たまには芸術の秋なんて気分です。

2007年10月11日 | 日々のこと
この頃モネの「睡蓮の池」が脳裏に浮かぶのは、先日内装のリフォーム工事をさせていただいたお客様の玄関の絵のせいだ、と昨夜気がついた。

 玄関先の絵がモネの絵の複製かなという雰囲気があった。「あらモネ・・・」という私の言葉に奥様が、「モネの作風を取り入れた日本の方の作品」という説明をしてくださった。

 モネの色や光の扱いには独特の雰囲気がある。学生時代モネの名作展なるものを見た。ご他聞にもれず「睡蓮の池」の前で1時間も眺めていた。
「柳」「ヴェトゥーユのセーヌ河」も心ひかれたが、やはり「睡蓮の池」から目が離せなかった。
 その後旅先の美術館で数々の名作を目にしてもあれほどの感動がないのは、感受性の問題だろうか。

 夫の祖父の弟は「バラ」の花を愛し「バラの家」といわれる程その庭は有名だった。その彼は絵を描くことを趣味にしていて、退職後は絵三昧の日々を過ごしてアマチュアの域から抜け出していた。彼の描く絵はバラが圧倒的に多かったが、ある日見せていただいた1枚の絵に迫力を感じた私は「この絵がほしい」とねだった。「この絵はあげられないけれど、この絵と同じものなら新たに描くよ」と言われてしまった。

 つまりその絵は彼が精魂傾けたものだったらしい。
その彼が亡くなって5,6年経つだろうか、あの絵にもう一度あいたい、モネの「睡蓮の池」にあいたいように。

 今は秋・・・・芸術の秋なんちゃつて・・・・。
                        美恵子

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