塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ビッグクラブの隙間産業

2015-01-22 22:55:09 | 日記
 選手獲得でも隙間は存在すると言えます。

 例えばペルージャ。

 1999年中田英寿の獲得で味をしめた彼らは、中国代表のマ・ミンユーと韓国代表のアン・ジョンハンを獲得し、イタリア国内を騒然とさせます。

 イタリアの関係者はその多くが

 「彼らは初戦二番煎じで中田が特別だと言う事に気づいていない」
 「彼らの祖国でジャージを売りたいのだろう」

 とその評価は芳しいものではありませんでした。

 確かにガレックスが手掛けた中田のジャージは日本市場では爆発的に売れ、彼が当時契約してたフィラも、供給した「ファッシノ」はアッパーにケブラー繊維を用いているという話題も含めて、やはり大きな注目を集めた物です。

 そして2010年代、ペルージャの発想はドルトムントとシャルケに引き継がれます。

 それまでイタリアでは中村、柳沢がクローズアップされ、オランダでは小野が一定の成功を得て帰国します。

 また2009年は長谷部誠がマイスターシャーレ獲得に貢献し、ドイツでは日本人選手の良さが見直されつつあった気運を上手く利用したのが、内田と香川の両名でした。

 「アジア市場ではなく日本市場」

 この言葉とトーマス・クロートはイコールで結ばれるようになりましたが、それだけ内田と香川が初年度から不可欠な存在になったことは、日本にも大きな幸福でした。

 この日本市場開拓は、恐らく今でも

 「隙間産業」

 だと感じます。

 2ステージに伴い、選手の移籍がどう変化するかわかりませんが、アジアカップに欧州クラブがスカウトを派遣していると言う話は聞いていませんし、それはJクラブも同様ですが。
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隙間を歩む企業たち

2015-01-22 22:46:05 | 日記
 「わが社の従業員たちは、ガラホと呼んでいますよ」

 この言葉は先日、折り畳み式スマートフォンの市場投入を表明したAUの社長の言葉です。

 折り畳み式でありながらスマートフォン
 従来のデザインを踏襲しながらのスマートフォン

 という、僕のように機械音痴を自認している人間にとっての朗報なのか、それとも単なる折衷案、言い換えれば潔くないという見解のなか、意見は割れるでしょう。

 一方で大手がかんがえる

 「隙間産業」

 としては、非常に面白いと思います。

 隙間ブランドと言えば御幣がありますが、大手が出来ない事で活路を見出すことは、サッカーでもありますよね。

 例えばヤコ。

 ヤコがフランクフルトのジャージを手掛けている事は有名ですが、高品質でありながら低価格という、矛盾する要素を実現させていると、ドイツ国内では非常に人気があると聞きました。

 アジアカップでは、ヨルダン代表がヤコと契約を結んでいます。

 また、ボローニャに本拠地を置くマクロン。

 彼らがリヨンとナポリを軸に、従来では考えられない発想で商品展開をしている事は知られています。

 例えば

 1・リヨンでは蛍光色ジャージを発表
 2・ナポリでは迷彩柄、デニムデザインと、斬新な考えを商品化
 3・ボローニャやアストンビラでは、オーセンティックなデザインを踏襲

 というように、契約先で様々な形を提案しています。

 またアイスランド代表と契約するエレア、横浜FCと今季から関係が始まったサッカー・ジャンキーと、楽しみなブランドがまだまだある事も忘れてはいけませんね。
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パルセイロ、長期合宿の日程を発表

