我が家の勉強会

2010年03月12日 | 家族
我が家の晩酌タイムに帰宅するのが、常の私。父も夫ももの静かなだから、話すのはもっぱら母と私と言う日々なのに、この3日程、キッチンに入ると父と夫の声がにぎやか。

 「どうしたんですか?」と思わず聞いてしまいました。父は古文書まで持ち出しています。

 先日の一族の新年会の後、夫の中で何かがはじけたのでしょう。地域の事も、祖先のことも、所有地のことまで、みんなおまかせでしたから。

 父と同世代の一番物知りと言われた人が急逝して、いっそう自分たちの世代が表に出ることになりました。

 真剣に教えておいて欲しいと夫が父に願ったのでしょう、2人の会話が熱を帯びています。

 一族のお堂が新築されたのは、私が嫁いでからの昭和60年ですが、今になって思えば、昔のお堂ってどんなだったか、記憶がありません。入れ口に立つお地蔵様は人丈よりも大きくさらにドンとした台座に座っていて見上げるようです。・・・・そういえば拝顔したことがないかも。台座をひっくり返したら、寄進者の名と年号があったとか、甲府うんぬんとあったから、武田の時代の名残でしょうか。

 裏には「宝ぎょう印塔」があってこれは珍しいとのこと。・・・・こんな言葉初めて聞いたわ。私はいつも墓石の蛇のような梵字ばかり気にしていたけど。

 道路の拡幅が3度にも及び、墓石も当初の位置とは変わっているらしいけれど、先日周囲のサワラの木を短くするのを依頼されたけど、風雪何百年の木、これ以上伐り縮めたら、枯れてしまうかもと、かなり高い位置で伐ったとか。みなさん見てくださいねと言われたけど、頼まれた私も見ていないわ。

 前のお堂を壊した時、屋根の4隅の内3隅から小さな仏様が出てきたので、もう1つを一生懸命探したけれどなかったと。その仏様を新築時に同じように入れるのに、足りない1つを一族の「真一さん」が彫って入れたのだとか。・・・・・ぜんぜん知らなかったわー。
 たった20年前のことでもこの有様ですものね。

 ついでに「前のお堂の建てられた時期は?」って、仕事柄ついつい気になってしまうのでしたが、父の祖父の書き残した物にも、不詳と書かれていました。

 記録に残すのも必要なのですね。

 きっと今夜も勉強会(?)は続くことでしょう。どんな目新しいことが聞けるか楽しみです。
                    依田美恵子
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「不毛地帯」・・・読み始めます。

2010年03月11日 | 読書
テレビを見る時間がない私でも「不毛地帯」だけは、見逃したくないと思いつつも、50%の確率で見逃している。原作はかなり昔に読んでいた。先日の放映の後、どうも続きが気になって、隣室の娘の書棚の前に行ってみた。

 「エーッ」と絶句。わたしの本がな~い。無いのです。もうしっかりと整理されておりました。私が休日出勤した日にしたのでしょうね。知りませんでした。たぶん箱詰めにされて、小屋に引越ししたのでしょう。

 小屋も「お前の本でいっぱい」状態って言われて、かなり処分したのですが、本だけはたまるのですね。

 「不毛地帯」たしかハード本であったはずと思いましたが、ここしばらく探し出す時間はありません。今日本屋さんに寄ったついでに文庫本5冊ゲットしてきました。
今夜から・・・すべての読みかけを横に寄せて・・・・読みます。
 
 テレビは何回の放映で終了になるのでしょうね。依田美恵子
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春が来た・春が来た・・・・ふきのとう

2010年03月10日 | 料理
春が来た、春が来た、どこに来た。と言うわけで本日「ふきのとう」の地物をお届けいただきました。小海町の土手産とのことです。届けてくださったのは、当社の配送をしてくれている山口さん。

