土蔵解体の準備

2009年01月13日 | 日々のこと
 土蔵で書類の整理をして帰ると、母が「かあちゃんが寒い思いをしてくるから、鍋にしたからおあがり」と夕食の用意ができていました。ほんとにほっぺが寒さでほてっていました。

 夕食の席で父が「本当に土蔵壊すの?」と、「もったいないねぇ」と続きます。
「ええ、この際ですから、思い切ってと思っています」「どっか移転するとかしないの」とあくまでご執心です。

 「かあちゃんは知っていると思うけど・・・・・」、はいはいよく存じていますよ、土蔵の入口の戸がとっても貴重品だということ。

 前回壊そうと思ったのは、ノーマンの機械を導入しようとした時である。無人化するためには、導入部分が長く必要だったのだ。亡くなった父に代わって、家長代理を務めていた母の一喝で、計画は変更された。人件費が一番高いから、あれから10年分の人件費を考えると、計算から言えば土蔵は高くついたとも言える。

 その時土蔵を造りたいという方がいらして、それならばちょうどいいわと、差し上げる約束をしたのに、結局反古にしてもらって、と思い出もいっぱいなのです。
大丈夫ですよ、土蔵は壊しても戸は保存しておきますから。

 数年に1度は整理し処分しているようでも、そのボリュームはかなりのものである。自分の体力と気力を考えてももと、この際思い切ることにし、今まで残しておいた30数年分の売上と仕入帳にまで手をつけたのです。パラパラとめくれば、その日のことが思い出されて、懐かしさについつい手が止まるのです。

 その時々の物価やら相場やらと思えばすごい貴重な資料です。

 最近こそ少なくなりましたが、業界で創業100年・50年とかの節目のお祝いにご招待いただくことがありました。その社史を拝見すると、それは本当に業界の歴史そのももなのです。それ以上に5代も6代も続いて商売を続けられているというのが一番の驚きでもありますが。

 そんなこんなを思いながら、その社史を作るならば必要だわね、と迷いつつも・・・しっかり処分しました。
 
 ふと思いだして、我が社は創立して・・・・えー、来年で50年ではありませんか。あーあ、まあいいっか、社史なんて言わなきゃ、と一人で確信したのです。
もう資料ないからね、って。

 書類を持って階段の上り下りは、日頃の運動不足の身には応えます。
たった一人の作業にみえますが、社長とみゆきさんと拓也君が昨日は手伝ってくれました。お陰で随分楽をしました。

 本日はウルトラCで、2階の階段から下へ滑り落す技法を発見しました。それでも「もうお昼かしら」と事務所に戻ったら、まだ11時半でした。もう腰にきています。あーあ疲れた。

                     依田 美恵子
  

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