2015-01-22 22:34:50 | 日記
 今日の信濃毎日新聞によれば、長野パルセイロは2月1日から1カ月という、稀に見る長期合宿を行うとの事。

 2014シーズンは全国的に大雪の影響が色濃く、我が第2の故郷、甲府市でも甚大な被害が報告されました。

 ヴァンフォーレもアントラーズ戦を国立競技場で行いましたし、パルセイロも急きょ大阪市内で第3次キャンプで体を絞ると言う、予定変更を余儀なくされたものです。

 一方で2月に入れば

 「千曲市サッカー場でパルセイロに出会える」
 「練習見学は無料だからな」

 と楽しみにしていた僕からすれば、いささか残念ですね。

 千曲市サッカー場は人口芝ですし、北信越リーグの会場ということもあり、それまではむき出しの状態だった観客席のベンチシートに整備され、居心地は格段によくなりました。

 以前はアルティスタ東御、上田ジェンシェンの試合も観た物ですが、最近はご無沙汰しており、少し反省をしています。

 ファンとの交流
 地元商店街とのタイアップ

 まさにこの2点はクラブ運営に欠かせないものですが、選手と監督からすれば

 「1年間戦える体を作り上げる事」
 
 が目的の最優先であることに間違いはありません。

 なでしこも含めたパルセイロの試合内容は、J1で戦う山雅ほど大きな紙面にはならないでしょう。

 でも2015年の終わりには
 
 「今年は嬉しい出来事があったね」

 と皆で笑いたいものです。
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日本が古豪にならないために

2015-01-22 01:58:38 | 日記
 アジアカップも決勝トーナメントに入りますが、面子はいつもと変わりませんね。

 中国とウズベキスタンが新風という意味合いはあるでしょうが、ワールドカップも欧州選手権も、最終的に残る国は大抵過去に優勝経験を持つ、継続性の下で経験を積んできた国という形です。

 ならば、大陸王者を決めるアジアカップも同様、という見解ができます。

 ただ、かつて強国として知られたサウジアラビアには往時の面影がありません。

 1994年ワールドカップ、サイード・オワイランがベルギー戦で魅せた、あのドリブルシュートは世間の度肝を抜き、彼が愛用したロット社の人間は狂喜乱舞したことでしょう。

 確かに日本は現在でもアジアでは突出した存在です。

 しかし、五輪を含めた下の世代に関しては、皆で知恵を出し合い、強化策を根本的に考えなおす時ですよね。

 そうでなければ

 「日本は強豪ではなく古豪」

 と呼ばれる日がやってきます。

 一つ参考になるのはトルシエ時代の1998年から2002年の4年間です。

 つまり監督が2世代を牽引することで、階級の差を極力減らすこと、これがアンダーの世代がより高度な練習と対戦相手を得られる形を生みました。

 当時はワールドカップのホストと言う事で、海外遠征の機会も多く、国内ではイタリア、敵地でスペインとフランスと戦うことができましたし、2000年のアジアカップは今もって語り草です。

 強化策というのは時代に応じて変化もするでしょうし、僕の提案意外にも様々な策はあると思います。

 手倉森監督が招集できる選手が故障をしないことも、戦力確保の要素と言えますが。
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なでしこ達を通じてサンプルは得られないものか

2015-01-22 01:40:49 | 日記
 かつての日本企業において、人事部や総務が女性の採用を見送る傾向にあったことはよく知られています。

 今はどうかわかりませんが

 「女性は結婚すれば会社から去ってしまう」
 「育てても、抜けられてしまうのならば、男性を優先に採用しよう」

 と考えていた為です。

 サッカーで言うならば「0円移籍」と類であり、クラブに見返り、つまり移籍金や人的補償が無いと言う事ですね。

 僕も今のスーパーで

 「なるほど、こんなに仕事が出来る女性が、結婚と言う形で何の置き土産も無く去ってしまえば、総務や人事が抵抗感を感じるのも無理はない」

 と思う事例が2点ありました。

 でも、今は女性の方も

 「出産しても今の会社に残りたい」
 「でも、皆が仕事をしている最中に早退して、子供の面倒を見るのは気が引ける」

 と考えていますね。

 僕の母もパートタイムに出ており、祖母が面倒を見てくれている部分もありましたが、僕が病気の時は母が当然と言う形で休む形になり、心が痛んだこともあったと思います。

 サッカーに限らず、部活動で怪我をすれば、やはり父親ではなく母親に連絡がいくでしょうから。

 長野パルセイロもレディースを持つように、なでしこの選手達の生活が、今後のサンプルになる気がします。

 世の女性でここまで日本各地を遠征し、日々の健康と睡眠に注意している女性たちはまずいないでしょうし、簡単に解雇通告を受けかねない中で、日々サッカーに取り組む姿。

 彼女たちを支援する人々、夫や祖父母の協力。

 彼女たちの生活を通じて、社会が性別と問わずお互いの姿勢に注意しながら生きてゆく環境を整備する、良い考えが浮かぶように感じます。
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