放棄が合理的、効率的な答えである。兼六園の曲水は園内のポンプで地下水を供給すれば足りる。
合理化、効率化によって労力が小さくなると、状況が変化すると放棄されやすい。
合理化されたが、機械電気設備の維持管理費用の負担は軽くない。いずれ、辰巳用水は、辰巳用水土地改良区が単独で管理しきれない状況がやってくる。
金沢城、兼六園、辰巳用水を三位一体の歴史的文化遺産として、石川県が主体となって管理することになるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます