まさ

伯母（母の姉）の突然の訃報。

仕事も大急ぎと言う事は無いので都合を付けて母を連れて行く事にした。
車で8時間。ちょっと遠い。

忘れ物が無い様に準備をしたつもりでも一つ二つ忘れていて現場に着いてから気が付く。


地方によって葬儀の仕方も違い、距離が離れればその違いは大きい。
此処では通夜は納棺をするだけだし、服装は普段着だったりする。
棺に花を入れ遺体の周りを飾るのだけど、その時、腰に紐を立て結びして行う。これは魔除けなんだろうか。
不思議な感じがしながら腰に紐を巻く。

翌日。火葬してから葬式が行われ納骨をしてから「壇払い」と言って食事をする。
その会場に入る時に塩を付けた切り餅を食べる。

渡す人は包丁を使って柔らかい餅を切り塩を付けて振り返らずに肩越しに渡す。
後ろの列席者はそれを受け取り食べ終わってから会場に入る。

これは口の中を清める意味だそうだ。


母は物を渡す時、背中越しに渡さないのはこの餅を渡す儀式と同じだからで縁起が悪いと思っている。当然納骨の時の箸から箸で物を渡す事も嫌う。

死なない人は居ないから仕方の無い事なんだけど、親戚中で母が一番年上に成ってしまった。