くだらない質問だと思う。
女優の水野真紀が舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」に出演した時、「どうしてこんな金にならないことをやるのか」、とコメントしたが、金にならないことをそれぞれのやり方で続けていくのが小劇場の演劇なのであって、多少一般の常識とずれたところがあるのはやむをえないのではないか。というか、それこそが小劇場の本質ではないだろうか。
「明日」よりも、どんなにみっともない、無様な姿をさらそうが、舞台で自分の表現をやろうとする人たちがともかくも存在する「今日」の方が、ずっと大切だと思う。
「招待券が送られてこない」などと文句を言うのは、カン違いというものだ。彼らはみな、忙しいのだ。