 事務所で居合わせたお客様と共に、「天ぷら」「蕗味噌」と今晩何にしょうかとふきのとう談義に花が咲きました。

 いゃあーなんたって一番は、これを刻んで醤油をかけたもの・・・・超単純だけど、日本酒のおつまみに最高なのね。これ白洲次郎さんのお嬢さんのレシピ。

 つい先日届いた「武重酒造」さんの「春花見」にとっても合いそう。

 写真は、みゆきさんが撮ってくれました。なかなか構図が決まらないので、会社の神事用の酒器を引っ張り出したのは私だけど。

 さっと1度湯でこぼしたのを、お出しとお酒と旨み醤油でさっと煮たのも、日本酒党には喜ばれるみたい・・・これも白洲さんのお嬢さんのレシピかな。

 今日は真冬の様、でも積もらないから、本当はそんなでもないんでしょうけれど、身体が少々春向きになっているせいでしょうね。

 専務毎日雪かきで苦労しているのにね、とみゆきさん・・・・本当、それで少し痩せればいいのにね、と私。あーあ今頃くしゃみしているかもね。
                      依田美恵子
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カードは整理したほうが・・・・。

2010年03月09日 | 住まいづくり
リフォームローンの勉強会のことである。質問の中にお客様がローン会社に拒否されても、その理由が本人にもわからないというものがあった。個人情報時代であるから、ローン会社の営業でも知らされないという話になった。

 それならばどういう場合、ダメなのかという一般論になった。当然多重債務者はだめだし、過去に返済を滞った経歴等・・・まあそういうことがあればと納得した。

 後日某金融機関の営業の方とその話になった。彼はカードをたくさん持っているだけでも審査にひっかかるという例を話した。ご自分が自動車ローンを組もうとして、審査にひっかかったというのだから真実味があった。幾つかのカードを解約して事なきを得たとのこと。
 もちろんキャツシングを使っているわけではない・・・持っているだけでもだという。

 最近審査会社が3つ統合したとかで、審査も早く下りるが、ブラックリストに載ると確実に分かるということのようだ。

 自分がまさか・・・・と普通の人は思っている。近々ローンを組む予定のある方は、必要以上のカードを整理しておいたほうが懸命だと思った。ついついお付き合い的な軽い気持ちで、作りがちだけど。

 一世を風靡した消費者金融もこのところ返還金で、すっかり体力を落とした。人員整理や無人化や専業主婦には貸さないとの記事を目にする。この消費者金融がお金を借りるというハードルを低くしたに違いない。夜遅い時間帯のコマーシャルの多さにびっくりしたものである。広告料が多いとマスコミの報道もかわってくるというから・・・。
 
 どちらにしても、ブラックリストに載っているかは自分ではわからない。
 住宅ローンを組もうと考えている方は、とりあえず使わないカードは整理したほうがよさそう。
                     依田美恵子
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語り継がねばならぬ物

2010年03月08日 | 季節のこと
諸事情がかさなって1ケ月延びた一族の新年会。もともと2月の初めにやっていたのだから、別にこの時期でも新年会は新年会。

 市内の温泉で、乾杯の後、つい最近亡くなった故人のために献杯をする。
この故人の方にお話をきいておきたいと思いつつ・・・またもや果たせなかった。特攻隊の生き残り・・・・そう聞いていた。それが故人の生き方にかなりの影響を及ぼしていたことは、察するに余りあることであろうから、聞くにもタイミングがあろうし・・・。

 語り継がねばと最近語り始めた人々もいる。戦争の悲惨さを知らない私たちにも、それを聞き語り継がねばならないと思う。・・・それにしても語り継ぐものを聞いてはいないことも事実。

 先日も我が家の夕食時、テレビで「凍りもち」が放映されていた。父が「寒ざらし」と同じだねと、この地方で作られている「もちを凍らして水分を抜いて乾燥させる保存食」の話になった。夏お腹をこわした時など、その「寒ざらし」をお湯で溶いて食べると力がつくとかで、祖父が健在だった20年前までは、我が家でも必需品だったが、昨今作ることもなくなった。

