お稽古はやり続けなさい。

2012年03月24日 | 日々のこと
 20歳そこそこの私が3年ばかりの間に集めた茶器の類だからたかがしれている。釜にお棚も少しは揃えた。嫁入りしてしまえば、買うことはできないと。

 お茶の稽古は続けさせて欲しいと父が言葉を添えてくれたのに、妊娠と共に稽古が苦痛になった。いつでも再開できると考えていた私が甘かった。

 師匠が他界したから、まず先生がいない、やっぱり共に習う友人も必要だし。それでもこれぞという機会ができて2度挑戦したけど、お稽古事に関しては嫁である。仕事ならば大手をふるってできるけど。

 涙を呑んだ。続けていさえいればと後悔した。

 そして自分の意思でできる年齢になった頃、デパートのお茶道具展を見て、お道具の素晴らしさにも、そこに付けられた値札にも驚いた。

 心酔できる先生にも、共に励める友もいないままの50の手習いは、お道具とおべべの世界にまっしぐらだろうなあと。

 どちらにしてもお稽古をしたいという気力が萎えていた。
お稽古は無理をしても続けていなければダメだと思った瞬間かも。

 持っていても、使わないものはまさに無用の長物以外の何物でもない。

 姪に見せたのは、これから求める時に重複しないように見ておいて欲しいから。いつか私のお道具だって日の目をみなきゃあかわいそうだものね。

                   依田美恵子

軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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コメント (2)
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