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厚生年金基金

2010年09月16日 | 日々のこと
長野県建設業厚生年金基金が今話題となっている。約22億の掛け金の不明だという。こんな金額になるまでどうして分からなかったのかと不思議に思う。

 ここの基金の開始も昭和60年頃という、我が木材業界にも当時この話があった。基金の運用を請け負う会社は、業界の組合に「うまい話」として持ちかけていたと思う。業界団体には安定的な手数料、傘下の組合員には福利厚生の充実で社員の確保ができる。というような説明を受けた気がする。

 保険会社と業界の事務局が来社して説明を受けた時、近在の業界の社員構成を見ても、掛ける人よりも、もうすぐ受け取る人のほうが多い実態をかんがみて、将来の破綻を予感した私は、わが業界にとってはこの基金は将来大きな負担となるからとお断りをした。

 後日刺客が送り込まれてきた。比較的人数の多い我が社が賛同しないと、話がまとまらないと・・・・「ところで御社は賛成なんですか?」と忌憚のない質問をさせていただいたら。「業界の会議で進む方向になったから、立場上反対はできない・・・・」「・・・・・やっぱり無理です」

 県内広いから、我が社以外からも反対があったかも知れない、この話は立ち消えたらしい。

 今話題の建設業業界は、昔は景気がいい時は当然、悪ければ公共事業でという時代が続いていて、若い人もどんどんの世界だから、なんの心配も無い年金基金だと思っていた。

 しかし巷ではあれから幾多の業界の年金基金の破綻のニュースを聞いたことだろうか。
お国の年金でさえこんな時代だもの・・・・・。

 うまい話・・・はそうあるものではない。

 破綻のニュースを聞く度に、あの時強引にお断りしたことが、木材業界の負担につながらなかったと胸をなでおろすのだった。
依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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