【龍神温泉の元湯近くに咲いてた花、ヤブカンゾウ(薮萓草)。】
大誘拐(だいゆうかい)は、
天藤真が1978年に発表した推理小説。
いわゆる「誘拐もの」で、
1979年、第32回日本推理作家協会賞を受賞。
1991年『大誘拐~Rainbow kids~』で映画化。
監督・脚本:岡本喜八、彼の作品で一番好き。
物語は、大阪刑務所を出所した戸並健次、
社会復帰費用を得るために
老資産家・柳川とし子の
誘拐を計画し、刑務所で知り合った
秋葉正義と三宅平太を誘う。
誘拐するなんて人間のやることじゃないと
しぶる二人だが、
大金持ちのおばあちゃんから
少し恵んでもらうだけだと
言いくるめられる。
「虹の童子」を名乗った三人は
やっとのことでとし子の誘拐に
成功するが、身代金の
あまりの少なさに、とし子に一喝されてしまう。
さらに自分たちの計画の穴を
的確に指摘されて
ぐだぐたになってしまう三人。
いつのまにか主導権は、とし子に移っていた。
そんな事とは露知らず、
とし子に恩義のある、
井狩警部は事件解決に執念を燃やす。
ここに誘拐を企んだ三人を巻き込んだ、
おばあちゃん(北林谷栄)と
井狩警部(緒形拳)との頭脳戦が始まる。
何々、ちょっと分かりにくい?
岡本喜八監督の
傑作サスペンス・コメディーなのです。
大金持ちのおばあちゃんを誘拐して
身代金をいただく計画が、
そのおばあちゃん自身が主犯になって
100億円の身代金を要求する!
龍神村というなじみのある土地の
話ということと、和歌山県警本部長役の
緒方拳さんの関西弁がいい。
もちろん北林谷栄さんの存在感が凄い。
誘拐事件なのに誰も傷つかない。
誘拐映画なのに、悪人が出てこない。
みんな心の優しい、良い人ばっかりです。
(善人ばかりの誘拐映画って可能?)
痛快かつ愉快な物語だから、
落ち込んだ時、辛い時、悲しい時、
このDVDを観る。
すると元気になるから不思議なんだ。
VHSも含めると、もう10回は観たと思う。
そして物語の重要な場所が、龍神である。
龍神村全体で撮影されたらしい。
かつて自分の中では、遥かに遠かった龍神。
昨年の夏、初めて訪れて大いに気に入った。
今回、4回目の訪問。
なんと言っても日本三美人の湯の
龍神温泉があるのだ。
【温泉が主目的?いや、あくまで探索旅です】
(尋ねてもほとんどの人が忘れてる筈だ)
(地元の人はCM撮影だと思っていたらしい)
場面、場面を思い出しながら、
多分ここがあのシーンに使われた所だと
思いを馳せながら車で走る。
【やっぱり主目的は温泉ちゃうん?】
今までと旅の視点を変えてみると
同じ場所、同じ風景でも全く違って
見えるから不思議なもんだ。
ちいさな旅。だから止められない。
宿泊したところは、今回も
「季楽里 龍神 」
以前は、ここに龍神山荘があった。
映画スタッフはここに宿泊したらしい。
【季楽里 龍神。そして映画「大誘拐」最高です!!!!!】
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映画「大誘拐」のロケ地探し。其の弐。の記事も
あります。その記事は下↓をクリックして読んでくださいネ。
映画「大誘拐」のロケ地探し。其の弐。の記事です。
いかがでしたか、、、、。
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(映画で高野山は出てこないが、ここも重要な場所だ。)
(写真は全て左クリックで拡大。ちょっとお恥ずかしいネ。)
【高野・龍神スカイラインの途中にある、花園あじさい園。】