 その「寒ざらし」に、郷愁はないのだが、50年ほど前まで作られていた「しみもち」が、この頃郷愁を誘うのである。母が棒状に延ばした餅を寒中戸外で干してつくってくれたものだ。それを5ミリ厚位にカットしたもの、かすかな甘味と日向臭さ・・・・戦前・戦後の物のない時代の子供たちのおやつだった。
 
 父が「年寄りがいて手のある家でもなければつくらなかったかも」と言う。もちろん夫にはその味の記憶はない。父と母もかすかに食べたことがあるかも・・・という程度。

 こうなれば実家の母に聞いておかねばと気が付いた時には、認知症の母もその記憶をなくしていた。
                     依田美恵子
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北が25度狂っていました。

2010年03月06日 | 住まいづくり
事務所で方位の話になった。恵方巻きでもらった方位計を持っていたので出した。「これ狂っているよ」と社長。100円ショツプご用達とみゆきさんも持ち出してきた。「同じじゃん」となったが、社長はまだ腑に落ちない様子。

 2階の設計室の若林さんまで、プロの方位計ともども引っ張り出された。ちなみにこちらは850円だったとか。

 並べてみたけど皆同じところを指している。違っていたのは私たちの感覚。それも25度も。ここ佐久は浅間山が北にあるという認識が強いらしい。

 お家が皆真南を向いて建ってるわけではないんだーと妙に納得した私。
体内感覚というより、浅間山が北がインプットされているということなんだけど、団地など見てもみんな同じ向きに建っている。いつか真南に向けて建てた家を見たとき、何か1軒だけ不自然ぽく見えたっけ。もっともこれは田舎の話に過ぎないけれど。

 先日のセミナーで勉強したところによれば、太陽光発電の発電量は屋根の形状と角度によるところが大きいいう。それはどこのメーカーの物という以上のものらしい。
 南30度勾配にこだわり3kを搭載したお客様が、4.4k搭載した方と同じ発電量だったと話されたが、そういうものらしい。

 事務所の前の花壇の緑が日毎に濃くなる・・・・こんな年が最近多い。少なくとも3週間は急いでいる。梅や桃の花も急ぐ・・・霜にやられて・・・梅漬けが今年もできないかな。
 こんな小さなエコで間に合うかしらと思いつつ、可燃ゴミを減らして資源ゴミにむけてるけど。

 それにしても止めて欲しいわ・・・・勝手に送りつけてくる営業FAX・・資源ゴミにまわしたって・・・ちっともエコにならない。
依田美恵子
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チリ・・・・遠くのことだと思っていると。

2010年03月05日 | 住まいづくり
春が駆け足でやってきているような日が続くと思うと、専務が軽井沢は雪が舞ったと帰ってきます。いえいえ佐久だって舞ってますよ。ところでこの雪、「上雪」なんでしょうか。

 「上雪」とは、今頃の季節に降るドカ雪なのですが、陸地に近い太平洋に寒冷前線が通る時に大陸から寒気が押し寄せると、関東に降る雪のこと。佐久は天気から言えば、関東圏なのです。

 日頃の天気を見る時は、東京の天気を見ます。長野の天気は長野市の天気ですから、あちらは新潟に近いので、冬は曇天が多いのです。

 2月初めに新潟に引っ越した娘が、お天気が・・・・と言っていましたが、ここ佐久のような冬の真っ青な空という日は少ないのでしょう。

 今までは安曇野の天気を気にしていましたが、最近はもっぱら新潟の天気を気にしています。ただあちらは暖流が通っているせいでしょうか、雪は多いけど温度は佐久とは格段に違うようですから・・・・・おまけに道路は水が流れて雪かきが要らないとか。そんなー、と驚いています。

 海無し県人の海に対する憧れには強いものがあります。と言いつつ泳ぐという趣味のない私は、本音は「美味しい魚」です。これが実に楽しみなのです。

 お建て替えのお客様の解体の現場から帰った社長は、古い時代の材木がすばらしいと感嘆しておりました。今解体されているお客様の家も数十年前に、大きな旅館を解体して移築された物ですから、なお一層だったようです。

