通過

愚息の卒業証書授与式が三月一日に行われ、出席しようか迷っていたのだけど出席する事にした。
多分妻が生きていたらこんな事は無かったと思われる。

進路が決まらない内に高校を追い出され、果たしてしっかり進路を見つけられるのだろうか。

授与式が終わった体育館に残った父兄の代表が校長、担任などに向けて謝辞が述べられた。
三人の子供を清商、桜が丘（清商）、桜が丘と9年間学校と付き合いその変遷を見て来たそうだ。
感極まり「平成」と言うところを「昭和」と言った事に全く気付かず終わる。

この人はまだ昭和を生きているのかと思ったら笑えなかった。

もうこの校舎に来る事は無いだろうと思うと少し感傷的に成る。
担任に呼び出されて来た事が何度かあり、良い印象は無い。

もう来なくていいんだと思うと肩の荷が一つ降りた。