塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

アントラーズが新しいブラジル人FWを獲得

2011-01-03 00:59:43 | 日記
 鹿島アントラーズがポルトガルのウニオン・レイリアから、24歳のブラジル人FW
のカルロンを獲得したことを発表しました。

 一見すると何でもない新規加入選手の紹介ですが、注意深く観察してみると、ふたつの
アントラーズ首脳陣の意志が見えてきます。

 1・主力の若返り

 今季をもって退団するマルキーニョスとカルロンの年齢差は「11」あるんです。

 2008シーズンのJ1MVPも来季で35歳、アントラーズのフロントは最前線から
少しずつ若返りを進めていく方針なのかもしれません。

 中盤に目を移せば、長きに渡りクラブを支えてきた小笠原、中田、そして本山の3選手
が32歳、野沢も30歳と老け込む歳ではないにしろ、故障と体力の不安が目に付きます。

 大迫や柴崎(青森山田高校に在学中)など、近未来の投資を怠らないアントラーズです
が、このFWの入れ替えもそう捉えて良さそうな気がします。

 2・ブラジル人選手の高騰

 かつてブラジルのクラブの財政は火の車で、若手の逸材を欧州クラブに売却して急場を
凌ぐ状態が続いていましたが、最近ではブラジルのクラブが、選手を欧州から買い入れる
事が多くなってきました。

 今ブラジルは経済状態が良好のようで、リーグも活気に満ちており、クラブが選手を売り
さばく必要がなくなりつつあるんです。

 ですので数年前のように、Jリーグに移籍する選手が少なくなる可能性がありますし、
安値で質の高いブラジル人選手をブラジルから手に入れる事も難しくなるはずです。

 それを踏まえてアントラーズは、あえて

 「ポルトガル」

 からカルロンを獲得したのだと思います。

 ですのでマルキーニョスの他、ポンテとルーカスなど、日本で実績のあるブラジル人選手
との契約を考えているクラブがあるならば、事は急いだ方が良いと思います。

 彼らならブラジルから選手を招くよりもお金の面でも言葉の面でも、リスクは最小限ですむ
はずですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする