のライヴを観る。
5月にニュー・アルバム「TERROR」が出た時には、いつものライヴのまんまだな、と思ったが、今回のライヴを観て、CDのまんまだな、と思った。シンプルなハード・ロック。ブリティッシュかアメリカンかと問われたら、乾いた感じのアメリカン・ハード・ロックだ。完成度は高い。ていうか、高過ぎるのが問題だ。これ以上の変化、展開は難しいのではないか。
ニュー・アルバムの曲の他に、「OVER THE END」(英語バージョン)、「BURGUNDY」(アコースティック・バージョン)、「FLANGER」、「HEROINE」。そして、AUTO-MODの3人とリカ、EUROで「ワイルドで行こう」。トータルで1時間50分くらい。
リカは今回初めてギターを手にしたが、実際に弾いたのは全体の3分の1くらいで、それも軽いカッティング程度。まだ歌いながら弾くことができないらしい。まだまだこれからだ。
「クール・ジャパンって何?」という発言には吹いた。今さらそんなことを言われても、全然説得力がないよ。逆に、もしも最近ファンになった人が聞いたら、なんでこの人は唐突にクール・ジャパンを話題にしたのか、不思議に思っただろうな。
これからは「アンチ・クール・ジャパン」をバンドの売りにするのだろうか。だが、「アンチ・・・」というのは、「・・・」があってこそのもので、決して創造的ではない。「反捕鯨運動」がいい例だ。
「北島三郎が真のクール・ジャパン」だそうだが、彼が歌っている「義理」というものを、もう少し大事にした方がいいよ。