 ただ一棟の方は、かなり前から使われていなかった為、雨漏りがあったのでしょう、傷んでいたようですが。

 古材とはいえ・・・すばらしいと。
 
 現実を見れば、県産材だ国産材だと言いつつも、切ない部分もあるのも本当のことだと思うのです。

 チリ地震・・・津波もきました。そのチリから資源という津波がどのように日本を襲うのでしょうか。ニュースでお気の毒にと思っているうちに、私たちの生活にど~んと影響がでてくる、そんな時代になっているということなのでしょうが・・・・・。
                              依田美恵子
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振り込め詐欺の前兆と思われる不審電話

2010年03月04日 | 日々のこと
 地元の佐久警察署・佐久防犯協会連合会からFAXが入りました。
振り込め詐欺の前兆と思われる不審電話が市内のお宅にかかってきたのだそうです。
 「○○だけど、お父さん?」と。幸いにも電話に出たのが、息子さんの○○さんだったらしく、被害はなかったとのことです。

 しかしこの種の前兆事案は1世帯のみを狙った物ではなく、その地域を集中的に狙ってくる傾向があるのだそうです。
 暫く前私の母校の同窓会名簿が使われたらしいという被害の話もありましたから。

 FAXでは、今後の被害防止と犯人検挙のために、次のことを提案としています。

 ① 不審電話があった時は、騙されたふりをして相手の情報を聞き出す。振込み先の口座番号等
 ②相手方の電話番号を確認する。当然非通知でかけてきますが、加入電話の場合、その電話をうけた直後に「136」をダイヤルすると、直前の電話番号を教えてくれます。有料ですが、これを知っている方は多くはありません。
 私は「イサム」と覚えています。
 ③以上の情報を警察に届ける。
 これを実行するだけでも、確実に被害は減っていくかもしれませんね。

 警察も不審電話には「136」と徹底的なコマーシャルをうったらどうでしょうか。

 被害に遭われている方は後期高齢者と言われている方よりも下の世代で、自分だけは絶対大丈夫と思われている方も多いようです。お互いに気をつけましょうね。
                         依田美恵子
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樅の木が伐られて景色が変わりました。

2010年03月03日 | 日々のこと
太陽熱温水器を屋根に設置した時、小道をはさんだ南隣りの会社の木で日が充分にあたりませんでした。社長はその分だけ伐らしてくださいと申し入れをして、快諾してもらいました。しかし良く見れば中部電力とNТТの線が7本もその木の間を縫っておりました。

 そんな訳で中部電力さんにお願いの運びとなりました。お隣の会社からは「全部根元から伐っていただいても」と申し入れがありました。

 緊急性がないので、年が明けてからということでしたが、今朝、高所作業車と共に作業をする方々がみえました。

 「あれー、線のところまでしか伐っていないよー」となり、あわてて担当さんに電話をしたら、即駆けつけてくださいました。

 半日ばかりの作業で10数本の樅の木が根元から伐られ、事務所の前の景色が変わりました。これって20数年ぶりの景色です。確かに植えた頃はよかったのですが、年々歳々大きくなって普通の手入れでは追いつかなくなってきていましたから、隣の会社の専務さんが苦戦している姿や、何年に一度かは中部電力さんが出動してきておりました。

 木陰がなくなったせいでしょうか、事務所が一段と暖かくなりました。集熱器の温度データーを取っているみゆきさんが、「やっぱり温度が上がっているわ」と驚きの声をあげました。やっぱり自然の力はすごいですねえ。

 もちろん・・・・伐った幹や枝葉は社長が片付けることになっていますので、かなりダイエット効果がありそうです。

 それでも1本だけ残されているんですよね・・・・電線に触れていないかららしいですが・・・普通に伐ったら線に当たらずに伐るのは至難の技に見えるんですが。まあそういうものかもしれませんね。
依田美恵子
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東京・横浜と古都鎌倉の旅・・・・鎌倉編

2010年03月02日 | 
 朝ホテルでゆっくりとバイキングの朝食。出発の前にホテルの中を案内してもらう。迎賓館として使われた頃の面影がそのままに残されている。重厚だー、重々しいような階段で記念撮影をする。

