犀川の河川整備を考える会

犀川の辰巳ダム建設を契機に河川整備を考え、公共土木事業のあり方について問題提起をするブログ。

【日々是好日なり】日本語の一人称(自称詞)

2024年07月08日 | 日々是好日なり
 日本人は、自己主張が弱い、相手を忖度する、自分の意志を貫くよりも譲歩しがちである。
 欧米人とは大いに違う。
 その違いの現れの一つに、日本語がある。
 
 ●“主語がない、省略”
 「北国の長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった、、、」
 日本人であれば、主語が省略されても汽車に乗っている自分を想像する。
 欧米人は主語がないので戸惑うらしい。
 主語が省略することで、自己主張を緩和する。

 ●“主語の一人称(自称詞)が無数”
 英語は、正確には複数あるが、「I」だけといってもいい。(We, me, mine, myselfなど)
 日本語では、やたらと多い。
 それも、話し相手との人間関係によって使い分ける。
 例えば、
 先生に対して「僕は」、上司➡「私は」、お客様➡「私どもは」、友人➡「俺は」、後輩➡「俺様は」、子供➡「おじちゃんは」、我が子➡「パパは」
 相手の心を忖度して自己を主張し過ぎず、人間関係を円滑にしようと努める。

 その延長上に、自分と相手を同一視。
 ●“一人称と二人称が同じ”
 一人称「自分」=二人称「自分」
 一人称「僕」=二人称「僕(幼児に対して)」
 「われ」も両方に、 
 「手前」は一人称、「てめえ」は二人称。
 自分と話相手との関係を曖昧にすることも、人間関係をなるべく対立しないようにする配慮か。

コメント
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