 一路鎌倉を目指す、鎌倉は山に囲まれているということか、7つの坂というか切通が7つあり、私たちは確か「朝比奈」の切通から入ったはず。その道沿いには鎌倉霊園があったが、お墓の地域の特徴などチエックしながら川端康成さんも眠っているという広大な墓地を眺めた。平地には墓地を作ってはならないと決まりがあるので、墓地は山にあるらしい。

 まず建長寺から、鎌倉ガイド協会の自称「後期高齢者」とおっしゃられた女性が付いてくれた。かってはボランティアというかたちだったが、今はNPОということで有料である。

 どうみても、これから学者になるわけでもないメンバーであるし、もっとも3時間弱で鶴岡八幡宮・大仏を回るという超特急コースでもあるから、駆け足である。。

 建長寺は建長時代に建立されたところから名前がついているが、たびたびの火災で焼失しているから、本当に古いのは梵鐘のようだ。

 一通りの説明の後、ガイド氏が案内したのは山際の「海軍神雷部隊の慰霊碑」だった。
本当の戦争を知らない私にとっても、この慰霊碑の重みはずっしりと感じる。説明を聞いた後、全員が手を合わせてお参りをした。出入り口の竹の通行止めを閉めるために、最後まで待っていた私は、同行した男性人3人が最後までお参りしていたのを見ていた。

 生まれるのがもう少し早かったら・・・・・そんな思いが去来したのではないだろうか、とその背を見ながら心をはせつつ。

 ここにきてお庭をみないという手はないわね、と駆け足で方丈とお庭を回ったが、今の季節でもあり・・・趣まで味わえない。

 どたばたして、お帰りに寄って下さいといわれたご朱印も忘れて、次の鶴岡八幡宮へ。お土産は鳩サブレーとガスガイドさんはお勧めしてくれたけど、ガイド氏は鳩落雁が一押しのご様子。・・・・でも帰ってきて缶の中をみたら・・・ボリュウムが上品でしたねえ。

 鶴岡八幡宮には、もう早咲きの桜が咲き、信州人の度肝を抜くのです。
ガイド氏のごきげんが少しおかしいようです。説明を8分目までして、落ちまで行きません。「私気分がよくありません」と言われて???? 歴史的なことを説明してと言われたとのこと。ますます?????。事情を知らない皆さんも、なんとなく腑に落ちない様子。

 ようは、添乗員さんが建長寺の梵鐘の説明をしなかったので、一番古いものを抜いたから、そのあたりは駆け足でも欠かさないでと言ったのを、彼女は慰霊碑のお参りをしたのに文句を言われたと理解したものらしい。
 私は双方の話を聞いて納得した。

 私たち一行は決して慰霊碑のお参りに誰一人意義を申し立てた人はいない。お国のために散らした若い命に心から手を合わせご冥福と二度とこんな日のないことを祈ったのだった。
ガイド氏と「語り継がねばならないことですよね」と話して、ようやく彼女のペースが元に戻ったようだった。

 今回修学旅行の再来と参加をしてくださった方があったが、私も大仏様を楽しみにしていた。実は修学旅行で鎌倉の大仏を見たはずなのに、その記憶が一つも残っていない。本当に見たのだろうかと思う。中学3年のその春は寒かった。4月の下旬の修学旅行で横浜の氷川丸と、東京に宿泊したのは覚えているのに。

 雨が降っていた、バスの中から歩道の石畳が濡れているのを見ながら、この景色を再びみることがあるだろうかと考えていた。何で石畳なのかがわからないが。
 修学旅行が終わり連休の終わった日、私は東京の病院へ心臓手術をするために入院をした。その日になっても佐久の桜は咲かなかった。

 無事に生還したけど、東京の石畳はその後学生運動の投石のため剥がされ、コンクリートになってしまったから、あの雨に打たれた石畳をあの場所で見ることはなくなった。

 あらためて修学旅行のやり直しをしたような鎌倉の旅だった。

  依田美恵子
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